打ち合わせや商談の時に、現場を知らない上司や得意先から無理難題な要望を突きつけられたなんて経験はないでしょうか。
黙って聞いていて気が付いたら「じゃあ、そういうことでヨロシク」と肩を叩かれ、どう考えても実現可能なプランではないものの立場上、何も言えないという人は多いのではないでしょうか。
逆に「自分はそうは思いません」とズバズバと自分の意見を言える人もいることでしょう。ただそんな人はそんな人で「それは違うだろ、とにかくやってみろよ」と一喝されてオシマイというケースもあるのではないでしょうか。
無理難題な仕事の相談などで、立場上弱くても自分の意見が通るような反論方法はないのでしょうか?
今日はそんな問題を抱えている人向けに上手な反論方法を紹介します。
質問形式によってうまく反論する
「そんなアイデアでは現代の20代には通用しないよ」
「そのプランだと予算的にもスケジュール的に難しいよ」
こんなことを心の中で感じていても、ズバッと反論したら確実に相手の心証を悪くさせてしまうでしょう。
そんな時に有効なのが質問形式によって反論するという方法があります。
「そうですか。ところで気になる事があるのですが、質問してもよろしいですか?」
こんな感じで話を聞いた後に自分の意見を質問形式で伝えても良いか伺いをたてると、相手も話を聞く体制になることでしょう。
「あ、特に反対というわけではないのですが、●●についてはどうお考えですか?」
「ということはこの点は●●と考えてもよろしいでしょうか?」
「もしこのケースで結果が出ない場合、バックアッププランも考えたほうが良いと思いますがいかがですか?」
「例えば今の話を聞いた感じですと、●●のようなプランもアリかなと感じましたが、間違っていますでしょうか?」
こういった質問であれば相手も怒ったり心証を悪くすることもなければ、質問しながら実は自分の意見を通せる可能性があるのです。
権威の力を借りる
営業の手法でよく使いますが、相手に商品やサービスの良さを認識してもらうために、どれだけこの商品やサービスが権威を持っているを示すことで、信用度を増加させる効果があります。
「権威の力というと固い●●機関というイメージもありますが、実はもう一つ、有名人に広告してもらうという方法もあります。
とは言っても、「そんな有名人とのコネなんてない!」と反論が来ると思いますので、実践できそうな手段をご紹介します。
簡単な方法は、大学の教授や弁護士などの世間から「先生」と呼ばれている人に推薦してもらうことです。
なんといっても先生という呼称自体が権威をもたらしてくれるので、有名人と同じように効果はあります。
もちろん●●機関のデータや●●賞受賞なども立派な権威せすので、そちらの権威も使えれば言うことはありません。」
~売上UPのために知っておきたい顧客心理~【認知・承認編】より~
これは反論の時にも活用できるかと思います。
「そういえば●●自動車にキャンペーンでこういった取り組みをして~」
「そういえば●●部長が~」
「そういえば●●社長が~」
相手にとって権威を感じるであろう人が「~のように言ってましたよ」と伝える事で意見をコロッと変えるかもしれません。
ただ注意点としては当たり前ですが嘘はついてはいけませんよ。
客観的な基準で伝える
お笑い芸人のあばれる君のネタで「自分はそうは思いません」というセリフがありますが、あれを弱い立場で交渉時に言っても通用しないでしょう。
そうではなく何か反論したい場合は「自分」よりも「他の人は」とか「世間的には」とか、そのような客観的な基準で伝えたほうが良いでしょう。
「客観的な基準に照らすとこうですが、その点はいかがですが?」という言い方の方が、要求の正当性が明確になり、相手は反論しにくくなるのです。
以上、相手の心証を悪くせずに自分の意見が通りやすくなる反論方法を紹介しました。
すぐに実践するのは難しいかも知れません。なぜなら今回紹介したことを実践するにはヒアリング力と質問力に磨きを掛ける必要があるからです。