自己管理能力とは、自分をどう律して管理・コントロールしていくことができるかの能力です。
その自己管理とは、感情、モチベーション、目的意識、時間、体調などの自分自身に関わることを意味していて、ビジネススキルを確実にあげるためには、それらのことをしっかりと意識して実践していかなければいけません。モチベーションが低下していたり体調がすぐれなかったりしたら、そもそもビジネススキルを磨こうという気にもなりませんよね。
ビジネススキルをしっかりと身に付けるためにも必要な「自己管理能力」について、他のスキルよりも優先される理由や高めていく方法などを紹介しています。
自己管理能力ってどのくらい重要なの?
自己管理能力は、社会人にとって1番基本的なもので、しっかりと身に付けておきたい能力です。
例えばあなたが部下を持つとして、いつも出社時間の30分前に出勤して、始業時間までにその日の行動予定をきちんと立てている部下と、いつも遅刻ギリギリに出勤して、しかも二日酔いでボーっとしている部下だったら、どちらの方が良いですか?
これは極端な例かもしれませんが、もし将来的に部下ができたとき、自分自身が手本とされるような自己管理能力を身に付けていなければ、部下を叱るときも説得力がありませんし、自分自身の上司からも安心して任せてもらえません。
そしてこれは、部下の教育に限らずあらゆる仕事において言えます。
ビジネススキルを磨いて、もっと責任のある仕事や役職を目指すのであれば、自己管理能力は必ず身に付けておきましょう。自分自身をしっかりと管理できる人は、部下も重要な仕事もしっかりと管理することができます。
コミュニケーションスキルやプレゼンスキルなど、ビジネススキルはいろいろありますが、自己管理能力はすべてのビジネススキルの基本となる重要なスキルなのです。
自己管理能力を向上させる方法ってあるの?
自己管理能力が多岐にわたっていることもあり、それらを向上させるには、さまざまな角度から自分自身を律して取り組んでいかなければいけません。
その一例を挙げると、
・とある仕事に対して、結果をもとに自分自身が取った行動を分析・評価してより良いものにしていく
・どれぐらいの時間で仕事をできるのかを正確に理解し、それに合わせてスケジュールを管理をする
・データを活用しながら仕事の進め方を常に改善していく
・他人と話す時のコミュニケーションを工夫して改善する
・常に学習し続ける
・健康のために食事、運動、睡眠をしっかりとる
まだまだたくさんありますが、これらを実行するだけでも自己管理能力は向上し、仕事にも役立つはずです。
また自己管理能力は、特に欠席・遅刻などの会社での就業規則違反でもない限り、誰かに指摘されることは少ないです。だからこそ、しっかりと向上させていくためには自分自身で管理していくしかありません。
自己管理能力の保ち方
では、せっかく高めた自己管理能力を保つためにはどうすればいいのでしょうか?特にメンタル面のモチベーションや意欲などは自分の意識が薄くなっているとすぐに弱くなっていくものです。
メンタル面には主にスピリチュアル・自己認識・信念・価値観・能力・行動・環境があり、これからがお互いに影響することで他のレベルに変化していきます。特に自己認識・信念・価値観が変わると、行動の変化が現れるのはもちろん、それによって能力や環境へも変化を起こしやすい傾向があります。
自己認識は自分の役割だったりミッションを意識しています。たとえば「お客様の利益に繋がるような仕事がしたい」「日本経済を発展させたい」というミッションを持ったとしたら、それを実現するための能力を身につけようとします。
そうすれば、ダラダラ仕事をすることもなくなります。
自分が求めている状態に近づくためにどのような認識を持ち、信念と価値観を持っているのかを明確に示すことで、自己管理能力を高めそれを保てるようになります。
目標をもつことが『自己管理能力』を身に付ける近道!
自己管理能力は、自分ではしっかりとやってるつもりでも、意外と出来ていないことが多くあります。
文字にしてしまえば『自分自身をコントロールする』というそのままの能力のことですが、感情のコントロールはもちろん、時間や体調管理まであらゆるすべての事が含まれます。
モチベーションが下がってしまうと、目標達成に向けての意欲が薄くなってしまうだけでなく、イライラしたりあからさまに顔に出てしまったりと、誰かに不快感を与えてしまい、結果自分自身が損をするということも招きかねません。
ビジネススキルを磨いていくにあたり大切な事はほかにもたくさんありますが、自己管理能力もとても大切なものです。
『良い意味で自分を変えていける目標』を見つけることができれば、自己管理能力も自然に高まっていくでしょう。