英語

ニューヨークで10年働いていた私がおすすめする英語学習法。通勤時にTEDリスニング!

「外国人の人が何を言っているのか理解したい」、「海外から来たクライアントと会話ができるようになりたい」という目的から英語を勉強している人も多いと思います。

私はニューヨークで10年間仕事をしていました。なので、アメリカに行く前はもちろん、行ってからも英語の勉強はずっと続けていました。

英語を勉強すると言っても、ライティング、リーディング、リスニング、スピーキングといろいろありますが、その中でおすすめは、やっぱり『リスニング』です。聞き取りができればなんとかカタコト英語で話すこともできますし、書くこともできます。

英語は耳で身につけるものです。今回はそんな私の英語勉強法をご紹介します。

 

リスニングの勉強に最適『TED(テッド)』

お金をかけずに、リスニングの勉強に最適なものがあります。それは、「TED」で英語のスピーチを聞く学習法です。

「TED」とは

「TED」とは、世界中から選りすぐられた各界の第一線で活躍されている方の貴重なスピーチが無料で視聴できるサイトです。

過去の講演者のなかには、「ビル・ゲイツ」、「アル・ゴア」、「コリン・パウエル」、「ビル・クリントン」など有名人もたくさんいます。

その道の一線級で活躍している人物の講演なので、情報の質はもちろんのこと、深刻なトピックスからユーモアやウィットにとんだエンターテイメント性の高いものもまであるので飽きずに楽しめるのもTEDの特徴です。

 

TEDは「Ideas Worth Spreading/広める価値のあるアイディア」の精神のもとに活動する非営利団体です。今から約30年前、カリフォルニア州での4日間の会議から始まったTEDは、複数のイニシアティブによりその使命を達成するため、今日に至るまで拡大してきました。

年に2回だけ行われるTED会議では、世界をリードする思想家や実業家が実に様々なテーマで講演を行ってきました。その後、これらの講演の多くはTED.com上で無料での視聴が可能になりました。

TEDホームページより

TEDTalks(テッドトーク)|https://www.ted.com/talks?language=ja

 

TEDをおすすめする理由3つ

1.「時間も場所も選ばず、聞き流すだけ」

皆さん一度は耳にしたことがある「聞き流すだけの英会話教材」と同じで、通勤・通学、昼休み、寝る前いつでも触れることができるのが最大のメリットです。

スマホ・PCがあれば無料で使えます。勉強が苦手であればまずは英語に触れるところから始めてみて下さい。本を読む習慣と同様に、まずは毎日の習慣に取り入れることが重要です。

 

2.「音声と動画がダウンロードできる」

聞きたいスピーチを選ぶと、ダウンロードボタンがあるのでそれをクリックすると動画もしくは音声MP3どちらかもしくは両方の形式でダウンロードすることが可能です。

スマホであればアプリを利用して事前にダウンロードしておけば、通信環境を気にせずに高画質・高音質の動画をいつでもどこでも楽しむことができます。私はPCでダウンロードしてiTunesに取り込んで視聴しています。

またTEDの場合は、これらの動画のストックがたくさんあり、また医療、政治経済、エンターテイメントなど多岐にわたるジャンルの中から選べるので、ボキャブラリーの幅も自然と増えていくのもTEDのメリットです。

 

3.「字幕つきの優れた英語教材」

音声と動画両方で視聴できることに加えてもう1つの大きなメリットとしては、ほとんどのスピーチが多言語での字幕を付けることができることです。もちろん英語と日本語の字幕も選べる(スピーチによっては選べないものもあります)ので、個々の勉強方法によってどちらかを選んでみてください。

私のおすすめは「英語の字幕」です。

なぜ英語の字幕の方が良いのかというと、海外で生活していた際に最初の勉強法として取り入れたのが「映画(DVD)を英語の字幕を付けて繰り返し見る」というものでした。

日本語でももちろん良いのですが、最初は「何を言っているのか?」さえ分からないので、最初のステップとして、「話している英語=(字幕に出ている)単語とフレーズを一致させる」ことがとても重要です。

これを何度も繰り返すと、何を言っているのか全く分からなかった意味不明な言葉が「意味のある単語・フレーズ」として頭に入ってくるようになります。英語の勉強と同様にこのボキャブラリーを増やしていくことで電車の中で外国人が話している言葉が単語だけだとしても聞き取れるようになってきます。

 

tedtalks01

 

まず見ておきたい!おすすめスピーチ4選

この4つのスピーチをお勧めする理由としては、すべて興味深いトピックスでありかつ検証されているものばかりですので、英語の勉強のみならず間違いなくこの内容は自分の身になります。

 

ダニエル・ピンク 「やる気に関する驚きの科学」

キャリアアナリストであるダニエル・ピンクが、社会科学者が知っていて多くのマネージャが知らない「伝統的な報奨は我々が考えているほど有効ではない」という事実を手始めに、やる気の謎を調べます。

一般的に思われている「やる気付け=モチベーションの誤解」について紹介。マネジメントをされる方は参考になると思います。

 

サイモン シネック「優れたリーダーはどうやって行動を促すか」

サイモン シネックがシンプルで強力なモデルを使って周りを動かすリーダーシップについて説明します。

全てはゴールデンサークルと「何のために」という質問から始まります。成功例として、アップルやマーチン・ルーサー・キング、ライト兄弟を取り上げ、失敗例として苦難の続く TiVo を取り上げます。

「周りを動かすリーダーシップ」について、アップルなどを例に分かりやすく説明されています。

 

ケン・ロビンソン「学校教育は創造性を殺してしまっている」

サー・ケン・ロビンソンは、人間の創造性を(弱めてしまうのではなく)育てていくための教育システムを構築している。彼のやり方はエンターテイメント性に溢れると同時に、我々の心の奥底に何かを強く訴えかけてくる。

「創造性=クリエイティビティ」を学校教育に組み込む重要性が説かれています。最近のダンス科目など。

 

アンドリュー・マカフィー「アンドロイドに仕事を奪われるのか?」

ロボットやアルゴリズムは、車の組み立てや記事を書くこと、また翻訳などの仕事においてどんどん進歩しています。これらはかつて、人間を必要とした仕事です。では、人はこれからどういった仕事を担っていくのでしょうか?

「我々はまだ何も見てはいません。しかし、一歩引いて歴史の流れを見てみると、驚くべき、さらに、わくわくするような未来がひろがっています」

 

まとめ

英語の習得は一朝一夕には成就しません。

かと言って「何から始めればいいのか?」「教室に通うじかんがない」「高いお金を払って結果がでなかったら?」不安を挙げればきりがありません。

TEDは、様々な分野の第一線で活躍する人物を講師に招き、そのスピーチを無料で公開しています。

ネイティブの英語のみならず、内容の濃いスピーチが無料で聞ける、こんな英語教材どこにもないと思います。また英語だけでなく、人前でプレゼンをするのが苦手、けど会社でたくさんの上司の前でプレゼンをすることがあるという方は、トークのスピードや抑揚のつけ方、あとは何より目線や身振り手振りなどのジェスチャーもとても参考になると思います。

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