ビジネスの現場では、自己管理能力が高い人というのはたいてい社内外ともに評価も高く、大きな成果もあげています。ですので、最大限の力を発揮するためには、自己管理能力は欠かせないスキルと言えるでしょう。
ここではビジネスの現場において、「社会人にとって必要な自己管理能力とはいったいどんなものなのか?」「自己管理能力を上げていくためにはどんな点に注意して何をすべきなのか?」を具体的に見ていくことにしましょう。
ビジネスの現場において「自己管理能力」とは何でしょうか?
まず広い意味で自己管理とは、自分自身の生活や行動を自らが律し、仕事や勉強、健康など、自分の生活をきちんと送れるようにすることを言います。そして、ビジネスの現場異において、社会人にとって必要な自己管理能力には、主に次の4つが挙げられます。
1.時間管理
1つ目が「時間管理」です。
これは会議や打合せ、商談等の時間厳守ということだけではなく、時間効率を上げながら成果を最大限出すといった管理にも使われます。
2.体調管理
2つ目が「体調管理」です。
体調が優れなければ、高い成果は望めないものです。そのため、規則正しい食生活や適度な運動、十分な休息なども体調管理には大切です。
3.感情の管理
3つ目が「感情の管理」です。
自己管理能力の高い人は、普段とは異なる局面においてもすぐに冷静になり、いつもの感情に戻せる人です。しかし一方で、喜怒哀楽といった人間らしい感情も持ち合わせていることが大事です。
4.モチベーション管理
最後に4つめが「モチベーション管理」です。
常にクリアすべき目標やなぜそれを行うのかといった目的を持ち、モチベーションを維持し管理することが非常に大切になります。
自己管理能力を高めるために何を行なえばよいのでしょうか?
では、自己管理能力を高めていくための具体策について見ていくことにしましょう。
まず行なうべきことは、適切な目標を設定するということです。
目標は自分自身の置かれた立場や環境、そして実力などを把握して、高すぎたり低すぎたりせずに、ある程度の緊張感を保ちながら目標クリアまでモチベーションが持続できるものに絞るようにしましょう。そして、それを今度は紙に書き出していきます。
これは、目で見ることで脳にもしっかりと目標を植えつける狙いがあります。ワードなどで入力しても効果はありますが、手書きの方が潜在意識を刺激すると言われています。手書きで書いたものを音読する、これが効果てき面なので、ぜひ実践されることをおすすめします。
次にその目標をクリアするための計画を立てましょう。
目標によっては短期、中期、長期というように区切って考えるのがよいでしょう。それぞれの期に何をクリアしなくてはいけないのか?それをクリアするためにはどのくらいの時間をかけなければいけないのか?これは時間管理能力の向上にもつながるため、非常に重要です。
自己管理のための記録をとりましょう
では最後に、定めた目標をクリアしていくための管理策を見ていくことにしましょう。これには「自己管理ノート」が力を発揮します。
自己管理能力の向上には、「書く」ことがとても大切です。
目標設定を取っても、本当に行なう必要がある目標なのかどうか?自分にとってその目標がどれほど重要なのか?も含めて書き留めておくのがよいでしょう。
そして、自己管理ノートを記録することで注意すべきことがあります。それは、できるだけ毎日継続して、目標に対して何を行ない、何ができたか、どう感じたかを記録していきましょう。そして、記録の分析は、目標クリアまでの過程において、ムダだったものはなかったか?省略してもよかったことはなかったか?これから進めるための準備として何が考えられるのか?といったこともノートを通じて分析するようにしましょう。
自己管理ノートは、たまに書き綴るのでは効果も半減してしまいます。習慣化することで自己管理能力も向上していくので、とにかく継続させることに重きを置くようにしましょう。
自己管理能力向上には小さな目標や日課が大切です
いかがでしたでしょうか?
ビジネスの現場において、自己管理能力を向上させていくことは非常に大切です。しかし、自分の実力に伴わない目標を立てても意味がありません。まずは小さな目標を一つずつクリアしていくことが重要です。そして、自分に成功体験を与えるのです。
こうした小さな目標クリアが次の目標を呼び込み、やがては大きな目標がクリアでき始めたときに、自己管理能力も身についてくるのです。ぜひ、小さな一歩から進んでください。