経験から伝えるパティシエの仕事
パティシエという職業は女の子が憧れる職業の上位にもなりとても華やかな世界のイメージを持たれているかもしれません。
しかしパティシエという職業は憧れだけでは続けていく事が困難な職業の一つとも言えるのです。
私自身は高校卒業後、地元の大手製菓会社に就職し洋菓子部門に配属されました。
入社するまでは、華やかな世界だなと思っていたのですが、実際の作業はそれだけではありません。
今回は働いている経験からパティシエの仕事をご紹介しようと思います。
華やかだけではないパティシエの仕事
意外と力が必要
華やかに思える作業は「仕上げ」の作業ですが、そこに至るまでは重労働が続きます。
始めに仕込みを行うのですが、粉や砂糖の袋は1袋30kgあるのです。この原材料を運んだり抱えたりしなければならないので、力が必要となります。
体力
パティシエは朝早くから夜遅くまでの作業が当たり前の仕事です。
そのほとんどが立ち仕事となり一日中立ったままの状態となりますので体力を最も必要とするのです。
暑に耐える
スポンジやロールケーキ生地などを焼く作業は室内が非常に暑くなりやすいのです。
一日に何回も焼く作業があるとオーブンから発せられる熱によって室内は40°を越える環境にもなります。
勿論焼く作業も重労働となりさらに暑さとの戦いにもなる為、暑さに耐えられるのかが大切となってきます。
仕上げの技術を磨く為の自主練
洋菓子を美しく華やかにそして美味しそうに仕上げる為にはクリームの絞りやフルーツ等の飾りつけが最も重要となってきます。
絞りの技術は手に入れる力加減と動かすスピードによって変わります。
この両方を一定にして行わなければ同じ大きさの絞りが出来ず、美味しそうな仕上がりになりません。
お客さんは目で美味しそうと判断して購入する訳ですからこのポイントが一番重要となります。
その為、勤務時間外での自己練習を行い技術を磨く必要が必須となってきます。
この作業は練習した分だけ成果が現れる作業となっているのです。
さまざまなケーキを食べ歩く
パティシエの給料はどの会社においても時間・作業量に比べて安いものとなっています。
しかし、将来本当にパティシエになりたいのなら技術を磨く為にも必要不可欠な事なのです。
そしてその給料でさまざまなお店のケーキを味わう事も大事な事なのです。
洋菓子は1gの配合の違いによって全く異なる仕上がり・味わいになる不思議なお菓子なのです。
同じ種類のお菓子であっても作る職人さんによって全く違う物になるので食べる事で色々な味を知る事も勉強の一つとなるのです。
一番大切なのは志し
パティシエを目指す事で一番大事な事は「本当にパティシエになりたい!」という志しです。
一流のパティシエになるには知識と技術が必要となってきます。それらを覚える事は決して楽な事ではありません。
しかし絶対にパティシエになるという強い決意を持っていれば必ず素晴らしい職人になれるハズです。
その決意があれば世間からも認めて貰えるパティシエになれます。
これからの皆さんを心より応援しております。