思考力

【アイデアを生み出す思考法】あなたのアイデアでこの問題が解けるか?!解けたら天才!

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仕事というのは、日々改善を繰り返し、より効率的にこれまで以上の結果を出せないか考えながら行うことが大切です。

メーカーや小売業や店舗で働いている人は、自社の製品をもっと売るためにどうすればいいか。今よりもコストをかけずに売るためにいい方法がないか考えます。営業マンは、どうやったらあのお客さんに商品が売れるのか、日々考えています。

新しいアイデアはそのために必要なものです。仕事をしている以上、アイデアを出すということは絶対に必要なことです。問題が起きたとき、よりよい解決策を考える力はビジネスマンにとって重要なスキルの一つです。

今回は、最初にアイデアを生み出す思考法をお伝えします。その後、ある問題を3つ出します。あなたのアイデアで問題を解決してみてください。全部解けた人は自信をもってアイデアマンを名乗ってください。

 

アイデア力を高めるために必要な思考法

よりよいアイデアや改善、解決策を生み出すためには、この思考法が重要です。

 

それは、

『物事を様々な角度から視る(みる)こと』

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いいアイデアを思いついても、すぐに実行せずに、もう一度考えてみてください。別の角度から見て、新たなアイデアはもう出ないでしょうか。

向きを変えてみたり、
離れてみたり、近づいてみたり、
切ってみたり、くっつけてみたり、
色を塗ってみたり、
色々な形で視てください。

 

アメリカの大手広告業界でキャリアを積んだジャック・フォスターの著書『アイデアマンのつくり方』に、アイデアを出すために必要な5つのステップが紹介されています。

アイデアを出すために必要な5つのステップ

1.問題を違う角度からとらえ直し、
2.情報をかき集め、
3.できるだけたくさんの案を考え、
4.いったん全部を忘れてしまい、
5.浮かんだアイデアを実践してみる

ジャック・フォスター アイデアマンのつくり方

この中で一番最初にあがっているのが、「問題を違う角度からとらえる」ということです。この『違う角度』というのが重要なポイントです。アイデアを生み出すごとに違う角度から考え直すことを心がけてください。

 

 

それでは、このアイデアの思考をもって、下の問題を解決してみてください。

2問ともナイスアイデアで解決できた人はかなり優秀な人です!是非、弊社で働いてくださいw

第1問.歯磨き粉メーカーの問題を解決せよ

これは海外であったお話です。

ある歯磨き粉メーカーがトラブルを抱えて困っていました。それは、歯磨き粉チューブが入っている箱が、ときどき空のまま出荷されてしまうことでした。

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歯磨き粉がきちんと箱に入らないのは現状の生産ラインに問題があり、どんなに調整をしてもいくつか空き箱が出て、100%歯磨き粉が箱に入るようにはなりませんでした。

さあ、どうすれば、歯磨き粉が入っていない空箱をなくすことができるでしょうか?

自分の答えを考えて、読み進めてください。いいアイデアは生まれましたか?

 

 

答え

問題を解決するため、歯磨き粉メーカーのCEO(最高経営責任者)は対策会議を開き、外部からエンジニアを雇い、半年かけて新しい生産ラインを作り上げました。かけた費用は800万ドル(約8億円)です。

新しい生産ラインには『重さセンサー』がつけられました。空箱が流れてくるたびに重さを検知して、ベルが鳴り、光で知らせてくれます。ベルが鳴ると生産ラインを止め、人の手で空箱は生産ラインからはじかれます。その後、再びラインが動き出す仕組みです。このシステムによって、空箱が出荷されることはなくなりました。

 

CEOは8億円かけて、空箱問題を解決したのです。

実はこれは、一番いい答えではありません。もっと簡単で安い解決法があったのです。続きをどうぞ。

空箱出荷問題が解決してからしばらくして、CEOが出荷状況の報告書を確認しました。空箱出荷がなくなり、クレームも減り、売上も伸びてきていました。空箱を検知できる新システムの効果が出ているようです。

そこで、空箱はどれくらい検知されているかを見てみると、3週間たった一つもありませんでした。空箱を検知するセンサーを入れているのに、これまでずっと存在していた空箱はゼロだったのです。

報告書の数字が間違っていないか確認しても、正しい数値だとの答えでした。生産ライン上に空箱はひとつも検知されていないとのことです。実際に生産ラインで流れているもので、空箱はないと言うのです。理由がわからないCEOは自ら生産ラインを確認しに行くことにしました。

 

答えはすぐにわかりました。

重量センサーがついている検知場所の少し手前に20ドル(約2千円)ほどの扇風機が置かれていて、空箱を吹き飛ばしていたのです。

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近くにいた作業員に聞いてみると、こう答えました。

「ああ、ベルが鳴るとラインが止まって、箱を取り除くのも面倒だったので、扇風機を置いたんですよ」

半年という期間と800万ドルという費用をかけたシステムが一人の作業員の約20ドルの扇風機でまかなえていたという話です。

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安い扇風機をライン上に置いて、商品が入っていない空き箱を飛ばす。というアイデアを思い付いた人、素晴らしい発想力です。

 

 

第2問.カップめんの発送問題を解決せよ

あるインスタントラーメンのメーカーがトラブルを抱えて困っていました。それは、トラックでの発送中に車の振動によって、麺が崩れてしまうという問題です。

カップラーメンを食べようと思って、蓋を開けると麺がボロボロなんてことが毎回起きてしまうと大変です。

どうすれば麺をくずさずに発送できるでしょうか?

自分の答えを考えて、読み進めてください。いいアイデアは生まれましたか?

答え

実際にこの問題を解決した素晴らしいアイデアをご紹介します。世界初のカップめんを作った、日清食品の創業者、安藤百福氏のアイデアです。

 

それは、麺を「宙吊り」にするというアイデアでした。めんの直径を容器の底部より大きくして、容器の中間に固定する方法です。

カップの底から麺を離すことで、振動が麺に伝わらないようにしました。カップの中間あたりで麺を保持する「中間保持」の技術です。

 

 

第3問.カップめんの生産ライン問題を解決せよ

このカップ麺の話には続きがあります。麺を中間保持するようにしたことで、これまでの生産ラインでは、うまくいかなくなってしまいました。

これまで麺をカップの上から落として作っていたのですが、麺が中間で止まるように大きく作ったことで、ひっくり返ったり、ななめになったりと麺が水平に入ってくれません。

さあ、どうすれば麺を水平にセットすることができるようになるでしょうか?

考えてみてください。

答え

安藤さんが出した答えは、容器にめんを入れるのではなく、伏せて置いためんに容器を上からかぶせるというアイデアでした。まさに逆転の発想です。

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実際にやってみると、めんは容器の中間にしっかりと固定され、びくとも動かなくなったそうです。しっかり麺が固定されたことでカップの強度も上がって、輸送中に麺がくずれることはほとんどなくなったようです。

ちなみにこれは現在でも使われている技術です。

 

 

さいごに

歯磨き粉メーカーのCEO含む経営陣は、一つの解決策にとらわれて、お金をかけないと解決できないと思っていました。これは物事を一つの視点でしか考えなかった典型的な例です。

こういったことは、本当によく起きます。特に意識せずに仕事を行っていると、これまでの習慣にとらわれて、これまでどおりのアイデアしか生まれない環境になりがちです。新しくよりよい解決策を生み出すためには、あらゆる角度から物事を視る、一度引いて全体をとらえ直してみる、違う切り口で考えてみることが重要です。

いいアイデアを思いついたときも、一度立ち止まって違う角度からもう一度考えてみて下さい。

何度も繰り返せば必ずアイデアを生み出す力は上がってきます。

 

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