「つまらん、お前の話しはつまらん!」
もう15年以上前の家庭用殺虫剤のCMで流行したセリフです。
あのCMにように面と向かって言われた事は無いかも知れませんが、「上手に喋れるようになりたい」とか「つまらなそうな表情ではなく面白そうに話しを聞いて欲しい」と思っている人は多い事でしょう。
仕事の場面でも会話によるコミュニケーションは必要な職場のほうが圧倒的に多いでしょうし、話しが面白くないとコミュニケーション能力の低さから「仕事が出来ない人」と思われたり「能力が低い」と思われがちです。
そこで今日はお前の話しはつまらん!と言われないようにするために話しがつまらない人の特徴を紹介していきます。
自分にも当てはまる特徴があれば是非今日から改善していきましょう。
話が長い
一方的に相手の話を聞く事は多くの人にとって苦痛に感じると思います。
全校集会での校長先生の話など今どれだけ思い出そうと頑張っても全く思い出す事ができませんよね(笑)
特にビジネスの場では話が長い人は仕事が出来ないという烙印を押されても文句は言えません。
社内での報告・相談・連絡の時にダラダラと事象や意見を伝えられても、受け取る側としては「だから何?」「それでどうしたいの?」「何をするべきなの?」と思われてしまうのです。
特に電話でのちょっとした打ち合わせのはずが気付けば1時間近く話し込んでいた、なんて事が思い当たる方は要注意です。その電話は端的に目的だけ遂行しようと思っていたらものの5分程度で済んでいた可能性もあるのではないでしょうか。
あなたの話をセミナーや講演会のようにお金を払ってでも聞きたい思っている人は皆無です。
話しする時はコンパクトにまとめる事を意識しましょう。
自慢話が多い
「俺が若い頃はな~」とお酒の席で過去の武勇伝を語る上司っていますよね。
あれは聞いていて最高につまらない話ですね。
その上、そういう人に限って何度もその武勇伝を繰り返すからタチが悪いものです。
仕事の話しであれば、本人としては過去の成功体験を話す事によって、参考にしてもらいたいという親心で話しているかも知れませんが、過去の成功体験が現在の市場や環境でも使えるか甚だ疑問という事もあり、客観的に根拠のない話はやはりはっきり言ってありがたみのない話と言えます。
そもそも本当に凄い人というのは自慢したりしないものです。プロ野球選手やサッカー選手、将棋士、なんでも良いですが彼ら彼女ら一流の人がメディアの前で「自分は誰よりも上手です」と言ったりしないですよね。イチローでさえ「自分は天才ではない」と言っていますし羽生名人も「将棋のことを未だにわかっていない」と話していたりします。
謙虚な姿勢こそ実力を高め、人を惹きつける要素であることを意識しましょう。
興味がない話を続ける
アニメや漫画が趣味な人はたくさんいると思いますし、私も漫画が読めるアプリをインストールし夜寝る前など読んでいます。
とはいえよく見るジャンルのアニメや漫画は決まっていたりします。
熱狂的なファンが多いアニメや漫画として有名なもので「ワンピース」や「ガンダム」などありますが、私はどちらも読んだことがありません。なのでその作品の話を振られたところで全く話についていくことが出来ないのです。
このような自分にとって興味がない話を永遠と話してくる人っていないでしょうか?
もしあなた自身にも経験があるようであれば危険信号です。
やはり会話は受け取る側の興味関心が低いとつまらない話と認定されてしまいます。
ネガティブ
少しばかりの愚痴であればさほど気にはならないと思いますが、毎日のように「仕事が辛い」「あの人とは考え方が合わない」「あの仕事の進め方はおかしい」と聞かされたら流石にイラっとくることでしょう。
他にも「自分なんてダメだ」とか「疲れた」「だるい」「休みたい」などのネガティブワードを連発する人も、度が過ぎると面倒臭い人と思われてしまいます。
ネガティブが全て悪とは言いませんが 度を過ぎないよう注意をするべきでしょう。
説教くさい
老婆心(ろうばしん)という言葉があります。親切心で一言注意しておこうといった意味の言葉ですね。
適切なタイミングと言葉であれば受け取る側も感謝するのでしょうが、毎回この老婆心を発揮されたならばきっと受け取る側からすると面倒な人という扱いになること間違いありません。
また何でも口を挟んでくるような人は実力的にあなたのことを見下している可能性も感じます。
もし自分が部下に対して毎回どうでもいいような事にもダメ出ししていたならば、果たしてその説教は部下のモチベーション向上に役立つのでしょうか?
答えは間違いなくNOでしょう。もう説教はウンザリと思われているのであなたの言葉は伝わらないでしょう。
言い訳ばかり
トラブルやミスが起きてしまった時につい言い訳をしてしまう事は誰にでもあるでしょう。
ちゃんとしたプロセスを踏んだのに…、システムが誤作動を起こして…。
明確な理由があればこの場合の言い訳はそこまで気になりません。
ではこんな場合はどうでしょう?
例えばいつも「ダイエットしなければ」と話している友人がいたとします。
口では危機を語るものの毎日ラーメンやお酒、ジャンクフードを食べ、運動もしておらず一向にダイエットをする気配がありません。
そこで「ダイエットしないの?」と聞くと、「今は仕事が忙しいから」とか「モチベーションが上がらない」とか言い訳をします。
一度や二度であれば良いのですが、何度聞いても言い訳ばかりで行動出来ない人の話は「またか。ハイハイどうせしないでしょ」という気持ちになるものです。
しつこい
飲みの誘いがしつこかったり、あまり話したくないようなプライベートな内容をグイグイ聞いてくる人っていますよね。
「しつこさ」と「情熱」は紙一重と言われますが、相手が望んでいない事であればどんなに情熱的にアプローチしてもしつこいと受け止められるだけです。
他にも過去の話を何度もネチネチと繰り返してくる人も嫌ですよね。
こう考えると「しつこさ」とは自分中心に相手の事を考えずに図々しく振る舞う事と言えます。
相手中心のアプローチは「情熱的」や「まめ」と捉えられたりするので世の中本当に不思議ですね。
最後に
今回は話がつまらない人の特徴をお送りしました。
話がつまらない人は話術の問題というよりも相手への関心や配慮に欠ける部分が大きいのではないでしょうか。
ユダヤのことわざで「口が1つ耳が2つなのは話す2倍聞くため」という言葉がありますし、歌舞伎町で活躍する現役ホストの教えで「一番必要な能力は途中で”そりゃあオメーが悪りぃだろこのアマ!”と思っても最後まで聞く精神力」という話があります。
話が面白い人というのはつまり、話を聞くのが上手な人であることと言えるでしょう。
▼話がつまらない人の特徴
- 話が長い
- 自慢話が多い
- 興味がない話を続ける
- ネガティブ
- 説教くさい
- 言い訳ばかり
- しつこい