仕事の進め方でうまく自分が思っていることを伝えられずに誤解を与えてしまったり、初対面だと緊張して上手に会話が出来なかったり、面白い話があっても盛り上げる事が出来なかったり…
「伝え方が9割」に代表される話し方やコミュニケーションに関する書籍の発行も後を絶ちません。それだけ仕事に限らずプライベートにおいても会話やコミュニケーションで困っている人が多いという事でしょう。
そこで今回は相手に伝わる上手な話し方と伝え方について6つのポイントにまとめました。
こんなスキルを身につけたいと思う方に読んでいただきたいと思います。
・仕事の進め方などについて上手にコミュニケーションを取れるようになりたい
・初対面でも上手に会話ができるようになりたい
・自分の思いを上手に伝えられるようになりたい
・面白い話があったら笑いを取れるような話し方を習得したい
1好印象を与える
好印象を与えられていないためにコミュニケーションがうまく取れない人は多いとおもいます。
好印象を与えるために具体的には次の4つがポイントなります。
笑顔
第一印象って大事ですよね。日本人は基本的に口角が下がっている人が多い為、無表情の場合少し怒っていると感じられる人も多いようです。
そこで意識して口角を上げて笑顔になるよう意識してみましょう。
笑顔を作る方法の中で一番簡単なのは「イ」を言う時の口の形です。
あなたがどこかの飲食店に入って店員さんが笑顔な人だと気持ちが良いと思いますが、無表情で接客をしているお店だったら料理が美味しくても何となく損したなぁという気分になるかも知れません。
相手から見ても笑顔の素敵な人はポジティブな印象を与えるものです。普段から笑顔でいるよう意識しましょう。
相槌
相槌の上手な人との会話はエンドレスになりがちです。会話が続かないと悩んでいる人は相槌の打ち方は下手な可能性があります。
例えば自分のつまらない話でも「わかる~」「そうだよね~」「そうそう!」「はいはいはいはい!」「うんうん!」なんて相槌を打たれればドンドン会話が盛り上がるのです。
ポイントは声に出す事とうなづくなどのジェスチャーを織り交ぜる事です。
傾聴
傾聴とは人の話をしっかり聞くという意味ですが、あなたもきっと子供の頃に親や教師に「人の話はしっかり聞きなさい」と言われた事があると思います。でも大人になると知識や経験が付いたからなのか人の話を聞かなくなる人って多くなるんですよね。
傾聴のポイントとしてこんなところを意識しましょう。
・相手の目を見て聞く(目を見るのが気まずかったら鼻のあたりを見る)
・相手の話を遮らない
・相手の話に心底興味を持つ
少なくとも上記の3点は押さえておきましょう。
共感
コミュニケーションが上手な人は共感力も高い人です。
自分の話した内容が、例えば転職しようかどうかの悩みだった場合に共感力の低い人は「あ~そうなんだ、君の自由だから辞めたいなら辞めれば良いんじゃん」と答えたりします。
それはその通りなんですが、相談した側としては何だか少し否定されたような気持ちにもなると思います。
一方で共感力の高い人は相手の置かれている状況やそのような感情に至った経緯を汲み取ります。
すぐに自分の意見を物申すのではなく、相手の気持ちに寄り添う姿勢こそが共感力の高い人が持っている資質でしょう。
2結論から話す
私が見てきた中で仕事が出来る人ほど「結論から話しますと」を口癖のように使っています。
仕事が出来る人に対して相談したいことがあって、私がダラダラと「アレがこうでして」と話そうものなら「で結局何が言いたいの?」と突っ込まれたものです。
なぜ結論から話すべきかと言うと、どのような話であるのか目的が伝わりやすいためです。さらに時間の節約にもなります。出来るビジネスマンは時間がないので手短に話さなければなりません。
ただし営業や商談では結論から話すことが逆効果になることもあります。あくまでも社内で行われる報連相のコミュニケーションという位置付けで結論から話すことを癖付けてください。
3自信を持って話す
あなたが上司の立場である仕事を頼まなければならないとします。Aさんは自信を持って「私にその仕事をやらせてください!必ずいい結果が出るように頑張ります」と返事をし、Bさんは自信が無さそうに「出来るか分かりませんけどやれるだけの事はやってみます」と返事をしたとします。
この場合、選ばれるのはAさんである事のほうが多いでしょう。
つまり自信を持って話すほうがそれだけで納得感が増す効果を持っているのです。
ここまで読んで疑問に思った事と思います。それは「じゃあどうしたら自信を持って話せるようになるのか?」という疑問です。いろいろと方法はありますが、まずは自信を持てるまで知識武装はしておく必要はあるかも知れません。他には映画ゴッドファーザーの登場人物のように落ち着いたトーンで話すだけでも印象は大きく変わります。
4相手にわかる言葉を選んで話す
人を惹きつける事が出来る話し方を出来る人は言葉の使い方も上手であると言えます。例えばITやソフトウエア関係の難しい話を誰にでも簡単に伝えられる能力を持っているのです。
専門用語やカタカナ語ばかり使うのではなく小学生にでもわかる言葉で説明して理解させる事が出来れば話が上手と言えるでしょう。
そのためには相手の反応をしっかりと観察する必要があります。いくらスゴイ事を話しても理解させる事ができなければ独り言と同じなのです。
5映像が浮かんでくる人は話上手
私たちは話をしている時に、言葉として得た情報を映像に置き換えて理解しています。「この間、南青山のカフェでお茶したよ」という話を聞いたとします。この言葉だけである程度どのような雰囲気なのか想像するのではないでしょうか。さらに「古民家を改修したカフェで縁側の席でカフェラテを頼んだら猫のラテアートを描いてくれて可愛かったよ」「庭に木があって紅葉がキレイだったよ」みたいな話まで付け加えるとかなり具体的に雰囲気をイメージ出来たりします。
話が上手な人ほどこのような話を映像で伝える技術が高いと言えます。
映像が浮かんで来る伝え方を鍛えるためには、例えばラジオやテレビでタレントが話すエピソードを何となくではなく、注意深く聴くことも有効でしょうし、もっと良いのは本を読む事でしょう。本は文字情報だけですが読み進めると頭の中で映像が浮かび上がってきます。その意味では本を読む事でどうしたら相手の頭の中に映像としてイメージさせる事が出来るようになるのか、本に書かれている伝え方を意識して読んでみてみましょう。
6会話を盛り上げたい時はQ&Aを意識しよう
休日や平日の夜にテレビを見ている人も多いと思いますが、テレビというコンテンツは誰にでも長く見てもらえるよう色々な工夫をしています。ここでは一つだけその工夫を取り上げます。
「今東京で一番ホットなスポットと言うと~?」「そうお台場なんです!」
「ここ数年で最も女性ファンを獲得したスポーツは何だか分かりますか?」「そうプロ野球なんです!カープ女子に代表される~」
こんな場面を見た事ないでしょうか?
会話を盛り上げるために一度質問し、回答するというQ&A形式にしているのです。人はそもそも質問をされないと興味を持たない習性を持っているためあまり最初は興味のなかった内容でも見続けていくと、結局最後まで番組を見ているなんてケースもザラにあると思います。
これは普段の会話の中でも使える技術です。普段の会話で使うとしたこんな感じでしょう。
「今日最悪な事があったんですよ~(何だと思います?)」「何があったんですか?」「財布を落としちゃいました。。」
「そろそろ本腰を入れてやろうかなって思う事があるんです(何だと思います?)」「何ですか?」「ダイエットです!」
このような問いかけをすることで興味を惹きつけられるようになるのです。
まとめ
1好印象を与える
好印象を与えるためには「笑顔」「相槌」「傾聴」「共感」がポイント
2結論から話す
3自信を持って話す
4相手にわかる言葉を選んで話す
5映像が浮かんでくる人は話上手
6会話を盛り上げたい時はQ&Aを意識しよう