折角面接に受かって採用された会社ですから、一生懸命頑張って仕事を覚えたいと思うものです。
ところが期待に満ちて配属された部署で、どうも上司と合わないと感じると、当初のやる気が段々と失せてしまいます。上司の顔を見たくないと思う様になり、最終的には会社に行きたくなくなってしまう人もいます。
他の人達との関係は悪くなく、仕事にもそこそこ興味を持っていただけに、一人の存在のお蔭で自分のキャリアプランを台無しにするのは勿体ないですよね。
そこで、上司と合わないと思った時の対処法を紹介します。
目次
1.自分に原因がないか考えてみる
「上司は他の人には優しいのに、どうも自分に対してだけ冷たくて厳しい気がする」と感じている人もいるのではないでしょうか。
その様な時には、まず自分が何か上司を不快にする様な言動をしなかったか振り返ってみましょう。
もしかしたら挨拶がきちんとできていないのかも知れませんし、指示を聞く時の態度が悪いのかも知れません。社会人になると、学校の部活の様にいちいち「お前、態度悪いぞ」と言っては貰えません。黙って見過ごしておき、そのまま本人の評価になってしまうのです。
現在の上司と合わないからと異動を希望したとしても、異動先で同じ様な態度を取れば、また上司と合わなくなってしまうでしょう。少し自分を変えることで上手くいくのならば、それに越したことはないし、自分が成長できるきっかけにもなります。
2.お金の為と割り切る
会社は部活ではなく、自分が労働をすることによりその報酬としてお金を貰う場です。基本的にお金を稼ぐのは生活を支える為であり、その仕事が結果的に生き甲斐に繋がったり、楽しいと思える様になるのです。
上司と合わないと思っても、今こうしている時間も給料の対象になっていると思えば、割り切って付き合うことができるのではないでしょうか。
無償で奉仕している場合や、プライベートな付き合いではなく、報酬を得る為にこの場にいるのですから、それが条件だと思うのです。
ドラマの様にアットホームな職場で温かい上司に出会うことはまずないと思った方が利口です。
3.ストレス発散方法を見つける
上司と合わないだけで会社を辞めても、今以上に良い転職先が見つかるとは限りません。
どうせ赤の他人なのですから、会社以外では絶対に付き合わないこと前提に、ストレスを発散する方法を考えましょう。
カラオケで大声を出したり、ボクササイズで嫌いな上司を思ってパンチに励んだり、アクション映画でヒーロー気分になったりと、スッキリと気持ち良く過ごせる方法を見つけるのです。大声を出したり汗をかくことで気持がリフレッシュできて、翌日から「仕方ない、会社でも行くか」と思えればそれで十分です。
4.仕事を頑張って認めせさる
上司と合わない、でも嫌味を言われたくないと思ったら、仕事を頑張って認めさせるのが一番です。
「どうも気に入らない部下だけれども仕事はできる」と思ったら、上司もそれ以上深入りしてきません。うっかり関係を悪くしてやる気をなくされたら損をすると思われる存在になるのです。
大きな成果を出さずとも、「パソコン作業をさせればピカイチ」「英語が堪能」「接客態度が完璧」など、何か一つ際立ったスキルを身に付けておくと良いでしょう。
5.その先の人脈を考える
上司と合わないからと避ける様にしていると、折角の人間関係を広げるチャンスを逃してしまう可能性もあります。
その上司が他の部署の上司と親しくしている場合、あなたが上司と良い関係であれば、上司から他の部署の上司にあなたの良い部分を話してくれるでしょう。それにより、あなたが仕事がやり易くなったり、他の部署に引き抜かれたりする可能性があるのです。
この上司とは合わないけれども、その先の人脈が自分にとってメリットが大きいと思い、あからさまに避けたり嫌ったりすることはやめましょう。
6.合わないのが上司だと割り切る
一般的に上司のイメージと言うと、部下を叱ったり、文句を言ったりというものです。
しかしそれは上司だから当然のことで、管理職になると「部下の教育」も仕事の内に入るからです。部下が成長してくれないと上司も自分の目標が達成できなくなるという訳です。
上司があなたに命令をしたり厳しいことを言うのは、あなたに成長して欲しいからです。大抵上司の奥さんに聞くと「ウチの人は不器用だから部下に嫌われているでしょうね」と答えます。
上司は嫌われるもの、合わないのは仕方がない、それでも上司はあなたに厳しくしなければならないのだと思うと、少し理解してあげようという気持になるのではないでしょうか。
視点を変えて対処を考えてみよう!
上司と合わないというのは、あくまで自分が考えたり感じたりして出した結論です。
そして結論には必ず原因と理由があるのですが、それらを違った視点から見てみると、また違った結論になるというのはよくあることです。
それに、上司と合わないと悩んでいても大体5年も経てばすっかり状況も変わるものです。あなたや上司、或いは部署の誰かが異動になったり、新しい人が入ってくると雰囲気がガラリと変わるからです。
今は合わないけれども、将来的に上司に感謝して旅立っていく日が来るかもしれません。