旅館で働いてみたいという方へ～仲居さんのお仕事～
旅館の仲居さんって、いつも笑顔で、礼儀正しいイメージですね。
私自身、仲居の仕事を通じて、礼儀作法を沢山学びました。
今回は仲居さんってどんなお仕事だろう？と考えているあなたに向けて、仲居さんのお仕事ってこんな感じだよ！という１日の流れをご紹介します。
仲居さんのお仕事ってどんなの？
仲居さんの１日はその旅館により異なりますが、私が務めた旅館を例にしてご説明いたします。
１、朝食の配膳やバイキングでの案内
こちらは朝6:00～7:00にスタートする場合が多いので、仲居さん全員が参加する訳ではなく交代制で行われます。
服装は着物ではなく、指定された制服の場合が多いです。理由は動きやすいからであると思います。
仕事の内容は、お客様へのご案内や、配膳、食べ終えた食器の片付けを行います。
ポイントはお客様が「良い朝だな」と感じてもらえるよう、「爽やかな挨拶」と、お客様が快適に食事をするのに「何か困っていないか」、「食べ終えたお皿等が邪魔にはなっていないか」等に注意を払って、「お客様に呼ばれる前に行動する」を意識していれば大丈夫です！
飲食店と同じですね。
２、チェックアウトのお客様のお見送り
これは朝食に出た仲居さんのみで行っておりました。
旅館を堪能して頂いたお客様へ感謝の気持ちと「良い旅館だったね」と思ってもらえる一番重要なお見送り。
私の旅館ではドラマのように玄関前に整列し、お客様にお礼のご挨拶をしておりました。
旅館により受け付け担当のみで仲居さんが直接お見送りをしない所もあります。
立ち姿、お辞儀の角度も重要ですが、やはり一番は爽やかな笑顔ですね。
３、仲居さん大集合で客室清掃客室清掃についても専門の方を雇われている旅館もあります。
私の旅館では仲居さんが清掃を行っておりました。この時には朝担当でない方も合流し、手分けして清掃を行います。
掃除機担当、窓ふき担当などなど力を合わせて行います。
４、休憩これからが仲居さんの花形のお仕事です！
自分の担当のお客様がチェックインするまでしっかりと休憩を取ります。私の場合は３時間くらい休憩時間がありました。
お昼ご飯や仮眠など、好きに過ごして一旦スイッチOFF！
５、着物に着替える着物に着替えます。仲居さんランクにより着物や帯締めも違っていることがあります。
ちょうちょ結びは新米仲居さんという旅館もあります。
鏡の大きな部屋で自分で着付けを行います。
先輩が指導してくれますので、安心してください。覚えてしまうと意外に簡単です。
新米の頃は着付けに慣れていないので、少し早めに準備すると良いですよ！
６、担当客室のお客様へのご挨拶とお茶出し担当客室のお客様がチェックインされたら連絡が来ます。
来てすぐはお客様も荷物の整理などバタバタされていることがありますので、落ち着いたであろう時間を見計らってご挨拶に伺います。
襖（ふすま）の開け方もお茶出しの礼儀作法なども先輩に指導されていますので、その通りやれば大丈夫です。
７、夕食お客様が何時にお食事を取りたいか聞いておりますので、料理をその時間に合わせて提供できるよう、厨房に伝達します。
料理の出し順もコースにより決まっていますので、お客様の選んだコースの出し順に合わせてお出ししていきます。
料理のタイミングは遅くても早すぎてもいけません。
また、お客様により、食べるスピードも違っていますのでそれを注意してみておきましょう。
とは言え、新米の頃は先輩についていき、そのタイミング等をレクチャーしてもらえますので、徐々に覚えれば大丈夫です。
旅館で提供する料理は地元の料理や見たことがないであろうもの多く、お客様にこれはどんな料理かをご説明します。
事前に料理長や先輩から教えてもらえますので、万が一分からない質問などがありましたら、「料理長」又は「先輩」に聞きましょう。
８、布団敷きお夕食が済みましたらお布団を敷きます。布団を敷くタイミングは事前にお客様に聞いておきます。
そしてササっと敷きます。
９、お疲れさま！これで１日のお仕事終了です！ゆっくり休みましょう！
最後に
いかがでしたでしょうか。これが仲居さんの１日です。
「清掃の仕方」や「礼儀作法」を学べる良い仕事だと私は思っています。
また、寮付きであれば、専用の温泉にも毎日入れるのも魅力的！
仲居さんのアルバイトも探せばあると思いますので、１つの経験としてもお勧めのお仕事です。