働き始めた時から環境が一切変わらない、そんな職場は今の時代に皆無だといっても過言ではありません。
十年一昔どころかITの世界だとたった3ヶ月で仕事の様相が変わってしまうなど、今は職場の移り変わりが非常に激しいものがあります。
働く側からすれば、安定して平穏に働き続けることを求めがちですが、そんな働き手の理想とは関係なく職場は変化していくものです。その変化に対して「現状維持がいいのに」と駄々をこねてみても、それで変化がストップするわけではありません。
なので職場が大きく変化した時は、その変化に柔軟に対応していくことが求められます。
基本的には変化を受け入れて、さらなる飛躍のきっかけにしてしまうのができる人の思考です。
では具体的にどう対応していけばいいのか、職場でよくある大きな変化のパターンごとに対応例を挙げていきます。
目次
大規模なシステム変更の場合、新しいシステムをなるべく早く熟知する
ITインフラのシステム変更はもちろんのこと、新体制への刷新、日常業務の大幅なスケジュール変更など、働く側が戸惑ってしまうぐらい大規模なシステム変更が仕事では意外と多くあります。
職場は常に請け負った仕事に応じて変化していくもので、職場の環境がよりよくなるよう一定期間ごとに改善します。小規模の変更なら対応しやすいのですが、それが仕事の根幹を揺るがすような大規模の変更ともなれば簡単には対応できません。場合によっては「今のままで変えないほうがいいのではないか」と、変更に対して疑問を抱いてしまうこともあります。
ですが、疑問を抱えたまま変更に対して反発していても変更が決定されたのなら従うより他ありません。変更に対して抗議しても構わないですが、残念ながらのれんに腕押しとなってしまうことでしょう。
それならば無駄な行為には及ばず、早く受け入れてしまったほうが合理的です。
受け入れる際のポイントは、新しいシステムをなるべく早く熟知することです。特にそのシステムの長所を見抜き、仕事に活かすことができれば100点満点です。
仮に「前のシステムのほうが良かった」と思う部分があったとしても、全部が全部前のシステムと比較して劣っているということはほとんどありません。そもそも職場を良くするための大規模なシステム変更なのですから必ず長所があるはずで、前のシステムではできなかったことが新しいシステムになってできるようになることも少なからずあります。
新しいシステムを導入した当初は慣れないため苦労させられることが目に見えていますが、そこは辛抱しないといけません。辛抱しつつ「このシステムのいい部分はどこだろうか」と長所を探り、システムを最大限活かせるようフレキシブルに受け入れることができれば仕事の成果につながりやすくなります。
一緒に働く人の変化は新たな刺激になるととらえよう
気心の知れた同僚の転勤、理解ある上司の人事異動、外部スタッフとの業務提携など、職場は一緒に働く人がコロコロと変わるものです。また周りが変わらなくても、自分が配置換えになって新しい人間関係の中に飛び込まなければいけないケースも当然あります。
これらの局面では「慣れ親しんだ人間関係が変わってしまって気が重い」と、どうしてもネガティブにとらえてしまいがちです。
ですが一緒に働く人の変化は、新たな刺激をえられるチャンスです。
人には十人十色の個性があり、仕事へのアプローチはそれぞれ違うものです。人によってはかなり斬新なアプローチを試みていることもあるなど、今までにはなかった発想に触れられることもあります。慣れ親しんだ人間関係はぬるま湯のような居心地の良さがありますが、その状況だと成長しにくいのが難点です。
一緒に働く人の変化をプラスにとらえ、新たな刺激に期待するのがおすすめの考え方です。
新しい仕事を任せられたら、新人のようなモチベーションで取り組む
職場が大きく変わって新しい仕事に取り組むことになったら、新人の頃のようなモチベーションで取り組むことができるチャンス到来です。
仕事は慣れてくると楽な反面なかなか面白味を感じられなくなり、ちょっと退屈してしまうことがあります。ですが職場の変化で新しい仕事がめぐってくれば、新人の時のように緊張感をもって取り組めること間違いなしです。
新しい仕事を覚えるのは言うまでもなく大変なので、楽が出来なくなることを最初は苦しいと思うかもしれません。
ですが、新しい仕事は自分自身を技術的にも精神的にも成長させてくれるきっかけにもなります。なので、消極的な気持ちで臨むのはもったいないです。せっかく新人の時のような気持ちで仕事に臨めるのですから、その状況を楽しむぐらいがちょうどいいものです。
万が一適性的に向いていなかったとしても経験を積むことは仕事の糧になりますし、職場の変化で新しい仕事を任されたらできるだけプラスにとらえましょう。
職場が大きく変化してもブレることなくスマートに対応しよう
職場が大きく変化した時に保守的な思考だと「変わるのがイヤだな」と思ってしまうものですが、それでは成長のきっかけを逃すことになります。
変化を後ろ向きにとらえるのではなく前向きにとらえ、できる限り柔軟に対応していくようにしましょう。