経験の長いメンバーに仕事を依頼しても調整がうまくいかない時とか管理的な仕事をしていると多々経験するものです。
ついつい週末の居酒屋で「あの人プライドは高いからねぇ」と溜息混じりで愚痴ったりする事もあるのではないでしょうか。
先週末はプレミアムフライデーという事もあってこの手の話題はいっぱいあがったのでは?と思います。
この「プライド」という言葉、仕事で人を評価する時に使う場合、多くはネガティブな表現で使われる機会の方が多いのではないでしょうか。
そこで今日はプライドについて筆者なりの考えをお伝えできればと思います。
そのプライド必要ですか?
「あの人プライドが高いよね」と言われる人の特徴をあげてみます。
- 他人からのフィードバックを聞かない
- ミスをしても間違いを認めない
- 自分に非があっても謝る事ができない
- 他人を見下す
- 他人が犯したミスに不寛容である
- 自分の意見が通らない事に強い不満を示す
- 自分は出来ると思い込んでいるが必要な努力はしない
- 過去の成功体験をいつも語ってくる
だいたいこんな感じではないでしょうか。こんな特徴の人しかいない職場を想像するとギョッとなりますね。
思わず「そのプライド必要ですか?」という言葉が漏れそうになります。
つまりこういった類のプライドは持たないほうが賢明です。
持つべきプライドとは?
それでは持つべきプライドとはどういったものになるのでしょうか。
そもそも私が考えるプライドとは「自分の中にだけ譲れない軸を持つものであって、他人に対して示す類のものではない」と考えます。
例えば、同じ営業部署に新しく年下の中途社員が配属されて、あっという間にグングン売上を上げていきトップセールスになったとします。
本来であれば「どうしたらそんなに売れるのか」聞きたいはずだと思うのですがプライドが高い人は、「絶対におかしい、何か不正でもしてるはずだ」と自分の意見や立場を守るような思考に走りがちです。
これがつまるところ外向けの他人に対して向けられたプライドなのです。自分の能力の低さを棚に上げて後輩に追い抜かれた事実を受け止められず、変われないと「あの人はプライドが高いよね」と思われるのです。
持つべきプライドとは自分の中にだけ譲れない軸を持つ事と書きましたが、簡単に言うと以下のようなものです。
- 絶対に遅刻はしない
- 絶対に休まない
- 誰よりもテレアポも架電件数を多く掛ける
- 誰よりもお客様のところに訪問する
こういう軸を持って淡々と仕事をし続けている人を見ると素直に「ああ凄いなこの人」と思うわけです。
自分のプライドをひけらかさず、他人にも強要することもなく確実に仕事をこなしていくような、この種のプライドは持つべきものだと思います。
まとめ
誰だって他人から低い評価を投げかけられたりするとムッとなるものです。そこは否定しません。
ですがその時に、過去の実績とか成功体験とか経験年数とか引き合いに出して反論してしまうと「プライドの高い人」になってしまうのです。
低い評価を受けた時はグッと堪えて素直に受け止めて「こんな評価を受けないようにレベルの高い仕事にしよう」と考え方を改めることできっとプロの仕事人に近づくプライドを持てるようになることでしょう。