ひたすら修行の果てには素敵なお客様の笑顔
15年ほど前にはよく、カリスマ美容師だなんてよく言ったものです。
私が当時高校生だった頃、美容師ブームで街に次から次へと美容室が作られていきました。
そんな私も進路は美容師のある専門学校でした。
特にやりたいこともなく、自分が何が好きでどんな事が得意か考えたところ、ヘアスタイルを変えたりヘアアレンジをすることが好きだ??と、思ったところからでした。
その頃は親に高い学費を払ってもらっているくせに、美容師になってやる?!!と言う強い意志もなく、のほほ?んと学校に通っていました。
不器用でも大丈夫
とかく、美容師というと器用でなければできない。と、思いがちですがそんな事はありません。
不器用な人はみんなよりスタートは遅くなってしまいますが、なにせ度重なる練習地獄(笑)必ず上手になります??
なので私は不器用だから美容師はむいてない………。
そんなことはありません!!
国家試験は必ず1発でとるべし
私はとにかく勉強ができない人間でした。
しかし国家試験だけには絶対1発合格してやる??と、いう強い意志をもって勉強に励んでいました。
なぜなら国家試験の実技は県内で実施しているものの筆記試験は会場が県外であったため費用がかさむからです。
しかし本当の理由はそれではありません。
1番の理由は美容室で働きながら国家試験の勉強をするということが非常に大変だからです。
通常、皆試験を受け卒業すると就職につきます。
美容室でアシストとして朝から夜遅くまで勤めながら試験勉強をするのは容易な事ではありません。
この事から私は人生で最も勉強したのは国家試験で、頑張った甲斐もあり合格することができました。
合格できずに就職した友人たちはとても大変そうで、二回三回と不合格になる子たちも何人かいました。
まずはお掃除、それから練習へ
お勤め場所にもよると思いますが、美容室での始めのお仕事はお掃除です。
ひたすら髪の毛をはきます。
地方で大きな美容室であればポステイングなどもあるでしょう(←これがなかなかキツイ)
この始めの戦いを制した者だけが技術練習へと進むのです。
練習
私が勤めた美容室では
マッサージ → シャンプー → タオルターバン巻き → 薬剤塗布 → アイロン → 白髪染 → マニキュア →
おしゃれ染め → ブロー → ワインディングetc
といった流れでした。
まずは即戦力になれる技術から教えてもらいました。
ひとつひとつの技術でテストを受け、合格したら新しい技術を練習していました。
ひたすら修行
アシスタントのお給料は悲しいくらいに少ないです。
しかし、アシスタントはあくまでもお店に修行させてもらっている立場なのです。
修行させてもらっているのにお給料をもらえるのをむしろありがたく思わなければなりません。
この気持ちであれば大丈夫。
お店にもよりますがテストに合格し、できる技術が増えればお給料があがることもあります。
美容師って、素晴らしいお仕事??
わたしは現在、美容師として仕事をしていません。
なぜなら皮膚が弱く薬剤に近づくだけで手がピリピリしたりカラー剤にいたってはアレルギー反応が出てしまうからです。
始めの頃は薬剤も平気だったのですが、一年ほど勤めたあたりから皮膚に異常がではじめました。
2年目3年目はほぼ手袋をしながらの仕事でした。
手袋をしたところで、完璧に肌を守ることもできず、痒みや痛みから出産をきに美容師をやめました。
美容室でのお勤めはひたすら修行ですので遅くまで練習、練習、練習。
数少ない休みの日も講習会。
とても大変だったとは思いますが、シャンプーやマッサージを気持ちいいと言ってくれるお客様や、可愛くなった?? かっこよくなった?? と、キラキラした笑顔を見た瞬間はなんともいえない嬉しさを自分も感じます。
そして、あのお客様はわたしが綺麗に変身させたんだ??と、いう満足感は最高です。
喋りにくそうなお客様と何回か接していくうちに仲良く喋れるようになった時も嬉しい瞬間ですし、いろんな方と出会えるのでいろんな話を聞け、雑学王にもなれます(笑)
今でも、あぁ美容師に戻りたいな……。なんて未練たらしく思います。
美容師はやりがいのある仕事だと思います。
信念を持って一生懸命続ければ、不器用でも、貧乏でも、休みがなくたって、お客様の素敵な笑顔を見ることができるんです。
ぜひ、美容師の道へ進んでみて下さい??