不思議なサラリーマン心理・暇な社員と忙しい社員
どの会社にも良くある事として、「忙しい人のところほど、仕事が集中する」という法則があります。 
本来なら、ひまそうな、手の空いている人に仕事を頼めばすぐに仕事が終わりそうなものですが、そうでもないのです。 
「暇」な社員、という時点で、「その社員は仕事ができない」という事になります。 
仕事が任せられる程度の能力があれば、常にヒマという事はないはずです。 
できる上司ほど、忙しそうな部下に仕事を頼みます。 
なぜかといえば、「忙しい」という時点で、その部下が色々な仕事を任されている、つまり信用されているできる社員という事だからです。 
さらに、「忙しい」という事は、早く仕事をさばかなければ、仕事が終わりません。 
つまりその部下にとっては、上司から頼まれた仕事は「迅速に」完了させなければならないのです。 
ですので、上司からみたら、忙しい部下に仕事をお願いするほうが、暇な部下に頼むよりも早く仕事をさばいてもらえるのです。 
そして、その部下からの提出書類も、良い物を受け取れることが多いのです。
多くの部署で、このような状態になる事がほとんどです。 
「忙しい人はいつも忙しく、暇な人はいつもヒマ」、そして、給料はほとんど差がつきません。 
不条理ですが、これがビジネス界の法則と心得ておいた方が良いと思います。 
「社員が10人いれば、2人は遊んでいる社員がいる」という事も良くささやかれます。 
本当に不本意ながら、この事は集団で働く状況下では避けられない事のようです。 
遊んでいる2人を解雇しても、残り8人のうち1人は遊ぶようになります。 
というように、面白いといえば面白いサラリーマンの集団心理というのがあるのを知っておくと良いです。
仕事ができる人の時間の使い方
仕事ができる人は、仕事を効率良くこなすコツを心得ています。 
ポイントは以下の3点です。 
①ルーチンワーク(毎日あるような日常的な作業)はテンプレートを作る事 
②仕事が来たら、その場で対処できる分は対処する事 
③他の社員に任せた方が速いものは他に任せる事 
例えば、できるサラリーマンの出社から帰宅までを挙げてみます。
・出社後すぐにメールを確認して、すぐに処理できるものに関してはそのまま返信文を送信する(後で読み返して返事を・・・と思わない) 
・本日の仕事一覧を思いだし、優先順位を決める(忘れそうなら必ずメモする) 
・朝一の仕事がひと段落したら、ルーチンワークをする(頭を使わないで済む仕事) 
・帰り前には、明日の会議の予定や、仕事の予定を再確認する 
・本日で、完了した案件については、関係する書類は破棄する 
(常に机のまわりはキレイにしておく) 
だいたいこのような流れで、毎日を過ごします。 
そして、休める時期に休みます。 
良く、「仕事ができる人ほど、休みも上手にとる」というのは、本当の事です。 
自分がいつ、忙しいかというタイミングを心得ていれば、暇そうなタイミングで休みをとれるのです。 
逆に、休みがとれないという人は、「本当に忙しくて休めない」のか、「業務の流れを理解していない為、いつヒマになるのか分からないから休めない」のか、を考え直してみた方が良いです。 
仕事ですので、体の調子を維持しつつ、業務を進める事が重要です。 
今日は調子が良い、今日は悪いという人は、なかなか仕事がはかどりません。 
休める時には十分休み、体調管理をする事も社会人として気を付けていきたいですね。