仕事に関する悩みで最も多いのは、仕事そのものよりも「人間関係」のことです。
会社で仕事をする以上、いろいろな人と接しなければいけません。しかし、気の合う人ばかりながら良いですが、そうではない人も残念ながらいます。そして、合わない人と接することでストレスを溜め込んでしまって、最終的に辞めてしまう人もいます。
そうならないようにするため、仕事の人間関係やコミュニケーションで何に気をつければ良いのでしょうか?また対処するためのビジネススキルとは何か、それらを提案していきます。
心得その1.仲良くしなくてもいい
人間関係で悩まないための心得ひとつめは、
「性格的に合わない人とは無理に仲良くなろうとしなくて良い」
ということです。
最近は会社に限らず社会全体でやたらと共感を求める風潮になっていますが、人と共感することや仲良くなることにあまりにとらわれ過ぎてしまうのは良いことではありません。仕事をする大きな目的は、与えられた仕事ややるべき仕事を完遂することです。まず、仕事をする目的がそれであることを、強く意識するようにしましょう。そうした思考を持つことで、人間関係に対してこだわらなくなります。
例えば、性格的に合わない人が職場にいるとします。その人と仲良くなろうとしても、合わないのですからそれは厳しいです。ですが、仕事さえ滞りなくできるぐらいの関係性さえ築いておけば、それでまったく問題ありません。会ったときのあいさつ、仕事の上での連絡や報告、簡単な日常会話などができさえすれば、仲良くならなくても仕事はできます。
この状態をマイナスととらえず、「仕事ができているのだから良し」と、プラスにとらえるような思考を持ちましょう。そうすれば、あまり仲良くないそこそこの関係でも十分満足できますしストレスにならないです。
心得その2.ときには割り切る
二つ目の心得は、
「どうしても嫌いな人がいる場合は割り切って付き合う」
ということです。
会社にはいろいろな人がいますが、中にはどうしてもイライラしてしまう嫌いな人がいます。
嫌いな人は仕事中も意識してしまい、悪い部分を心の中でダメ出ししたりします。上司に隠れて仕事をサボっている、無茶な仕事を振ってくる、同性か異性かで接し方がまったく違うなど、会社の中で人に対してイライラするパターンはさまざです。
ですが、それらの嫌いな部分に常にイライラしていたら、仕事のパフォーマンスが確実に落ちます。それは良くないですし、人を気にして仕事のパフォーマンスが発揮できていないのは会社のためになりません。
そんなときは、嫌いな部分もその人の個性として認め、自分は自分で割り切って付き合う考え方がおすすめです。
気にしたら負けなので、割り切った考えを持って仕事に集中するのが正解です。
コミュニケーションを取るにしても、最低限にとどめていくことがストレスを溜めないスキルです。また、どうしても合わなくて仕事にまで影響する場合は、上司に相談することも検討しましょう。
心得その3.フレキシブルに合わせる
三つ目の心得は、
「相手に対してフレキシブルに合わせるのが効果的」
ということです。
フレキシブルとは、柔軟に、融通を利かせるということです。会社での人間関係を良好に保っていきたいなら、相手に対してフレキシブルに合わせるのがビジネススキルとしてぜひ覚えておきたいことです。
相手は生身の人間ですので、機嫌が良いときもあれば不機嫌なときもあります。ですから、相手に合わせて対応していくのがベストです。
相手の機嫌が良くて冗談を言ってきたらある程度同調して合わせたほうが良いですし、昼休憩のときはプライベートな話題を出して親睦を深めるのも良いでしょう。その反面仕事が忙しくて切羽詰まっているときは、余計な言葉をなるべく排除してスムーズに仕事を進めるような会話をしないといけません。
会社という組織で働いている以上、場の状況に合わせた対応、雰囲気を感じ取っての対応が人間関係やコミュニケーションでは求められます。まじめで堅い性格をしていればそれで良いというわけではなく、時には違った一面も見せていったほうが仕事で信頼されやすくなります。
ですので、相手に対してなるべくフレキシブルに合わせられるよう心がけましょう。
さいごに
「人間関係とコミュニケーションで悩まない」
人はそれぞれがまったく違う性格をしていますので、合わない人もいます。そして、会社ではそんな合わない人とも付き合っていかなければいけません。ただ嫌いでストレスを溜め込んではマイナスですから、上手に対応することが大事です。そのためには割り切った考え方も必要ですし、相手の出方に応じてフレキシブルに接していくのが好ましいです。
会社はいろいろな人が集合して仕事をしている場所ですので、それぞれの人に対して適した対応をしていくことが人間関係とコミュニケーションで悩まないためのポイントです。もし悩んでしまったとしても、悩みすぎないようにしましょう。
心得その1
「性格的に合わない人とは無理に仲良くなろうとしなくて良い」
心得その2
「どうしても嫌いな人がいる場合は割り切って付き合う」
心得その3
「相手に対してフレキシブルに合わせるのが効果的」