ビジネスマナーが詳しいといえる人はどれだけいるでしょうか?
社会に出て間もないころは、マナーが身に付いている人はまだ少ないですが、ほとんどの人は何年か仕事をしていれば、ビジネスマナーは自然と身についていきます。ですがその一方で、長く仕事をしていても意外と知らないビジネスマナーもたくさんあります。ビジネスマナーといっても奥が深く、本当に細かいマナーやあまり知られていないマナーもたくさんあるからです。
社会に出て働くのであれば、知らないではすまないこともたくさんあります。マナーは知っていて損はないので、いざというときに恥をかかないようにするためにも、今から勉強して基本を身に付けておきましょう。
エレベーターでのマナー
まずはエレベーターでのマナーです。エレベーターでお客様や目上の人をご案内する機会はたくさんあるわけではないかもしれません。ですが、お客様や目上の人と一緒にエレベーターに乗ることは、仕事をしていれば必ず出てくるので、いざという時のためにも覚えておきましょう。
エレベーターはボタンが並んだ操作盤が1つの場合、操作盤の前が最下座で、操作盤の奥が最上座になります。エレベーターに乗る際は、「お先に失礼します」と一言断りを入れてお客様や目上の方よりも先に乗り、「開」ボタンを押してお客様や目上の方には後から乗ってもらうようにします。
また、エレベータのボタン操作はもちろんこちらで行い、降りる際も「開」ボタンを押してお客様や目上の方に先に降りてもらったあとに自分が降りるのがマナーです。
乾杯のマナー
社内での交流を深める目的や打上げ、また取引先との食事の場面など、ビジネスの場でよくあるシチュエーションの1つに乾杯があります。
この乾杯にもマナーがあります。
居酒屋などの比較的カジュアルな場では、グラスやジョッキなどのグラスをぶつけて合って音をならす乾杯が一般的ですが、これはあくまでカジュアルな場での乾杯のやり方です。
フォーマルな場面では、高価なグラスを使われることも多いため、そのグラスを傷つけないように配慮しなければいけません。またワイングラスやシャンパングラスも割れやすいので同様です。
乾杯をする場面やその際の飲み物を確認してから、それに応じた乾杯のやり方をするようにしましょう。
グラスをぶつける・ぶつけないにかかわらず、正式な乾杯の方法は、
乾杯の唱和とともに、グラスを目の高さに上げる
↓
周囲の人と目を合わせて軽く会釈する
↓
軽く一口飲む
↓
乾杯の唱和をした人と周りにいる人に軽く会釈する
↓
静かにグラスを置いて拍手する
というような流れになります。
細かい部分ですが、意外と見ている人も多いので、しっかりとマナーを守って乾杯をしましょう。
写真撮影のときの立ち位置のマナー
意外と知らないのが写真撮影の立ち位置です。
ビジネスの場では、さまざまな場面で記念撮影をするということも少なくないです。そしてその時に気をつけなければいけないのが立ち位置です。
立ち位置には世界共通のマナーが存在します。
それは、右が上位、左側が下位になる右上位というものです。そのルールに従い写真撮影の立ち位置を決めておくと中央、右、左、右、左となります。簡単に言うともっとも重要な人物が真ん中でその次が中央右、その次が中央左あとは右側、左側と中央から外側に向かっていきます。
この立ち位置の法則は写真撮影に限らず、例えば国際会議など、どんな場面にでも通用するものです。
写真撮影をはじめとした、この立ち位置のマナーは、知らない人も多いので確認しておきましょう。
マナーは実践する事が大切
ビジネスマナーには誰でも知っているようなものもありますが、意外と知られていないこともたくさんあります。マナーとひとことで言っても本当に奥が深く、言葉遣い・立ち振る舞い・所作などの細部にまで気を付けようとすれば、それなりに大変なことでもあります。
そしてマナーは、年齢を重ねているほど高いスキルを求められるようにもなるので、早い段階から知識を付けて実践していきましょう。そうすれば、急に実践しなければいけない場面になったとしても、慌てずスムーズに対応することもできるようになります。