会社などで働いて数年ほど経つと、社内でも部下を持って、組織のリーダーになったりということもあるかもしれません。
もしそのような立場になれば、問題解決力というのは非常に重要なスキルになります。
さまざまな問題を解決する能力に優れている人ほど、社内でも評価されやすく出世したり重要な仕事を任せられたりもしやすくなります。
ですので、早いうちにビジネスにおける問題解決力を身に付けるようにし、そのために必要なこともぜひ知っておきましょう。
たくさんの意見を聞くことが重要
まず根本的な考え方として、ビジネスではいろいろな問題が起こるので、それを発生させないというのは無理です。
できるだけ問題が起きないように努力することは重要でも、それが一切起きないというのは難しいので、起きた問題にどう対処して解決するのかを考えましょう。
もし問題が起きたときに重要なのは、たくさんの意見を聞くことです。
問題が起きたときには必ず原因があるはずですが、その原因を究明するにあたって自分1人ではどうにもならないことがよくあります。特にチームで進めているプロジェクトなどの場合、それに関わっている人も多いうえ、各自で役割分担がされているはずなので、1人の人間が全てを把握することはできません。
だから、どこに問題が生じていたのかという原因を探るには、それぞれの役割分担ごとの人間から話を聞いて、それらをもとに原因を究明することが必要になります。つまり、情報をたくさん集める必要があるので、たくさんの意見を聞くということを徹底していく必要があります。
自分1人で進めている仕事に関しても、自分のところに回ってきた仕事は、すでに誰かが仕事をした結果の成果物として回ってきていることもあります。その場合には、自分ではなくてその前段階を任されていた人に原因があるかもしれません。
そういった意味でも、自分以外の多くの人の意見を聞いた方が良いのです。
何でも話せる空気を作ることも重要
何か問題が起きたとき、その問題を解決に導くためにヒントになることがいろいろなところに存在する可能性があります。
その場合、何がヒントになるのか分からないので、原因究明に関わると思われる意見ならば、何でも歓迎という姿勢でいるのが好ましいです。
たとえば、言い訳にしか聞こえないような意見でも、却下して意見を取り入れないのではなく、その中にもヒントがあるかもしれないという姿勢で対応しましょう。
というのも、言い訳というのは失敗した人の釈明でもあるので、失敗したその理由などを話してくれるならば、それはかなり有益な意見になります。ヒントは多くあった方が、そこから問題が起きた原因にたどり着きやすく、結果的に問題が解決する可能性も高まります。
言い訳などの意見は排除するのではなく、とにかく気になったことは何でも話してもらうことが必要なのです。そのためには、ネガティブな意見も発言しやすい空気を作っていくというのが重要になります。
「もし変なことを言ったら怒られるのではないか?」という空気があると、ヒントになるようなことも離してくれなくなるので、問題の解決にも時間がかかってしまいます。自分はどんな意見でも受け入れるから、何でも話してほしいということを日ごろから同僚や部下などに伝えておくことも重要です。
適切な改善策を選べているか?
問題解決力を身に付けるには、まずは問題が起きた原因を明らかにします。
そのうえでその原因を根絶することができれば、今後同じような問題が起きない可能性が高まるので、実際に改善策を実行していくことが必要になります。
上記のことが達成できれば、問題解決力があると言えます。
と、同時に、適切な改善策を実行できるのかも重要になってきます。
改善策というのはいろいろな手段があります。
人員の配置を変える・仕事の進め方を変えるとか・スケジュールを調整するなどの選択肢から、何が使えるのかを吟味しなければなりません。
もちろん、選択肢は1つのみではなく、2つ以上を組み合わせることもできます。
場合によっては、使える選択肢だけど、あえて使わない方が良いということもあります。
そのような判断力も実は重要で、問題解決力を鍛えるときには必要な部分になるのです。これらのことは経験なども関わってくるので、問題解決をしないといけない機会を重ねればある程度のスキルは身に付くでしょう。
その他にも、リサーチを念入りにすることが重要でや、現実的にはどんな選択肢があって、それぞれを実行した場合にはどのような結果が想定されるかを考えることも必要になります。
問題解決力が優れている人は、問題の原因を究明することに長けていて、さらに改善策を実行するときにも適切な方法を選ぶ術も知っています。
必要な考え方を知っておくことや念入りなリサーチをすることが重要なのです。
問題解決力を磨いて会社の業績アップに貢献
問題解決力は会社で働く人にとって非常に重要な能力です。
問題解決力が高い社員がいることは、同じ失敗を繰り返さない社員がいるということになり、会社にとって問題が起きづらい状況と言えるので、そこは業績に影響します。
会社に貢献していくためにも、問題解決力を磨いて問題を解決に導き、2度と同じ失敗をしないような努力をしていくことが働くうえでは重要ななります。
そのために必要なポイントを理解しておきましょう。