社会人にとって自己管理能力とは基本中の基本のスキルですが、そのことを意識している人は意外に少ないのではないでしょうか。自己管理能力はスポーツと同じようにビジネスでも必要不可欠なスキルです。もしできていなければ、同じように仕事も管理できない人と認識されてしまうことさえあります。
では、自己管理能力を向上させるためにはどうすればいいのか?今まで意識をしていなかった人に知って欲しい、自己管理能力の向上方法について紹介していきます。
自己管理能力とはどういうものか?
自己管理というと健康管理が真っ先に思い浮かぶかもしれませんが、ビジネス現場ではそれだけではありません。感情のコントロールや時間の管理なども含まれていて、いかに自分を律してコントロールできるかということが問われます。
会社員にとって特に重要な自己管理能力のポイントは下記の4つです。
- 時間を上手に利用することができるか?
約束の時間を守るということは社会人にとって最も基本的なことの1つです。それ以外にも時間の使い方が上手な人は仕事ができる人という印象も与えられます。さらに、効率よく作業をこなせば無駄な残業をすることもなくなって、プライベートの時間も充実させることができます。 - 感情をいかにコントロールできるか?
ちょっとした出来事でも、感情が表に出てしまう人は要注意です。もちろん褒められたりして嬉しさを表現するのは良いことですが、反対に叱られたり注意されたりしたときに感情的になってしまうと、相手だけでなく周囲に対しても悪い影響を与えかねません。周囲に与える影響は、あなた自身に対する評価にも少なからず繋がります。 - いつでも目標を持って仕事ができているか?
モチベーションを持続するためのコツは、常に何かしらの目標を持って仕事をしていくことです。ポイントは、あまり大きすぎる目標だと途中で諦めてしまったり、投げやりになってしまったりもするので、それをできるだけ小さな目標に分割して達成するという成功体験を繰り返すようにすることです。 - 健康管理に気を配ることができるか?
体調の良しあしは仕事の効率に直結してきます。それにもし風邪を引いたりインフルエンザになったりしたら、周りの人たちにうつしてしまって迷惑をかけることもあります。常に万全の体調で仕事に挑めるようにすれば仕事も早く片づけられるし、注意力不足によるミスも減らせるかもしれません。
自己管理能力が高いとこんなメリットがある!
では、自己管理能力に優れているとどんなメリットがあるのでしょうか?実際に例を挙げてみましょう。
・時間に余裕ができる。
時間の管理がうまくできていれば、仕事を決められた就業時間内に終わらせられるようになります。そのためには、作業効率が最大化するような優先順位付けとスケジューリングが不可欠です。1日単位でスケジューリングするのではなく1ヵ月単位などの大きな期間から始めて、1週間単位、1日単位、1時間単位と落とし込んでいくようにすれば、その日にやるべきことが見えてきます。
・感情をコントロールできる
取引先やお客様からの理不尽なクレームや、仕事上での大きなミスなどは避けて通れないものです。そんなのときでも、怒りをあらわにせず感情をこらえて、決して表に出さないようにすることが大切です。その感情をコントロールできれば、リーダーやマネジメントも任せられる人物として、上司からも信頼されるようになるのでしょう。
・目標をしっかり管理して達成し続けると、大きな自信になる。
小さな目標を達成し続けていると、やがて大きな自信に繋がっていきます。そして、自信をもって仕事をしていると、あるとき急にやったことのない難しい仕事を任せられるかもしれません。それは周囲からの信頼の証であるのと同時に、さらに評価を挙げて出世するチャンスでもあります。臆せず取り組んで、周囲からの期待に応えていきましょう。
・飲み会の誘いを断ることができる。
例えば、翌日の仕事が早かったり重要な仕事があるのにもかかわらず、仕事後のプライベートな飲み会の誘いを断ることができなかったという経験はないでしょうか?明らかに翌日の仕事に影響を及ぼしそうな場合などには、きっぱりと飲み会の誘いを断ることも自己管理です。
しっかりと休むことも自己管理能力?
自己管理能力には「管理」という言葉が入っているので、自分を厳しく律していかないといけないというイメージがあるかもしれません。しかし人間もスマートホンと同じで、働きっぱなしだと作業も遅くなりますし、いつか充電が切れてしまいます。
もしスマホの動作が遅くなってきたら、一旦リセットしたり再起動させたりしますよね?もし電池がなくなったら充電しますよね?仕事もそれと同じで、適度な休憩としっかりとした休養が必要なのです。
仕事中に休憩することは、脳のリフレッシュにもなるので、休憩前よりも作業効率が良くなることさえあります。そしてしっかりとした休養は、文字通り仕事で疲れた身体を充電して体力を回復させます。休憩・休養を上手にとって休むスキルも自己管理能力の1つです。
自己管理能力は健康面だけじゃなく、精神面と意識も管理すること。
自己管理能力をアップさせるには、健康面だけでなく精神面や意識の部分までいかに管理できるかということが重要です。すべての面において自分をコントロールすることができるようになれば、仕事の効率も上がり、今まで以上に意欲的に取り組めるようになるでしょう。
自己管理能力が向上すれば、仕事もプライベートも充実させることができるので、まずは意識して小さなことから取り組んでみてはいかがでしょうか?