世間で一般的に知られている『新入社員としてのビジネスマナー』は、あまりにも型通りに見えてしまって、どこか野暮ったい感じもあります。とはいえ、もちろん知らないよりは知っていたほうが、多くの場合は好印象をもってもらいやすいですよね!
そんな数あるビジネスマナーの中でも、女性でも男性でも知っているだけで周りの新入社員とちょっと差がつくビジネスマナーは、すぐにでも身に付けておいて損はありません。
なおかつそれを自然な感じでスマートに振舞うことができたら、新入社員の中でも目立つので、さっそく注目されてしまうかもしれませんよね!
というわけで、周りの新入社員と「ちょっと差がつけられる」ビジネスマナーを紹介していきます。
飲み会では給士にまわると評価も印象もアップ!
これは職場においても、部署内での飲み会や先輩との食事会などがあるかと思いますが、このときに「今時の新入社員にしてはいいこだなぁ~」と思わせる鉄板ビジネスマナーです。
座る場所の選び方の基本とも言えることですが、上座(入り口より奥の席)には座らないようにし、反対の下座にあたる入り口に近いところに座ると、上司や先輩方に好印象を与えます。
歓迎会などの自分が主役になる場面などでは、上座に座ることを勧められることもありますが、そのようなときでさえも謙虚に遠慮して、年配の上司や先輩方にお譲りする態度を見せることができれば、ビジネスマナーがしっかりした人物と好印象を与えることができます。
そして歓迎会やお辞めになる方の送別会では、自ら進んでお酌をしにいったり、お料理をお取りして差し上げたりの気配りも、とても大切なビジネスマナーになります。
これができるかできないかで、上司や役職付きの方からの見る目が変わってくるというのも過言ではありません。
スマートな名刺交換の仕方とは?
新入社員だと、まだ名刺を持っていないかもしれませんが、反対に相手から頂くことは多くあるかと思います。
名刺を受け取るときは、少しお辞儀をして両手で文字に手が当たらないようにお受け取りします。このときに名刺入れを持っていても、すぐに名刺を仕舞わないことがポイントです。
ここで、名刺を交換した後の、ちょっとしたテクニックをご紹介します。
名刺を仕舞わずにそのまま席についたら、その名刺をテーブルの上に置いて、最初は少し名刺に両手を添えつつ、相手の顔と名刺を交互に見ながら話すことで、顔と名前をしっかりと覚えたいという雰囲気を出すのです。このテクニックは、ビジネスマナーとしてだけでなく、相手の名前を間違えないという礼儀としても有効な方法です。
もし、名刺をすぐに仕舞ってしまって、相手のお名前を間違えたり、再度会話の中で聞いてしまったりしては失礼ですよね。
名刺交換は、ただ単純に名刺のやりとりをするだけでの習慣ではないのです。
美文字は一日にしてならず
新入社員だからこそ隠れた努力が必要になることもあります。誰が見てもわかりやすくきれいに書かれた美文字もその1つです。
美文字はビジネスマナーの最高峰ともいえます。
というのも、メモ書きや提出書類など、まだまだペンで文字を書く機会も多いですし、その書いた文字が他人の目に触れることも当然あるからです。
最初は字が下手でも、落ち着いてゆっくりときれいに書くようにしましょう。斜めになったり小さすぎる字などは相手に対する配慮が完全に欠けています。これは字が上手いとか下手とかではなく、相手の上司や取引先からみると気配りと常識があるかの問題になるのです。
年配の上司や取引先だと読めない、読みにくい文字を書く新入社員はちょっと困ると思います。そういう相手の立場に立った気配りや謙虚さ、配慮が大切になってきます。
「美文字は一日にしてならず」と言われているとおり、最初は字が上手くなるために努力が必要かもしれません。自宅で『美文字練習帳』などを使って、きれいな文字を書く練習をしておくこともおすすめです。
ビジネスマナーに真心を添えて
新卒で入社した社員でも、転職して入社した社員でも、ビジネスマナーというものは会社組織にいる以上は身に付けておかなければならないものです。
誰かに教えてもらったり、本に書いてあったりするビジネスマナーをそのまま一生懸命に振る舞うのもいいですが、形式ばっているので目の前の相手一人ひとりに対してのマナーとしてはぎこちなくなってしまうこともあります。
ビジネスマナーの本質は、形だけのビジネスマナーに相手を思いやる心を添えることだと思って取り組んでみてください。