上司は駒だ!成果を出すために習慣化すべきポイント
組織に勤めると必ず求めらるのが【結果】です。
「結果が悪くても頑張ってきたプロセスに意味がある」
そんなことを言ってもらえるのは学生までの話です。
では、結果はどうすれば出せるのでしょうか。
・自分の専門分野を磨く
・仕事に関する知識を深める
・経験値を上げる
これらのことは至極当然で、誰もがわかっていることのはずです。
では、このようなことができているのに 結果が出せる人と出せない人に分かれるのはなぜでしょう。
結果が伴う・伴わないに一番関係しているのは 【上司をうまく使えているかどうか】です。
「あの人は部下のことを自分の駒としてしか見ていない」
仕事でそんな風に感じたことはないでしょうか。
またはそんなことを口にしている人は周りにいないでしょうか。
ですが、部下だって上司を利用しなくてはなりません。
なぜならあなたの仕事に関わる決裁権は、すべてあなたの上司が握っているからです。
さらに役職とは社内だけでなく、社外に対しても重要なものです。
例えば、
「A社に提案中の商材を何とか売りたい、 しかしそのためには先方の決裁権を持つ○○部長にアプローチが必要だ。 何とか○○部長に会うことはできないだろうか」 といった状況に直面した場合。
もっとも有効的な方法は「自分の上司を商談の場に同行させる」です。
役職のない自分だけでは先方の役職者を商談の場に参加させる力がなくても、 自分が役職のある上司を同行させることができれば 相手も役職者を出さないというわけにはいかなくなります。
このように、上司をうまく使うことでうまく話を進められることがあります。
しかし、上司だって人間です。
自分にとって可愛い部下、信頼できる部下のためなら、いざと言うとき必ず力になってくれるでしょうし、 ちょっとしたミスなら笑って許してくれるはずです。
しかし、やる気があるのかどうかもわからない、 今何をしているのかわからない、 そんな部下のためにわざわざ自分の時間を割いてまで助けてくれるでしょうか。
つまり、あなたは上司にとって「力になりたい部下」にならないといけません。
今回は、いざと言うとき上司が「力になりたい」と思ってくれる部下になるための、 日頃から心がけておくべきことについてご紹介します。
指示には報告
例えば上司に「そこ、掃除しておいて」といったような、 5分程度で終わる小さなお願いをされたとします。 5分後、掃除を終えたあなたが真っ先に取るべき行動は、 自分の業務に戻ることでも、一服休憩に行くことでもありません。
「掃除終わりました」
と上司に報告しに行くことです。
こんな小さなこと、わざわざ報告しなくていいや、 と思う場面は業務上多々あるでしょうが、この考え方は間違いです。
報告とは、すべての指示に対して必ず行う必要があります。
上司からの指示に対して報告をすべきかしなくていいかは、あなたが決めることではなく、あなたの上司が決めることです。
上司からの「これやっといて」には報告不要と言われない限り、 必ず報告をしましょう。
上司はあなた以外の部下も抱えています。
ちゃんと報告してくれる部下の行動は把握しやすく、 上司は安心してあなたの行動を見守れるのです。
報・連・相のポイントとコツ
仕事における「ホウレンソウ」、 「報告・連絡・相談」のことですが、きっちりできているでしょうか。
ホウレンソウは、上司に自分を信頼させるための最も有効的な手段です。
■報告
指示された業務について、結果を伝えることが「報告」です。
すべての業務は報告をもって完了と心得ておきましょう。
ただし、結果を報告するタイミングも重要です。
指示されたことを終えたら都度報告するのは当たり前ですが、 業務によっては当日中に完結できないものもあります。 そのような場合は、1から10までのプロセスをたどる業務のうち、
「今日は5まで完了し、明日10まですべて完了予定です」 というように、報告は1日単位で実施するのがベストです。
これにより、上司に自分の状況を知ってもらい、自分の業務の進行の仕方やスケジュール感で問題はないか、 もしくは残業や業務のやり方そのものを変える必要があるのかなど、 常に的確な指示を仰ぎやすい状態にできます。
■連絡
お電話がありました、後ほど外出してきます、今から会社へ戻ります、 などのように、事実をありのままに伝えることが「連絡」です。
上司は自分自身の業務に加え、 部下の業務状況も把握しておく必要があります。
最近はグループウェアなど社内ネットワークを通して 自分のスケジュールや会社全体の予定を共有することが可能ですが、 ネットワーク上だけでの連絡に頼らず、 口頭で上司に連絡を入れることで上司を安心させることができます。
上司は安心できる部下には安心して仕事を任せられます。
■相談
誰しもが疑問や悩みに直面することがあります。
困ったことがあればその内容を伝え、意見を求めることが相談です。
相談をする際に一番気を付けなければならないのは 「Yes」か「No」だけを求めるということです。
例えば、
「~といったことがあって困っています。どうしたらいいでしょう」
というよな相談はNGです。
上司の部下はあなただけではありません。
部下全員が抱えている問題すべてを個別に解決していったら上司には負担にしかなりません。
「~といったことがあって困っています。そこで、~で解決しようと思うのですが、 その方法でいいでしょうか。」
この相談の仕方なら上司はYesかNoで回答でき、Noならばアドバイスをくれるでしょう。
また、あなたが問題解決に向けて自分なりにちゃんと考えた上で相談してきたのだと 評価もしてくれるはずです。
お酒の席ではプライベートな相談を
お酒の席ではどうしても仕事の話になりがちです。
ですが、せっかくの業務外の時間にいつまでも仕事の話を持ち出すのはよくありません。
場を盛り上げ、上司をいい気分にさせるにはプライベートな相談をすることです。
内容は本当に悩んでいることでなくても構いません。
ここでの相談の目的は問題解決ではなく、上司に自分を可愛がらせるためです。
そしてプライベートに関する相談は「Yes」「No」は求めなくていいです。
上司は、自身の経験をもとにいろいろ語りたくなるはずです。
上司は立場上、部下を叱ったり注意したりしなければなりませんがそれは思いのほか辛いことで、 自分は部下に嫌わているかもしれないと少しは気にしています。
そんな中プライベートな相談を持ち出してくる部下は可愛いものです。
そして最後には必ず 「自分では辿りつけない考え方を教えていただけました。ありがとうございます。」 と付け加えましょう。これで上司はイチコロです。
上司を頼っているふりをして、しっかり上司のご機嫌を取りましょう。
ゴールを合わせる
「これやっといて」と言われた業務に「わかりました」とだけ返事をするのは危険です。
内容を確認して、優先度は低いと思っていたら実は今日中にやる必要があった…
といったことが起こった場合、あなたは上司からの信頼を失ってしまいます。
”ゴール”とは、上司が求めている終了形態のことです。
「今日中に終わらせればいいでしょうか」
「ここに書かれているこれは~という意味で合っていますか」
「終わったらこの書類はデスクの上に置いておきます」
と言うように、業務が終わってから言った・言わないのトラブルを発生させず、 またやった業務に指摘を入れられないように 何をどのようにして、いつまでにどんな状態になっていればいいのか、 細かく確認しておきましょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
どれもすぐにでも実践できるようなことばかりなのでぜひ試してみてください。
人当たりがよく、話しかけやすい上司もいれば 、物分かりが悪く融通が利かないと感じる上司もいるでしょう。
「なんでこんな人が自分の上司なんだ…」
現在そんなことを感じている人は考え方を変えてください。
上司は、あなたより優れているところがあってあなたより経験があるからあなたの上司なのです。
だからあなたは上司を駒にすることで、自分のスキルや経験値では突破できない壁を超えることができます。