自分が仕事上リーダーとして振る舞う必要がある場合、何となくのリーダー像は持っていると思います。
ですが、具体的にリーダーの役割を明確に答えられるかというといかがでしょう。
今日はそこで、リーダーとしての役割にはどのようなことがあるのかについて紹介していきます。
1.進むべき方向性を示す
会社から指示された仕事や目標に対して、チームメンバーに対し、何を目指し何を達成すべきかを提示するのがチームリーダーの仕事です。
仕事の目的・目標・テーマを明確に示さなければ組織として同じ方向を向いて前に進むことができません。
例えば意見が割れた時に、目的や目標やテーマなどの価値観がチーム全員きちんとまとまっていないと、各々が勝手に振る舞いチームがバラバラになり、最悪な事にモチベーションを失うメンバーも出てくるのです。
最終的なゴール地点を明示してそのゴールに向かって動いてもらうよう振る舞うのがリーダーの役割です。
2.メンバー全員を巻き込み、目標にチャレンジする
会社から与えられた仕事や目標に対し、リーダーはメンバーにどのように達成するべきかを問い、積極的に目標達成するための手段を考えてもらう必要があります。
このような働きかけをすることでメンバー自らが考え、判断し行動につながっていくのです。
メンバー同士のディスカッションも積極的に促していきましょう。
ただ単に「これやれ」「あれやれ」というだけでは知恵や工夫も生まれません。メンバーを巻き込み、全員に目標達成へのチャレンジ精神を持たせるようにしましょう。
3.価値観を共有する
チーム内で価値観を共有することもチームリーダーの重要な役割です。
価値観の共有を図るために朝礼やチームミーティングの時間を定期的に取り、積極的に情報交換することが望ましいでしょう。
また情報に関してはなるべく透明化し、会社方針の情報については自分の意見も合わせてチームメンバーへ共有します。
情報共有することで問題意識を醸成させ、よりチームとしての一体感を高めるのです。
またメンバーの成功体験や失敗体験を朝礼などを通じ情報共有していきましょう。特に営業などであればどうしても属人的な活動になりがちですが、成功体験や失敗体験を共有することで自分だけでは体験出来なかった知見を得れるのです。
4.業績を推進し目標達成させる
仕事には必ず目標が設定されています。
チームリーダーは目標達成させるために自ら動き、メンバーにも動いてもらい目標達成させることが職務なのです。
そのためには業績を推進させるための打ち手を考えたり、メンバーへ仕事を割り振ったりすることは当然の事、メンバーのモチベーションやメンタル的なケアにも目を向ける必要があるでしょう。
メンバーの顔色を窺いながら仕事をしよう、という意味ではなくメンバーに割り振った仕事の量やレベルが適切であるかを見極める必要があるという事です。
目標を達成させるため、メンバーの長所を見極める観察力もリーダーには必要なのです。
メンバーの実力を最大限に引き出し、生産性を最大限に高められるような取り組みを意識しましょう。
5.環境を整備する
メンバーが働きやすい環境を整備することもリーダーの役割です。
例えばコールセンターの管理者であれば、メンバーが働きやすい環境という点をあげれば、
- トークスクリプトを準備する
- よくある質問・FAQを用意しておく
- それでもわからない時はすぐに質問に答えられるよう手挙げ対応の準備しておく
- 2時間電話をしたら10分休憩を促す
- 文房具は常に切らさないよう備品を準備しておく
- オフィスの空調は適切かチェックする
- 席配置は適切かチェックする
もちろんこれらを全てリーダー自らが行う必要はありません。
メンバーに任せられる仕事はどんどん任せていくべきです。
リーダーはメンバーが働きやすい環境とはどのような環境かを常に考え、変えられるところは変えていきましょう。
また環境を整備することで生産性の向上に繋がるかも意識しましょう。
6.自ら規範となる
メンバーからの信頼が得れないとチームがまとまらないものです。
そのためにはリーダー自らがメンバーの規範となるよう振る舞う必要があります。
メンバーの立場からするとリーダーの言葉と行動は冷静に見られていますので言行一致でないことが続くと一気に信頼を失うことになるでしょう。
またリーダーが人としての尊敬を得るために常に自己研鑽を怠らず日々精進することが必要です。
7.メンバーを育成する
山本五十六の名言で「やってみせ、言わせて聞かせ、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」という言葉があります。
部下の育成はこの言葉に集約されていると言っても過言ではないのでしょうか。
やってみせることでリーダーとしての能力の高さを認識させ信頼を得ますし、言わせて聞かせることでロジックとして理解をさせ、させてみることで習熟を図り、ほめることで自信を獲得させ、モチベーションを高め、より積極的な行動を促す、といったサイクルはチーム運営として理想的な動きでしょう。
自分にだけしかチームを運営することができなければリーダー失格です。
次世代のリーダーを育成することもリーダーの重要な役割なのです。