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未来の「獣医師」を目指す中・高校生へのアドバイス~先輩からのメッセージ~

未来の獣医師を目指す中・高校生へのアドバイス

aa883ea7662cf3db2bfb1bdfea6ec58a_s動物が好き、あるいは動物に興味を持っている人にとって憧れの職業とも言えるのが「獣医」です。
病気になった動物を救うという命に関わる仕事にはやりがいがあります。

また近年のペットブームにより、獣医は花形の職業となりつつあります。

獣医になるには

59928c56fc9b7bde75382e9b2557e635_s獣医になるには全国にある獣医学部・獣医学科に入学し、6年間の正規教育を受けた後国家試験に合格する必要があります

獣医になる上で最大の難関は大学の入学試験です。
最近は獣医学部が人気となり、偏差値も高くなってきています。
まずは受験対策をしっかりと行い、合格基準を超えるような点数を取るための勉強をした方が良いでしょう。

この際にできれば英語の勉強に力を入れることをオススメします。
なぜなら最新の獣医の知識は、英語の論文や専門書を読むことによって得られるからです。
数学や物理の知識は入学後はほとんど使用しませんが、英語だけは在学中や卒業後もずっと役立ちます。
英語は勉強しておくと非常に得をする科目と言えます。

獣医学部の1,2年生の間に勉強する科目は語学・数学・物理・化学など教養科目がメインになります。
しかし3,4年生になると生理学や薬理学、画像診断学、放射線学などの専門科目が徐々に増えていきます。
そして5,6年生になると大学の附属病院で研修に参加して臨床技術を学ぶとともに、研究室に入って卒業論文のための研究に打ち込むことになります。

勉強科目が多くハードに思われるかもしれませんが、要領良く勉強すれば春休み・夏休み・冬休みの期間などは自由に過ごすことができます。

試験のほとんどは暗記で乗りきれるので、在学中に暗記の技術をマスターしておくと良いでしょう。

獣医師の仕事

bed49e2f0530a6da7cfb8ae3239ae318_s獣医師の仕事はさまざまですが、獣医学部を卒業した獣医師の進路先として最も多いのが「小動物臨床」です。
簡単にいえば動物病院で犬や猫の病気を診る仕事になります。
犬や猫が好きでペットとして飼っていた経験のある人は小動物臨床に進む傾向があります。

160fc30aacaeb212a91e18142ac0809d_s次に多い進路は「公務員獣医師」で、都道府県の保健所や検疫所などで働くことになります。
公務員獣医師の場合は仕事で直接動物と触れ合う機会は少なくなりますが、獣医になるために学んだ専門知識を活かして業務を行うことができます。

dd4d6d5abed0a8ded2549de2b166bd96_sまた、わずかながら「大動物診療」の道へ進む人もいます。
ここで言う大動物は主に牛・豚・鶏の3種類の家畜を指します。
多くの場合、NOSAIという畜産農家を診療して回る組織に所属して診療することになります。
大動物は体が大きいため扱いには注意が必要ですが、それだけにやりがいがあると感じる人もいます。

最後に

dreams of flight! child playing with toy airplane against the sky at sunset多くの獣医師は小動物診療の仕事に就くため、今は大動物を診る獣医が不足しています。

獣医師になった後にどの職業に就くかは人それぞれですが、獣医学部に入る前に小動物を診たいと語っていた人も、大学で動物について学んでいくうちに進路を変える人が非常に多いです。

最初から「犬、猫のお医者さんになる」と決めて獣医学部に入学するのも良いですが、「動物に関わる仕事に就きたい」というシンプルな動機で獣医学部を目指すのも良いのではないでしょうか。

「苦しんでいる動物たちを救うために獣医になる」と固く決意して獣医になろうとする意気込みは素晴らしいですが、大半の人が「動物が好き」という単純な理由で入学しているのが実情です。

「獣医になるには大志を抱かればならない」と思うのではなく、もっと肩の力を抜いて獣医を目指してみると良いでしょう。

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