調剤薬局事務の仕事
調剤薬局事務は、医療事務に比べて覚える内容が少ないので、事前に資格や知識はそんなにいらず、誰でもできて社会貢献できる仕事だと思います。
今回は、調剤薬局事務の仕事内容と、就職した際に意識すると良いことをご紹介しようと思います。
PCの簡単操作ができればOK!事務、保険の知識は入職してから覚えよう
調剤薬局事務は、患者さんへの「接客」や「PCへのスムーズな入力スキル」「薬剤師さんとのコミュニケーション」が大切です。
働く薬局の主たる専門科によって覚えることも少しずつ違うので、実際の事務や保険の知識は入ってからしっかり覚えると良いです。
◆小児科近くの薬局の場合
例えば、小児科の門前薬局であれば、行政の補助がある地域が多いのでシステムや自己負担率、手続きの方法、小児向けに錠剤から粉にすることが多いので薬価以外に手技の点数なども知っておいた方が良いです。
親子で来局するひとが多いので子供さんへの心遣いも大切です。
◆精神科の近くの薬局の場合
また精神科系であれば、扱いが難しい薬や患者さんによっては「自立支援法」や「生活保護法」で行政が全額負担する場合が多く、それをあまり知られたくない患者さんも多いので個々に配慮が必要です。
患者さんへのフォロー心遣いを
薬局事務は事務職でありながら処方箋を受け取ったり、カウンター業務をする接客業でもあるので、患者さんをフォローしてあげるような心遣いも必要です。
◆顔なじみの患者さんを覚えておこう
よほど大きな大学病院や総合病院をのぞけば、地域の小さな病院や開業医の門前薬局に配属されることが多いと思うので患者さんも顔なじみの人が多くなると思います。
お年寄りや生活習慣病の患者さんは同じ薬を同じスパンでもらいに来ることが多いので、個々の患者さんのデータを覚えて置くと喜ばれて、薬局の売り上げにも貢献できます。
ジェネリックなど、扱う薬の知識を入れよう
また最近は社会保障費を抑えようとする政府の方針があり、ジェネリック薬品を提案、案内することも多いので勤務する薬局で扱っている薬品の効能、一般名、商品名、対応するジェネリック薬品を頭にいれておくとスムーズに仕事ができます。
同じ薬でも錠剤か粉かシロップか、単位や規格なども覚えておくと良いです。
◆ジェネリックに変更した際の差額をすぐに案内できるようにしておこう
また算定はほとんどレセコンというPCで行いますが、それでもジェネリックに変更するときには薬価の計算をして差額を患者さんにすぐ案内できるようなスキルを持っていると、ジェネリック薬品で得をすることを瞬時にお伝えできて効果的です。
◆薬の整理を積極的に手伝って配置も覚えよう
またピッキングは薬剤師さんが行うことが多いようですが、患者さんがたくさん待っているときは応援できるように、薬の保管位置も頭に入れておくと役にたちます。
そのため納入した薬がお店に届いた時は積極的に薬保管や薬だなの整理整頓をすると良いです。
保険の種類を知っておこう
仕事の効率をあげるために保険の種類も知っておくと良いでしょう。これも働き始めてから覚えれば問題ありません。
市区町村によってずいぶん違うのでしっかり知識をいれること、また改定も多いので一度覚えたらよいということもなく、日々勉強も必要です。
日々事務と接客の両方を担う薬局事務ですが、月に一度はレセプトを整理し保険事務所への請求作業も出てきます。
また、市区町村の役場との連携も時には必要になるので、それぞれの担当部署とは日ごろから印象よく接してとおくことも大切でしょう。
さいごに
このように薬局事務は働き始めてから、覚えることが多い仕事です。
そして、薬剤師、患者さん、業者さん、公的な立場の人々など、いろいろな人とのコミュニケーションが大切であると感じています。
薬局事務を目指したいと考えている方は、まず応募することから始め、徐々に様々な知識を吸収していきましょう。