世の中にはいわゆる頭がキレる人がいます。
少しプロジェクトの概要を話しただけで、すぐに把握して解決策をも返してくれるような人。
一見するととても頼もしいのですが、知的が故に実は煙たがれるケースもあるのです。
本人としては良かれと思ってアドバイスをしたつもりが、感謝されるどころか、煙たがられ、そのうち相談自体することが億劫になってしまう状況に…
誰でも1度はこのような経験はお持ちではないでしょうか。
今回は知的だけれども煙たがれてしまう人の特徴を紹介します。
読んでみて自分がしている(していた)と実感した方、要注意です。早速今日から行動を改めていきましょう。
アドバイスのつもりが詰問になっている
仕事においてうまくいかない事はたくさんあると思います。
そんな時にちょっとした軽い気持ちでアドバイスをもらいたいなと思ったり、具体的なアドバイスは無くても同情や共感だけでもしてもらいたいという気持ちになったことあると思います。
そんな気持ちでアドバイスを求めたら逆にイラっとして、もう二度とこの人には相談するのは辞めよう、と思う人がいます。
それはアドバイスのつもりが詰問になってしまっている人です。
「それってさ~●●はしたの?」から始まり、やっていないと伝えれば、導火線に火が点いたかのごとく、
「なんでそれやってないの? 」
「普通考えればそれくらい分かるよね?」
「俺だったらまずそれからやるけどね、なんでやらなかったの?」
「…」
とまあそのうちこのような感じで閉口すること間違いありません。
指摘されたことは間違っていなくてもこのような詰問口調では感謝されることはないでしょう。
あるべき論に終始してしまう
先ほどのように言っている事は間違っていなくても煙たがれてしまう人はいます。
それはどういう人かというと自分のあるべき論に終始する人です。
理屈や論理は間違っていなくても、どうしても仕事をしていく中でイレギュラーな事案が発生したりミスをしてしまったりすることは誰にでもあります。
そんな時に「なぜこの手順でやらなかったの?」「本来であれば規約上は▲▲になっているから断るべきだよね」とまるで傷口に塩を塗り込むようなことを言ってしまうタイプの人間です。
理屈や論理上はあっていなくても止むを得ない事情があることもあるでしょう。
「働き方改革推進中のため弊社は20時で完全退社でお願いします」と言われても、明日までにどうしても仕上げなければならない仕事が急遽入ってしまい20時以降の残業が必要になってしまったら。。
そんな状況であるべき論を振りかざされても迷惑でしかありません。
もちろん理屈や論理を軽んじているわけではありません。
ですが本当に困っている当事者に対し、あるべき論で攻めると疎まれるケースが殆どなのです。
理屈や論理は大事ですが、自分が当事者でない場合に発言をするときは慎重に言葉を選ぶ必要があるのです。
発言や言動に一貫性がない
例えばこんな上司がいたとします。
「売上は全然気にしていないからとにかく品質を重視してください」と言っていたにも関わらず月末が近づいたら「うちは何と言っても売上重視です。とにかく売り上げてください」などと過去に発言していた内容と真逆のことを言っている人は一気に信用を失います。
「経費はなるべく使わないように」と言っている人が一番タクシーや接待費用を使い込んでいるとしたら…
「いちいち相談しないでやっていいよ。責任は俺が持つから」と言っていたにも関わらず、失敗したら「なんで相談しないんだよ、だからお前は云々かんぬん…」と言われたら…
どちらも発言に一貫性がないことは共通して言えることです。
そのときの状況によって口先だけで物事をまとめようとする思考が強いため、こういった人は間違いなく嫌われてしまうでしょう。
間違いを認めない
例えば先ほどの一貫性がない発言や行動を目の当たりにて、それを指摘した場合に間違いを認めない人も嫌われる人の特徴でしょう。
少なくとも指摘した側は「ああそうでしたね。すみません私の認識不足でした」など軽くでも良いので間違いを認めて欲しいと思っているはず。
ワイドショーなんかでも確実にクロである証拠が続々と出てきても、なかなか自分の間違いを認めない人っていますが本当に逆効果だと思います。
最終的に本当にクロで確定した場合、世間からの糾弾も激しく芸能生活が終わってしまう可能性だって有り得ます。そんなニュースを眺めるたびに最初から深々と頭を下げて誠意を込めた謝罪をしていたらここまで大きなダメージにはならなかったのでは…と思うのです。
これは完全に個人的な考えですが、芸能人が問題を起こして世間に対して謝罪する必要は別にないかな、と思いつつCM出演しているような影響力のある芸能人であればスポンサーにも迷惑を掛けるため(スポンサー企業のイメージダウンや売上ダウンの可能性があるという意味で)、記者会見による謝罪などは致し方ないのかなとも思います。
どんな歴史に名を残している偉人だってミスは起こしているのです。
ちなみにアメリカの鉄鋼王と呼ばれたアンドリュー・カーネギーの墓石には「自分より賢者を近づける術知りたる者、ここに眠る(つまり有能な人物を使うことがうまかった)」と刻まれているのですが、
「どんなに自分が間違っていても決して間違いを認めなかった者、ここに眠る」と墓石に刻まれたいですか?
富豪にでもなれれば、またそれも良しかも知れませんが。。
排他的な対応をする人
基本的には人は皆、自分の話を聞いてもらいたいし、興味をもってもらいたいと感じているものです。
そんな感情を無視して、自分の意見だけを一方的に押し付けて、相手の意見を全く聞こうとしない人も嫌われる要素たっぷりです。
例えば自分の上司が、部下からの意見に全く耳を貸そうとする気がなく、逆に俺の指示だけに従え、というような排他的な言動を取っている場合はいかがでしょうか。きっとその人の下に就いた部下は意見することもなくなり感情を無くした人形のように淡々と仕事をこなすようになるかもしれません。
いずれにしてもそのような職場でボトムアップによるイノベーションなど期待出来ないでしょう。
少し話は逸れましたが排他的な対応は嫌われることが多いため、人が本来持っている承認欲求を満たすようなコミュニケーションを心掛けるべきでしょう。