近年、新入社員の3ヶ月以内の離職率が非常に高いことは周知の事実ですが、そのほとんどは会社に馴染めなかった、人間関係が上手く行かなかったというものです。
新入社員は社会のことを何も知らないまま、ベテランばかりの会社に勤務するわけですから、人間関係のギャップがあるのは当然といえるでしょう。
会社の人間関係において、一番を占めるのが上司との関係です。
新人のうちには仕事らしい仕事はありません。どこの会社もそうです。
ですがそのような状態でも、上司は新人の行動を逐一観察しています。
人間は誰でも褒められるとモチベーションが上がるものです。仕事らしい仕事がないのにどのような行動をとれば評価が上がるのか、ここでは新入社員がまずやるべき3つのことを教えます。
1.誰よりも先に電話(外線・内線)をとること
新人がまずやるべきことは、電話をとることです。
ワンコール(目安として1,5秒以内)に電話をとりましょう。
電話をとったあとは所属部署、名前をまず先に名乗り、そのあとは聞きに徹して下さい。
そして片手にはメモとボールペンを常に用意しておきましょう。
内線であれば、新人に対して用がある場合はまずありませんので、部署内の誰かに取り次いでほしいというケースがほとんどです。
取次ぎ先の先輩の席が離れている場合は内線の転送機能を利用して良いですが、すぐ近くにいる場合は大きな声で名前を呼びましょう。
(例:○○さん、○番に○○部署の○○さんからお電話です)
外線の場合も同様にペンとメモを常備しておくのですが、その際は必ずお客様の会社名・部署・名前を間違いなく伺い、メモに残しましょう。
電話を撮る際は、どんなミスがあってもくじけないようにしましょう。
電話をとるということは、上司、そして会社に対して行動力を示すことなのです。
2.メモを常にとること
常にメモ帳を持ち歩きましょう。ポケットに入るくらいの小さいサイズのものでよいです。
ミーティングや、営業先などで分からない専門用語があれば必ずメモしておきましょう。
また、約束ごとや日程なども記載しておきましょう。
そして自分で調べたり、先輩に聞いたりしておきましょう。
メモの取り方の注意点としては、とにかく分からないうちは耳で聞こえる全ての会話や用語などを書き写すようなイメージでいいです。
小さいサイズのメモ帳であれば、すぐに文字でいっぱいになり、達成感があります。メモを書くことに慣れてきたら、分からない専門用語や、取引先、またはお客様の名前だけをピックアップし、効率を上げましょう。
重要なのは、自分の手で、紙に書くことです。スマホなどではいけません。
メモを常に書いていると、上司には積極的に仕事に関わろうという行動力があるように見えるのです。
近年ICT化が叫ばれ、どこの会社もパソコンや場合によってはスマホ、タブレットなどを使って仕事をすることがほとんどです。ですが、すべての仕事がそうとは限りません。
ICTに頼って漢字が書けない、文章の書き方が分からない、文字が汚いという社会人が新人に限らず、増えています。
ICTはあくまで文字を書くという基礎が出来ているという前提で、効率化するためのものという認識を忘れないで下さい。
3.専門用語・社内用語を調べること
専門用語を調べ、会社の業務を理解するのは新人の重要な仕事です。
ですが、よっぽど面倒見の良い会社でないと、初めから教えてもらうことは不可能です。
専門用語の場合は、まずはインターネットや技術書、辞書などを駆使して自分で調べましょう。
近年ではインターネットを駆使すれば、大体のことはわかるものです。
またちゃんとした会社であれば、新人用のマニュアルがあるはずです。
それを熟読し、暗唱出来るくらいに努力しましょう。
そして自分なりに答えを出した上で、先輩や上司にその正しさについて聞いてみましょう。
社内用語の場合は、インターネット等を使っても検索結果に出ないことがほとんどです。
そういう場合は、まずその用語が使われている文脈から推測しましょう。
あなたはその会社から内定をもらい、その会社でやっていけるだけの力があると見なされているはずです。まず、自分で考えるところからはじめましょう。
そして、専門用語と同じく、正しいかどうか上司や先輩に聞いて下さい。
はじめのうちは怪訝な態度をとられるでしょうが、タイミングを伺って、喰らいついてでも聞くようにしましょう。あなたの行動力が、仕事につながるのです。
新入社員に求められること(総括)
以上、3つのトピックに渡り新人のやるべきことを書いてきましたが。
あるキーワードが共通して含まれていることに気付いたでしょうか。
わからない方はもう一度トピックを読み直しましょう。
正解は「行動力」です。
世の中には色んな職種があります。ですが、結局のところ、自分から行動をしないと何も始まらないのです。行動力といっても、社会においては学校とは違い、数値や振る舞いなど、誰からみても分かることが必要とされます。
上司と部下、といった関係のみならず、あなたの評価は周りの人間全てから判断されるのです。
そこが人間関係に繋がり、社会人として求められる円滑なコミュニケーションに繋がるわけなのです。
行動力、早速実践してみませんか?