上司との人間関係は意識しているけれど、後輩との関係は特に意識していないという人は多いです。
また、上司との人間関係の構築はまだ良いけれども、後輩に対しては苦手意識があり、後回しにしがちという人もいるでしょう。
だからと言って、ごのまま現状維持で良いかというと、そうでもないですよね。
そんな後輩との人間関係が苦手な人が、押さえておきたいポイントとは?
後輩との人間関係は見落としがち?
職場での人間関係が良好だと、仕事も楽しくなります。上司との人間関係を良くすることも大事ですが、後輩との良好な人間関係を心掛けることも大事です。
たとえば、後輩に仕事を手伝ってほしいと声をかけても、コミュニケーションがしっかりと取れていなければ、明らかに嫌そうな顔をされたり、手伝ってもらった仕事の出来がイマイチだったりしてしまいます。
逆に積極的にコミュニケーションを取って良い関係を築こうと常に努力していれば、後輩も積極的に仕事を手伝ってくれて、完璧な内容の仕事が出来上がってきたりします。
つまり、普段の人間関係の状況が影響を与えることも多いのです。
人の心理として、普段からコミュニケーションをはかってくれる人の頼みは、きちんと対応しようと思うものです。そして、後輩相手に状況を変えたければ、自ら行動するしかありません。
後輩との人間関係が良くないと、下記のようなことが起こる可能性があります。
・頼んだ仕事について手を抜かれる
・上記のことから、自分の仕事の作業効率が悪くなる
・上司から、後輩教育について評価が低くなる
反対に、後輩との人間関係が良好だと、その逆のことが起こります。
・頼んだ仕事について精一杯作業してもらえる
・上記のことから、自分の仕事の作業効率があがる
・上司から、後輩教育について一目置かれる
など。
後輩への態度にこそ、本当の人間性が現れる!
会社でいうと、上司は自分より「立場の強い者」です。後輩は自分より「立場の弱い者」です。後者への態度に本当の人間性が現れるものです。
後輩は不満があっても、なかなか言いたいことも言えないものです。それを「何も問題が無いから言ってこないんだ」と思い、後輩との人間関係を疎かにすると、これが本当の人間性だと周囲に思われます。
後輩との人間関係を良くする3つのポイント!
後輩は自分より経験も知識も少ないことが多いです。まず、それは当然のことだと思いましょう。また、不安症だったりプライドが高かったり、性格は様々だと思います。
しかしながら、後輩との人間関係を良くする為のポイントは共通していて、3つあります。
1つずつ見ていきましょう。
1.存在を肯定
後輩がこの会社で△△のように働いていることで、〇〇という点が役立っている等と伝えましょう。
失敗した時に「役立たず」と言ったり「他の人なら、もっとちゃんと出来るのに」等と言うと、存在を否定することになるので、ご注意を。
2.常に後輩の「存在」を意識していると意思表示
存在を意識することの反対は「無視」です。あからさまに無視する人はそれほど多くないと思いますが、結果的に無視をしていたという人は結構いるハズです。
どういうことかというと「自身が忙しいこと」や「仕事は目でみて学ぶもの」等の理由で、後輩が今何を考えているのか、どのような仕事の進め方をしているのか、等の状況に向き合っていないということです。
このような時に後輩は「放置されている」「自分はいなくても良い存在だから、気にかけてもらえないのかな?」等と考えます。
どんなに小さなことでも、業務に関係ないことであっても、毎日何かしらのきっかけをつくり、話しかけることを心掛けてみて下さい。それだけでも、相手は存在を意識してもらえたと感じるので、嬉しくなるハズです。
3.メンツを潰さない
後輩も一人の人間です。
メンツを潰されると、ショックを受けたり、人によってはずっと根にもたれたりします。こうなると、周囲にも悪い噂を流される可能性もあります。
後輩との人間関係に悩んだら、まずは行動を!
後輩との人間関係をよくする為には、後輩に変わってもらうのではなく、良くしたいと思った自分が行動しましょう。
自分の欲求を叶える為に、他人に変わってもらいたいと要求することは『押しつけ』になります。押しつけで状況が変わったとしても、長くは続きません。
そして後輩との人間関係が良好になると、上司からの評価もおのずと上がりますし、自分自信も成長できますよ。