雇われるスキル
昨今、雇用に対する考えが変わってきていることを実感している人も多いのではないでしょうか。
年功序列がなくなり、実力主義になりつつあります。
とは言え、簡単に解雇も出来ない現実があり、「社内失業」なる言葉も生まれています。
雇われる側にもそうならないスキルが必要になってきました。
今回は、私が考える雇われるスキルをご紹介します。
経営者が求める雇いたい人材とは
さて、雇われる側としては経営者がどのような人材を求めているかをまず考える必要があります。
もし自分が経営者であれば、どんな人が欲しいでしょう。
大きくは3つであると考えます。
1、社内での自分の役割を把握している
2、周りとの調和が取れる
3、指示に対しプラスαの働きをする
では、1つ1つ見ていきます。
社内での自分の役割を把握する
どうやったら社内で自分の役割を把握できるのでしょう。現在の自分の立ち位置を客観的に見る必要があります。
今どんな仕事をしていますか?
例えばそれは事務だとしましょう。
電話応対?営業マンの補佐?資料作成?経理?
会社では必要のない部署、役割はありません。今している仕事は会社を動かすために必要な仕事です。
自分の仕事だけでなく、会社全体で何を目標とし、今この仕事はその中の何の役割を果たしているのか視野を広げて見てみましょう。
もし分からなければ、上司に聞いたり、周りに聞いたり、他部署が何をしているか聞いてまわってみよう。
全体像が把握できたら、自分はなぜこの業務に任命されたのかを考えます。
自分の強みは何ですか?
事務作業でしたら、もしかすると数字に強かったり、電話応対がとても丁寧で好感が持てるなど人それぞれあると思います。
すこし照れるかもしれませんが、自分の現在の強みを書き出してみることをお勧めします。
それは会社で認めてもらえる可能性のある、あなただけの強力な武器です。
把握したらそれを武器に更に会社に貢献するにはどう動くべきかを考えていきましょう。
周りとの調和
会社は人で動いています。周りとの調和を取るのは必要なスキルです。
あなたはどんな人に好感を覚えますか?
周りを見渡すと、いつも上司や部下に頼られる人、認められてる人がいると思います。
その人の良い点を書き出してみましょう。
私が良いと考える人は下記のような人です。
1、人の話を聞ける
2、相手を認めている
3、困った人には手を差し伸べている
1、人の話を聞く
人の話を聞くというのは経験上、意識しないと意外と難しいです。
自分に余裕がない時や興味がない時などは知らぬ間に右から左へ流してしまっていることもあります。
それはまず意識し習慣化すれば誰にでも改善可能です。
対話の中には人間関係を円滑にするヒントが多く隠されています。
大切なのは人はそれぞれ異なる考えを持っているという事を前提に聞くこと。
もし自分の意見と異なる考えをだとしても最初から否定はしないこと。
相手はこう考えてるんだろうという憶測で発言しないこと。
まずは相手の話を全て聞きます。
もし異なる意見や誤った意見であった場合は、そういう考え方もあるのだと相手を認めます。その次にあくまで自分の意見として伝えます。更にその考えに対する意見を相手に求めます。
「なるほど、そういう考え方もあるね。でも私の意見はここが少し違っていて、、、こう思うんだけど、君はどう思う?」と伝えると良いですね。
2、相手を認める
人は誰しも「承認欲求」というものがあります。つまり、誰かに認められていたいという欲求ですね。私もあります。
なので、まずは自分が先に相手を認めましょう。
何度も言いますが、人はそれぞれ異なる考えを持っています。誰が確実に正しく誰が間違っているというのはありません。価値観はそれぞれ異なるというのが前提です。
相手を否定し口論し価値観を押し付ける行為はお互いに疲弊するだけで何のメリットもありませんので注意が必要です。
自分も認められたいでしょうが、まずは相手を認めるのが先です。
もし相手が責めてきても、余裕をもって認めてみて下さい。相手は認められることで承認欲求を満たし、話を聞いてくれやすくなります。
その上で、自分の意見を述べ、更に相手の意見を聞き出し、良い事は認め、異なる意見については、話し合いお互いに納得できる中間地点を見つけていきます。
3、困ってる人には手を差し伸べる
誰かに助けられた時、無意識に自分もその相手の為に何かしようと考えたことはありませんか?
なので、率先して他の人に手を差し伸べていきましょう。
そうすることで、恩を送り合う最高の仕事仲間が周りに増えてきます。
まずは自分からですね。
でも、恩返しを相手に求めてはいけませんよ。自分はあくまで発信するだけ。
誰か1人でもそういった手を差し伸べることを習慣化していれば、良い影響は周りにも自然に広がっていきます。
やっぱり働いていく上ではそういった良い環境の方が働きやすいですので、まずは自分が率先して発信していきましょう。
3、指示に対しプラスαの働きをする
上からの指示に対しプラスαの働きをすることは認められるにはとても効果を発揮します。
前章で述べた自分の役割と強みを把握していれば、それはたやすく出来るのではないでしょうか。
相手の為に、会社の為に全体の為に、自分の武器をフル活用して上のやりたい理想を先回りしましょう。
それは脚光を浴びる程のものでなくても構いません。自分の出来る範囲ででも最大限に動いていれば、必ず見ていてくれる人はいます。
どんどん行動してみましょう。トライアンドエラーが大切です。
最後に
いかがでしたでしょうか。今すぐにでも実践できることばかりだと思います。
明日からでもまずは行動してみて下さい。
自ら改善し、行動することは素晴らしいことです。働く皆さんを応援しております。