介護職で働いたきっかけ
妹夫婦が介護士をしています。
妹は、保育士になるために短大に通っていたのに「やっぱり私には保育士は向いていなかった」と言って、もう1年通い、介護士の資格を取得したのです。
私としてはかなり驚きの決断でした。
「何で?お年寄りの相手をするより、子供の相手をした方が楽しいんじゃないの?」と聞きましたが
「私には教育は向いてないから、お年寄りの方が楽しい!」と言っていました。
私が結婚のために1度仕事を辞めて実家に戻った時、妹に「自分の職場にパートとして働きに来てくれないか」と頼まれたのです。
私は未経験でしたし、資格もなかったけど、妹はそんなこと百も承知ですし、結婚までまだ10か月くらい期間があったこと、本当に人手不足で困っているようでしたので承諾しました。
介護士の仕事内容と魅力
妹の働いている施設は、思ったより綺麗で、明るく、清潔でした。
失礼ながら、もっと淀んだ感じをイメージしていたのです。
同僚の方も、とても優しい方達ばかりで、やはり「こういう職種を選ぶ人は優しい人が多いのかな」と思ったことを覚えています。
仕事内容は、食事・入浴・排泄・リハビリなどのお手伝いです。
正直、人手が少なくなるのも納得の厳しさでした。
食事はよだれを拭きながら食べさせますし、入浴はものすごい力仕事で腰を痛めそうでしたし(次の日は筋肉痛でした)、排泄はもちろん大変です。
全ての方ではないのですが、中には暴れる方もいて、私はおじいちゃんい手をひっかかれ、
結婚式前だったので「顔じゃなくて良かったー!手だったら、長い手袋で隠れる!」
と、変な所で安堵しました。
そしてその仕事内容から考えると低いお給料で、この辛さだったらかなりの高給取りではないと割に合わないのでは・・と今でも思います。
ただ、その中で、介護している方に、?
「〇〇ちゃんのお姉さんなの?姉妹揃って美人ね。」
などと褒められて、あ、妹は可愛がられてるんだな、と分かり安心したり
「ありがとうね。」
と言われた時、不思議とスーっと疲れが取れるのを感じたのです。
私など、たかだかパートなのにおこがましいですが、何だか涙も出そうになりました。
介護士を志している皆様へ
介護士はお給料は安いですが、絶対に職に溢れることはありません。
今は3Kなどと言われていますが、これからどんどん拡大していく業種ですし、需要が高まれば、今後もっと介護施設もシステム化してきて、介護士1人当たりの負担も減るのではないでしょうか。
入所されているお年寄りの姿を見て、そして最期を見て、家族の大切さを学ばせて頂きました。
そして、私達の祖父が認知症になってしまった時、妹の頼もしかったこと、頼もしかったこと!
及ばずながら、私も施設で働いた時の経験を生かして、主に祖父の面倒を見ていた母のお手伝いしました。
身内に介護者が出た時、自分が介護士であることはかなり家族を安心させることができるようです。
辛いこともたくさんありますが、やりがいもひとしおです。
皆様のご活躍をお祈りしています。