ビジネススキル マーケティング マネジメント

ドラッカーから学ぶイノベーションを成功させる5つの原理とは?

「マネジメントの父」と呼ばれるドラッカーは、著作の中でイノベーションの重要性を数多く説いています。

企業には2つの基本的な機能が必要であり、それは「マーケティング」と「イノベーション」であるという言葉は有名です。

現代というイノベーションの時代において、イノベーションの出来ない組織は、

たとえ今確立された地位を誇っていても、やがて衰退し、消滅すべく運命づけられる。

?マネジメント エッセンシャル版より?

これからの時代を生き抜き、顧客に価値を提供するために、きっとあなたの会社や職場でもイノベーションは必要となることでしょう。

そこで今回はドラッカーの著作からイノベーションを成功させる5つの原理を紹介します。

第1の原理 イノベーション7つの機会を分析する

Business concept - Planning for future events.

イノベーションを成功させるための1つ目の原理は7つの機会を徹底的に分析することからはじまります。

イノベーションの7つの機会は次の7つとなります。

イノベーション7つの機会とは
  1. 予期せぬ成功と失敗を利用する
  2. ギャップを探す
  3. ニーズを見つける
  4. 産業構造の変化を知る
  5. 人口構造の変化に着目する
  6. 認識の変化をとらえる
  7. 新しい知識を活用する

特に1つ目の「予期せぬ成功と失敗」とについてドラッカーは予期せぬ成功ほどイノベーションの機会となるものはない、と言います。

例えば今や世界中で最も多く飲まれているジュースであろうコカ・コーラはもともと薬として販売されていました。しかしある日誤って炭酸水で薄めて出したところ「めっちゃ爽やかやん♪」と言ったか言わなかった定かではありませんが、美味しいと好評になったのです。

何か自分が扱う商品やサービスが本来の目的は別の用途で予想外に売れた場合に、ただのラッキーとして受け流すのではなく体系的に分析をするべきでしょう。

第2の原理 理論的な分析に留まらず現場に出て肌で実感する

Client at shop paying at cash register with saleswoman

「事件は会議室で起きているんじゃない!現場で起きているんだ!」

1998年に大ヒットした踊る大捜査線という映画で、主役の刑事役が会議室でうだうだと明確な意思決定を出せない幹部に対し、犯人確保のためのGOサインを迫る有名なシーンでのセリフです。

そういえば、この映画は警察モノでありながら発砲シーンが極めて少ないという点では、当時イノベーションを起こした映画であったのではないでしょうか。

さて、ドラッカーは理論的な分析に留まらず実際に街へ出て、顧客の行動や声をしっかりキャッチしなければならないと説いています。

数字の分析だけではなく、顧客の製造現場や自社の店舗の売り場に足を運び肌でニーズを感じることが大切と言っているのです。会議室やオフィスに引きこもるのではなく積極的に現場に出て、見て聞いて肌で感じるようにしましょう。

第3の原理 焦点を絞り単純化する

blank

コレと決めたら焦点を絞る事。1つのことに集中したことが結果が出やすいのは誰でも経験上理解できると思います。

例えば習い事として、ピアノと塾と算盤と習字と柔道と体操とサッカーと野球と・・・全部こなすのはきっと効率が悪くなるはずです。

焦点を絞るというのは光に例えるとサーチライトを照らすようなものです。向かうべき方向やコンセプトを誰もが理解できるようフォーカスし単純化しなければ成果はあげにくくなるのです。

第4の原理 小さくスタートする

blank

いきなり大掛かりなスタートを切るのではなく小さくスタートをする必要があります。

店舗であれば店舗ごと大幅な改装を加えるのではなく、今ある売り場の一角を変化させスタートせよ、と言っているわけです。

だいたいあまりに大掛かりな構想や革命を起こすような取り組みは計画倒れになりがちです。関係者との調整や権利の問題などでかなり時間を要する可能性が高いからです。

今や世界で14億人以上が毎日利用するFacebookでさえ、最初のスタートは大学の学生間の交流を促すためのサービスとしてスタートしましたし、Googleの自動運転に掛けた初期投資は自動車会社がテレビコマーシャルに掛ける予算よりもずっと小さいのです。

まずは具体的に小さくスタートを切って、テストを繰り返していくことが大切ですね。

第5の原理 最初からトップを狙う

blank

最初からトップの座を狙うというと何か壮大なことのように思えるかもしれませんが、限定された分野や地域といったニッチ市場も含めればトップの座は狙えるはずです。

たとえ小さな資本であっても「これはうちの会社にしかない」という商品やサービスがあれば大きな武器になりえます。

ただ注意点としては「凝りすぎてはいけない」「集中しなければならない」とも説いています。

「あの会社にしか真似できない」といったオンリーワンな市場を築いていくよう目標を持ちましょう。

終わりに

いかがでしたでしょうか。

イノベーションって意外と簡単に起こせそうじゃね?いっちょやってみるか!と思っていただけたなら嬉しいかぎりです。

イノベーションは未来のために行ってはならない

現在のために行わなければならない

?イノベーションと起業家精神より?

さあ、今この瞬間からイノベーションの種を見つけてみませんか?

一緒にこんな記事も読まれてます。

© 2023 wakus