急に振られる仕事ほどストレスを感じることはないかも知れません。
特にその仕事が例えばトップダウンからの指示で、緊急性を帯びていて、新規の事業で実現の手法も分からなくて、なおかつ高い成果を求められるような場合、経験の長いビジネスパーソンこそなんだかんだうまい理由をつけて敬遠するものです。
今回はそのような気乗りしない仕事こそすぐに着手したほうが良い理由を紹介しようと思います。
なぜ気乗りしないのか理由を探る
そもそもなぜこのような仕事というのは気乗りしないのでしょうか。
簡単にまとめると次のような心理が働くからではないでしょうか。
- 忙しい
- 実現可能な手法が分からない
- 自分には出来ない
- 前もって準備期間がないと急には出来ない
- 失敗したら自分の評価が下がるのではないか
その言い訳、上司はこう見ている
ではそれぞれの理由について上司に伝えたらどのような反応が返ってくるかというと、
・忙しい → そりゃあ全員仕事してるんだから忙しいのは当たり前。今の仕事を効率化したりもっと工夫出来ないの?
・実現可能な手法が分からない → やったことないから俺も分からないよ。相談しながら進めていこうよ。
・自分には出来ない → そんなのやってみなきゃ分からないじゃん。出来ると思ったから君にお願いしてるんだよ。
・前もって準備期間がないと急には出来ない → 準備って何を準備するの?準備期間さえあれば出来るの?どれくらい必要なの?普通こういう仕事って走りながら考えるしかないよ。
・失敗したら自分の評価が下がるのではないか → そんな消極的な考え方でどうするの。その考え方のほうが評価を下げるよ。
つまりよくある言い訳を駆使しても上司は納得しません。もう将棋でいうところの”詰み”状態です。
まずはやってみるの精神
誰だって初めての仕事や難易度が高そうな仕事は尻込みするものです。
自信もないと思いますが、そもそも自信というものはどれだけ仕事で経験値を積んで成果を上げてきたとしても、新しい仕事となれば話は別で自信はなくて当然だと思います。
私の経験で言えば営業代行で1年間の内に数社の新規事業の新規開拓に携わってきたこともあります。
いずれも業界は違いますし、顧客も対企業もあれば対個人もあります。
新規事業では常に高い成果とともにスピード感も期待されます。そんな時に悠長に会議室に閉じこもって戦略会議をやっている暇はありません。
「事件は会議室で起きているんじゃない!」と某刑事モノの映画で流行ったセリフもありましたね。
まずはやってみてお客様の反応を見てみながら修正を繰り返していくのです。
実際やってみるとこれだけは言えますが、ズブの素人でも意外と初日で契約を取ってきたりすることはよくあるのです。
例え初日で契約が取れなくてもPDCAを回していけばうまくいくことの方が多いのです。
素早いフィードバックで周りを巻き込む
「仕事は完成した状態で上司に報告をあげるべき」と思っているかも知れませんが、上司の立場からすると小まめに報告や相談をしてくれることを待っていると思います。
特に新規事業のようなトップ肝入りで始まるような場合は毎日報告をあげるようなスピード感が必要です。
なぜ小まめに報告をあげるべきかと言うと、早い段階で情報が入手出来た方が上司としても方向修正を加えたりアドバイスを与えたりしやすいのです。
またこのようなアドバイスをもらうと言うことは知らず知らずのうちに周りを少なからず巻き込んでいる状態になっています。
どんどん必要な事やあればより良くなりそうな事などフィードバックをして周りを巻き込んでいきましょう。
出来るビジネスパーソンは環境に流されるのではなく、環境を作っていける人材なのです。
もし失敗した時の言い訳はこれで切り抜けよう
それでも結果が伴わない場合はどうするか?
「頑張ったんですけど無理でした、時間が割けませんでした、他社のほうが価格的に安かったので勝てませんでした」
こういった理由をどれだけ並べても結果が出ていない時は何を言っても言い訳に聞こえるものです。
ではどういった言い訳であれば上司は納得するのでしょうか?
主観的な意見ではなく、会社のため、その業務のためを考えての発信とすれば納得する可能性は高まる事でしょう。
「申し訳ございません。これ以上やっていると既存の事業に影響が出ますので業務時間を調整しました。」
こんな感じで自分の都合ではなく会社のためを考えて行動したことを強調して言い訳するのです。
挑戦するチャンスが来たあなたへ
最後に私は新しい仕事に挑戦する時によく思い出す言葉がありますので紹介します。
うだうだ言ってないで挑戦しようよ。そして失敗しようよ。君らが守ろうとしている得体の知れないものは、未来の可能性を放棄してまで守る価値のあるものなのか、もう一度よく考えてごらん。(高橋がなり)