ブランディングとは市場価値を高めるための行動の事を言いますが、個人に目を向けると就職活動の時などに個人としてのブランディングを高めておくと就職が有利に働く事になります。
ただ「個人のブランディングを高めよう」と伝えても、すぐにわかりました!とはならないはずです。「どうやって?」「私に出来るものなのか?」と思われるでしょう。
そこで今日は自分のブランディングを構築しようと考えていたり、高めようと考えている方に向けてコツを紹介していきます。
個人のブランディングを高める方法は自分に「タグ付け」する事
私自身、中途向けの採用面接を行っていたことがありました。新しい事業所の立ち上げ時にどのような人材を採用すべきなのか暗中模索ではありましたが、当時を振り返ると面接官の立場で聞いていた事は大まかにこのようなポイントだったかと記憶しています。
▼面接時に聞いていたポイント
- ・前職の仕事
- ・役職、役割
- ・なぜ辞めたのか?
- ・なぜうちで働きたいのか?
- ・家族からの協力は得れているか?
- ・どの程度の覚悟を持って転職活動をしているか?
30分程度の面談の中で正直応募者の人柄を評価するのは難しかったのですが、それでも記憶に残る応募者には共通した特徴がありました。
それは自分は何者であるかを分かりやすく話してくれたという点です。
例えば、「前職は某ネズミーランドでキャストをやってました。」「激務で有名な某大手飲食チェーンで店長やってました。月400時間労働はザラでした。」とか何となくイメージ出来るキャッチーな話をしてくれると、それだけで「この人はエンターテイメント性がありそうだな」とか「この人は根性がありそうだな」とか感じるのです。
逆に小難しい話を繰り返す人や、ハッキリと自分の事を説明出来ない人はイメージが出来ないため印象が薄く終わったものです。
そんな経験から思った事は、個人のブランディングを高める方法の一つとして「自分にタグ付け」するという方法があるかと思います。
タグとはもともとは荷札という意味で、服を買うとタグにサイズや価格や素材が書いてあったりします。
つまり「この商品はこんな商品ですよ」と伝えるための情報が記載されているのですが、これを応用して自分にタグ付けすることで相手に分かりやすく「自分とは何者なのか」を知ってもらうことが出来るのです。
タグ付けしておくと頼られる。そして出世する…
新しいプロジェクトや仕事が舞い込んできた時に、自分一人では対処出来そうもない場合どうしますか?
一番多いのが「分かる人に聞いてみる」という解決方法ではないでしょうか。
その仕事が例えば、不動産業に対する新サービスの事業であれば「不動産と言えばあの人に聞けば分かるかも」とイメージすることでしょう。それこそがタグ付けされている状態であり、タグ付けされた人は必要な時に頼られる事が多いのです。
あなたがもし中学高校でサッカー部に所属していたら、社内でフットサル大会があれば声を掛けられる事でしょう。
あなたがもし部署の中で一番外食のお店に詳しければ、忘年会・新年会・歓送迎会のたびにどこのお店にしたほうが良いか幹事から相談されることでしょう。
ただいずれにしても、そのような「タグ情報」を周りの人が認知していなければ話は別です。
そして重要なことはあなたのタグ情報から頼られた結果、有益な情報を提供して期待を上回るような成果につながったりすることが続くと、「●●と言えばあなた」という確固たる地位が確立され、場合によってはあなたの知見が必要な仕事のときに「大抜擢」される可能性もあるのです。
テレビを付ければたくさん芸能人が出てきますが、最近はアイドルでも何かに特化した(タグ付けされた)アイドルが多いように感じます。
例えば筋肉が隆々とした筋肉アイドルなど、筋力を使うスポーツ企画があれば出演オファーが来る確率は高いでしょう。
タグの見つけ方
最後にタグ付けする前にタグの見つけ方に関するコツを紹介します。
就職活動のように何とか無理矢理見つけ出そうとせずに、自分がこれまでに生きてきた中で自然に興味を持ったものや継続しているものがあると思います。
「野菜作り」「三国志」「課長島耕作」「カフェ巡り」「猫動画」「映画ロッキーシリーズ」「撮り鉄」「ゴシップニュース」「インスタ」「婚活パーティ」「郷土料理」「セミナー」「DIY」「料理作り」「そば打ち」「陶芸」とか何でも構いません。
思いつく限り付箋などに書いていき棚卸ししてみましょう。
そして何かの折に、例えば「休日は何しているの?」なんて話になっても話に窮することもなくなるのではないでしょうか。
一方で同じように仕事用のタグも見つけていきましょう。
「飲食」「不動産」「製造業」「レジャー」「物流」「ECサイト」「飛び込み」「アポ取り」「新規事業」「新規開拓」「コピー機の使い方」「パソコン設定の仕方」「メール文章の作り方」「接待の仕方」「二次会で使えるお店」「4カ国に友人がいる」「47都道府県どこでも配属OK」…
このような感じで一度自分自身の棚卸しをしてみてはいかがでしょうか。
いつの日かきっと必要とされる機会は来る事でしょう。