ビジネススキル

尊敬する先輩~営業マン時代に出会った人のことを考えられる先輩~

営業マン時代に出会った人のことを考えられる先輩

422a0babbd60ae0135fb04b5e8da1395_s私は過去、営業マンをしていた時期がありまして、そこで出会った素敵な先輩についてお話しようと思います。

当時、私はメーカー営業マンとして入社しました。
ノルマはそこまで厳しい会社ではなかったのですが、そこの社風の残念な点が1つあり、それは営業チームの各個人が自身の売上を上げることに必死で、後輩の育成というものは全くと言っていいほど行っていなかったのです。

その中で出会った1人の先輩がいたのですが、その先輩は勤続15年目の大先輩です。

今でも忘れられないエピソードとしては、営業会議で上司が新人の失敗を責め立てている時、その先輩が突然

「〇〇さん!俺が言ったこと忘れたんですか?これからの新人には責めるだけでなく、きちんと指導して長期的に育てていくようにしようって言ったじゃないですか!」

この言葉を聞いた上司は黙ってしまい、その後の空気が気まずくなったのですが、私はこの言葉を聞いたとき、涙が出る思いでした。
ああ、社会にはこのように後輩や同僚を思って自分が正しいと思った事を声に出し、会社を良くしていこうと考える素敵な人がいるのだと私は初めて気付きました。

その先輩はそれからも事あるごとに私含め新人達をかばってくれ、そのたびに上から目は付けられてたようでしたが、そんなことはおくびにも出さず、声掛けをしてくれたりして嬉しかったことを覚えています。

一番嬉しかったことは、入社祝いをその先輩が率先して行ってくれたことです。
営業チームではそういったことをしない風習だったようなのですが、先輩は気遣ってくれ、先輩と事務の女性、そして倉庫管理の方々が歓迎会を開いてくださったのです。

他の営業チームメンバーが帰った後、「新人のためにカラオケ行くぞ!」と言ってくれ、終電前まで歌わせてくれたり、飲みに連れて行ってくれたりし、私は本当に嬉しかったです。

先輩含め、味方になってくれる方々が出来た私にとって、それまで灰色に感じていた会社員生活が一気に色づくものになっていきました。
それからも私にとって先輩が心の支えだったことは言うまでもありません。

私はこの経験から後輩や同僚を大切にしていくことの大切さを学びました。

社会には確かに厳しいことが存在します。しかしそれ以上にこのように素晴らしい人もたくさんいます。
先輩はその一例でしかありませんが、素晴らしいと思った方を手本にし、良い点は取り入れていくことが大切だと思います。

一緒にこんな記事も読まれてます。

© 2023 wakus