どのようなビジネスでも必ず目標を設定し取り組んでいることでしょう。
あなたの職場でもきっと何らかの目標設定が掲げられていて、日々それを達成させるために奮闘していることと思います。
目標を立てて取り組むことは行動を促すために非常に重要な手段といえます。
ところがこの目標設定をもし間違えてしまっていたら達成はおろか、やる気が出てこなくなりモチベーションも低下し行動が出来なくなってしまう事もあるのです。
そこで今回は業績を達成させるための目標設定メソッドであるSMARTの法則を紹介していきます。
目標設定の重要性
そもそもなぜ目標設定を行う必要があるのでしょうか?
理由は簡単でゴールを設定しないととんちんかんな結果になるからです。
例えば、あなたの職場の今期の目標が「去年よりも頑張る」だった場合に、人によって何をどの程度頑張るか解釈が別れれますよね。
逆に言えば目標を設定すると行動が効率的になるということです。
ダメな目標設定例
目標設定の重要性について理解していただけたのではないかと思います。
それでは逆にダメな目標設定とはどのようなものであるか次に上げていきます。
- 問題を把握できていない
- 漠然としている
- 数値化されていない
- 現実的でない数字目標
- 簡単過ぎる目標
いかがでしょう?まだピンとこないようであれば例えば、あなたが「ダイエットをして痩せよう!」と固く決意したとします。
ところが上記の目標ですといろいろツッコミどころが満載なのです。
- なぜダイエットしなければいけないのか?(問題を把握出来ていない)
- いつ?どのような方法で?どのくらいになれば?(漠然としている)
- 痩せるって何キロ?(数値化されていない)
- 強い決意だとしても3日間で10キロ痩せるとかは無理です(現実的でない)
- 1日1回だけ腹筋をするとかもダメ(簡単過ぎる)
といったツッコミを漏れなく満たすための目標設定方法がSMARTの法則となるのですが、次に詳細を説明していきます。
「SMART」の法則とは?
「SMART」の法則とは、ジョージ・T・ドラン氏が発表したS.M.A.R.T. wayというゴール設定手法です。日本ではSMARTの法則で広がっています。
SMARTとは5つのキーワードの頭文字をつなげたものになります。ではひとつひとつキーワードのその意味を紹介していきます。
Specific 具体的である
「頑張ります!」とか「絶対に達成します!」とか固い決意だけではなく目標は具体的に「何をやるのか?」「どのような方法でやるのか?」が明確でなければいけません。
「ダイエットを頑張る」ではなく「毎日一駅分前に降りて歩いて帰る」といった客観的に誰が見てもわかる具体的な目標を設定するようにしましょう。
Measurable 計測可能である
目標の設定や達成度は必ず数字で語られるものでなければいけません。
つまり数字によって計測可能な目標を設定する必要があるということです。
「絶対に痩せる!」ではなく「体重をあと10キロ痩せる」という形に変えるとグッと具体性も増しますね。
Achievable 達成可能である
無理のある目標や計画は実行する前から半分諦めモードになることもありますよね。
あくまでも達成可能な目標を立てる必要があります。
3日間で5キロ痩せることは無理だとしても、1年間で5キロのダイエットであれば十分達成可能という思いにならないでしょうか。
Result-oriented 結果志向である
目標を設定するときには達成したい成果に基づいた目標である必要があります。
「毎日一駅分前に降りて歩いて帰る」といった行動が「なんのためにやっているのか?」が分からなくなるような目標設定では良くないということですね。
Time-bound 期限が明確である
そして最後は目標には明確な期限が設けなければいけないということです。
期限のない目標は目標ではなく願望レベルとも言えます。
最後に
何か目標を設定する場合は「SMART」の法則を使って計画してみましょう。
この目標が出来上がればあとは実践あるのみです。
もし、実践してうまくいかないときには時々見直しもしていきましょう。
目標を立てる→SMARTの中身を修正する、これを繰り返せば上手くいかなかったとしても自然と目標達成に近づいていくようになるのです。