「ロジカルシンキングをしよう!」「論理的に考えよう!」と言われると、「正直めんどくさい」と感じる人も多いのではないでしょうか?
でも、めんどくさいからこそロジカルシンキングをして得るものは非常に大きいのです。
うまくコミュニケーションが取れないと悩んでる人にも、マーケティングや商品開発をしている人にも役に立つ、ロジカルシンキングについてちょっとだけ説明しています。
難しく考えずに軽い気持ちで読んでみてくださいね!
ロジカルシンキングって難しそう・・・?
「ロジカルシンキング」すなわち論理的に考えることは、あらゆる場面の問題や現状把握を行っていくのに非常に役立ちます。
例えば、なかなかスムーズな会話ができない相手っていますよね?そのようなときは、もしかしたらどちらかの会話の論理が飛躍してしまっているせいかもしれません。
そこで役に立つのがロジカルシンキングです。その会話の一部を切り取って、「会話の辻褄があっているのか?」や、「自分が話した内容が矛盾していないか?」などを分解してみましょう。
すると、なぜ会話が噛み合わないかの理由が見つかります。もしかしたら話の内容を端折って伝えていたことが原因かもしれませんし、前提を無視して話を進めてしまっていたことが原因かもしれません。
ロジカルシンキングや論理的に考えると言うと堅苦しくて敬遠したくなるかもしれませんが、ここでの例を分かりやすく言うと、「しっかりと伝えるためにはどうすれば良いだろう?」と考えることなのです。
何はともあれ、分解!分解!分解!
上記では会話の例を挙げましたが、ロジカルシンキングはもちろん他の場面でも大いに役立ちます。
というのも、ロジカルシンキングの手法の1つにMECEという言葉があります。
wikipediaによると・・・
「相互に排他的な項目」による「完全な全体集合」を意味する言葉である。 要するに「重複なく・漏れなく」という意味である。
と、されています。
この「重複なく・漏れなく」という考え方は、マーケティングやコンサルティングを行う際の数字やデータを分析するのに利用されたり、新商品の開発を行う際のアイデア出しや、商品が持つメリットやデメリットなどの可能性を模索したりするときなどにも利用されている考え方です。
そして、このMECEを行うときの基本は、最初の段階で、できる限り分解しておくことです。
例えば、ある商品のマーケティング戦略でMECEの考え方で分解してみると、ある特定の年齢層にだけ強いといったことが見つかるかもしれません。
また、別のある商品の使い方をMECEの考え方で分解してみると、想定外の使われ方が思いついて、結果的にクレームの防止に繋がるといったこともあり得ます。
このように、分解して細分化するからこそ見えてくるものもあるのです。
分解したその先にある、最も大切なものとは?
では、そもそもなぜ「ロジカルシンキング」=論理的に考えることが必要なのでしょうか?
ここまで説明してきたように、ロジカルシンキングは分解するところから始まります。そして、分解したものをそれぞれ深く掘り下げたり別の角度から焦点を当ててみたりすると、今まで見えていなかった物事の本質が見えてきます。
そうすれば、その新しく見出した物事をもとに、全く違った切り口の論理を再構築することができるようになります。しかも、切り口を変えていけば何通りもの論理を考え付くこともできるでしょう。
つまりロジカルシンキングとは、物事の本質を見出すための作業でもあるのです。
本質を理解しているからこそ、ぶれずに論理を展開することができるようになるのです。
分解して、本質を見極めたら再構築!
ここまで読んでいただいて、ロジカルシンキングをすることの大切さを少しだけでも理解してもらえたのではないかと思います。
「いちいち分解して、また再構築するなんてめんどくさい!」
と、思われるかもしれません。
慣れないうちは当然時間もかかりますし、相当な思考力も必要になってきます。
ですが、分解していって本質まで辿り着けたのなら、その労力に見合うだけの成果が必ずあります。
あまり難しく考えずに、ちょっとした会話や身近にある物などから始めてみてください!