あなたのまわりに仕事のスキルは高くてもなかなか昇進しない人っていないでしょうか。また逆に仕事の能力は疑問符がつくけれどスイスイ出世している人はいないでしょうか。
仕事が出来れば能力に応じてドンドン出世する人事評価制度を設けている会社であっても、実際には何となく上司の感情や思惑で出世をさせていなかったりする会社もあるかと思います。それは会社という所が人と人との人間関係で成り立っている要素があるため、部下が上司に良い印象を与えられていない場合、上司の一存で「あいつはまだ昇進させるべきじゃないな」という判断で昇進を見送られていたりします。
このような言い方をすると誤解を与えてしまう可能性はありますが、少なからず上司に気に入られたり可愛がられるほうが出世しやすい傾向はあるものも事実です。
そこで今日はスイスイ出世するなぜか可愛がられる人の共通点をまとめてみました。
誰にでも喜ばれる奇跡の言葉
世の中には言われて嬉しい言葉とそうでない言葉があります。それは生まれた環境や育ってきた環境もありますので人それぞれかと思いますが、どのような人でも共通して言われると嬉しい言葉がありますがそれは何か分かりますか?
それは「ありがとう」という感謝の言葉です。
例えば上司に資料のチェックをお願いすると、高い確率で修正の指摘が入ります。そんな時に、
「分かりました。指摘の部分を修正します」と返事をしたとします。もちろんこれでも間違いではないのですが、上司に可愛がられる人は、
「分かりました。指摘の部分を修正します。ありがとうございます。」と相手への感謝を必ずします。
上司も忙しい時間の合間を縫って部下であるあなたの相手をしたのです。感謝の気持ちを伝えることでもしかすると上司から「おう、また何か相談したいことがあったらいつでも相談しろよ」といった返事をもらい、あなたとの時間を優先的に作ってもらえやすくなるかも知れません。
ありがとうは誰にでも喜ばれる奇跡の言葉です。是非意識して伝えるようにしていきましょう。
「あなたのために頑張ります」を演出する
とかく可愛がられる人は飲みの誘いが多いと思います。毎週金曜日の夜になると上司から「●●くん、今日一杯どう?」といった誘いはしょっちゅう受けることでしょう。一緒に飲みに行くと返事する場合、ここでも普通の人と可愛がられる人とでは少し違った伝え方で返事をします。例えば普通の人は、
「分かりました。大丈夫です。行けます。」に対して、可愛がられる人は、
「ちょっと今日は用事があるんですけど、ちょっと待ってください。」とおもむろに廊下へ出て携帯で話しはじめます。そして戻ってきて「今日の予定はなくなったんで大丈夫です!是非行きましょう!」
実は本当は予定なんて無いのですが(笑)、こんな感じで「あなたのために予定を空けました」という演出を行うことで誘った相手はわざわざ事前の予定をキャンセルしてまで自分との時間を作ってくれた、自分を大事にしてくれたという部分で恩を感じるでしょう。
これは取引先との交渉などでも十分に活かせる手法です。取引先から現在納入している商品のコストダウン希望があり、会社からは事前に5%までのコストダウン提示権限を与えられていたとします。だからと言って、
「会社から事前に5%までのコストダウン提示権限を与えられているので5%引までならOKです」と正直にそのまま言う必要はありません。まずは2%のコストダウンを提示し、「もう少しどうにかならない」と聞かれたら「う~ん、もう少しどうにか出来るか上の者と掛け合ってみますので少しお待ち下さい。」と保留にし、「何とか上司を説得出来まして3%引までご提案出来るようになりました!」と少し興奮気味に伝えます。
もうお分かりですよね。本当は上司に相談なんてその場ではしていないのですが、上司に相談をした演出をするのです。「ありがとう。無理を言ってごめんね。それでお願い。」と交渉がまとまれば、本来は5%までのコストダウンを覚悟していた会社としても、無理を何とか聞いてくれた取引先としても両方から感謝されるはずです。お互いにとって良い営業マンと評価される事でしょう。
もちろんこんなに上手く交渉がまとまらない可能性はありますが、要するに「あなたのために頑張ります」という演出はあなたの評価を上げるにあたり非常に効果的なのです。
さしすせそ+詳しく教えてください
人は自分に興味を持ってくれる人を好きになる傾向があります。恋愛でも相手の気分を乗せる事が上手な人の特徴として「さしすせその法則」というものがあります。そこに可愛がられる人はさしすせその法則にプラスで「詳しく教えてください」と興味を持って質問をするのですが使い方はこのような感じです。
さ…さすがですね
「さすが●●さんですね!それでその後はどうなったんですか?詳しく教えてください!」
し…知らなかったです
「それは知らなかったです!詳しく教えてください!」
す…すごいですね
「それはすごいですね!もっと詳しく教えてください!」
せ…センスが良いですね
「センスが良いですね!どうやったらそんなセンスが身に付けられるんですか?詳しく教えてください!」
そ…そうなんですか、そうだったんですか
「そうだったんですか!それでその後はどうなったんですか?詳しく教えてください!」
いかがでしょう。お酒の席でこんな風に部下から興味を持って聞かれて嫌になる人はいないでしょう。お酒も入り気持ちも大きくなっていたら聞いてもいない事まで色々と話してくれるようになったりします。そしてきっとあなたの存在も「お気に入り登録」にされることでしょう。