万全の姿勢で臨んだプレゼンテーションですが、人によっては緊張してしまうこともあります。
前日から緊張して眠れなくなり、当日プレゼン直前にはテンパってしまって周囲の状況が分からなくなってしまう人もいるでしょう。
折角の晴れ舞台に、アガってしまって思い通りのパフォーマンスができないのは勿体ないことですよね。
なので、プレゼンテーションの場で緊張してしまった場合の対処法について知っておきましょう。
目次
メンタル論1 自分で思う程注目されていないことに気付く
まずはちょっと残念な見解ですが、自分で思うほど皆に注目されてはいない、ということに気付いておきましょう。
基本的に人は他人のことはどうでもよく、プレゼンが終ったら忘れられてしまうものなのです。
緊張して声がひっくり返った、頭が真っ白になって絶句してしまった、それはあなたにとっては身の置き所のない位の大失敗でしょう。
ところが他人は、仕事が終わって家に帰ると、まずあなたのプレゼンのことは思い出しません。
皆自分のことで精一杯で、他人の失敗など忘れてしまいますので、何も恐れずに気楽に話しましょう。
メンタル論2 好意的な人を味方に付ける
大勢の人に見つめられていると思うと余計に緊張するものです。
しかしそこでまず落ち着いて、一人一人の顔を見てみましょう。
仏頂面をしている人もいますが、中には目をキラキラさせて笑顔で相槌を打ってくれている人もいる筈です。
例え100人の中の4人~5人でも、その様に自分に対して好意的な態度を示してくれる人を味方に付けましょう。話の折々でその人と目を合わせると、微笑んでくれるので安心できます。
他の人はどうでもいいから、この人のために話そうという気持になれて、落ち着きます。
メンタル論3 失敗してどうなるかを考える
プレゼンで緊張して上手く話せなかった、皆が退屈していた、大切な内容を吹っ飛ばしてしまった・・これらが起きたらどうなるでしょうか?
皆からバカにされますか?給与が減りますか?会社をクビになりますか?
どれもまずありえません。
せいぜい周囲から「ガチガチだったな」と笑顔でイジられたり、上司や先輩から「もっとこうした方がいいぞ」とアドバイスを受けるだけです。
人が緊張するのは「もし失敗したらどうしよう」と思う不安があるからです。
しかし医者やパイロットでもない限り、失敗して生命に関わる様なことは何もないのです。
自分が失敗しても世界は何も変わらない、そう思えば「緊張してるな、バカみたい」という気持ちになれます。
メンタル論4 終った後をイメージする
プレゼンの持ち時間は10分、20分、長くて30分程でしょうか。
直前で緊張してしまっている場合は、あと30分後の自分を思い浮かべて下さい。結果はどうであれ「終ってホッとした」と脱力していることでしょう。
今夜のあなたはどうでしょうか、きっと「あー失敗したな」と思い、苦笑いしながら晩酌をしたり、夕食をしていることでしょう。
そして数年後「あの時あんなに緊張してバカみたいだったけど、いい経験だったな」と振り返る様になれます。あるいは、プレゼンを任されて「あの時緊張して大きな失敗をしましたが、それがなければここまで来られませんでした」と笑顔でスピーチしているかも知れません。
そう、30分経ったらあなたは全ての緊張から解放されます。すべてはそれまでの辛抱だと思えば腹が据わるでしょう。
対症療法1 血行を良くする
緊張して手足が冷たくなるのは、筋肉が収縮して血管を圧迫して血行が悪くなるからです。
温かい飲み物を飲んだり、カイロで手足を温める等すると、血行が良くなり自然と緊張がほぐれてきます。
頭皮マッサージも効果的です。
耳から上の頭皮を両手の指で優しくつかみ、持ち上げる様にマッサージします。
血流が良くなり手足がポカポカとしてきます。
効き過ぎると眠くなってしまう人もいるので注意しましょう。
対症療法2 ツボ押し
緊張するのは自律神経のうち活動モードの交感神経が優位になり過ぎているからです。
リラックスモードの副交感神経を優位にする為には、ツボ押しが効果的です。
・合谷(ごうこく): 両手の人差し指と親指の骨が交わる部分の、若干人差し指側にあります。
・百会(ひゃくえ): 両耳から真っ直ぐ上がった頭のてっぺんにあります。
こちらも効きすぎると眠気を催してきます。
対症療法3 薬・サプリに頼る
どうしてもアガリ症が辛い、という人は抗不安剤を使うのも良いでしょう。
抗不安剤は内科で処方して貰えますが、正しく使用しないと依存性が出てしまうので注意が必要です。
最近ではリラックスできるサプリも多く販売されています。
睡眠サプリやリラックスサプリで探すと沢山ヒットします。
サプリは副作用がなく、いつでも飲めて止められるのでおすすめです。
即効性が無いと言われますが、体質が合えば頓服代わりにも使えます。
2日~3日前から飲み始めると、より効果が出易くなります。
緊張と上手に付き合おう!
メンタル論だけでは中々緊張はほぐれずに、返ってイライラや不安が募るばかりです。
メンタル論と対症療法を上手く組み合わせて精神的面と自律神経の両方に働きかけ、より早く緊張感を解消させて下さい。