営業という仕事はどの会社にも必ずと言っていいほどあります。
良い商品・サービスを作ったとしても、それを世間に知ってもらい購入する機会が無くては会社を存続させることは出来ません。
入口も広く、今まで経験がなかった人も比較的就きやすい職業です。
ですので、一度は検討したことがあるという方も多いのではないでしょうか。実際に現場では様々な経験を持つ人が営業に転職されています。
営業と聞くと、とても難しい仕事のように思えるかもしれませんが、実際は基本を押さえれば誰でも出来ます。
今回は、初めて営業をしようとされている方に向けて、基本のコツをお伝えしようと思います。
営業の第一歩は身だしなみを整えること
営業職で大切なのは第一印象です。お客様の元に行った時、まず初めに相手が一番気になるのは営業マンの身だしなみです。
身だしなみを見て、しっかりしている人かどうか、この人は信頼できる人かどうかを判断します。
ですが、よく勘違いしている人が多いのが、営業は高級なスーツや時計をつけないといけないという先入観です。
確かに高級なスーツをピシッと着こなしている人は良く見えるかもしれません。しかし、あまりに高価なモノを身に着けていると、相手が警戒してしまう場合もあります。
ですので、実際には値の張るスーツを用意する必要はありません。
身体に合ったサイズのスーツを、汚れなく、しわのなく着こなすだけで十分好印象を持ってもらえます。
靴は毎日汚れのない状態で履きましょう。ネクタイは派手すぎない年齢にあっているものをつけましょう。
髪も派手過ぎず落ち着いた髪型にしましょう。
イメージとしては銀行員のようなスタイルを参考にされると良いです。
毎日家を出る前、客先へ出向く前に鏡の前でチェックすることをお勧めします。
話し上手より聞き上手になる
営業職に就く人は、口がうまくないと難しいと思っている方も多いのではないでしょうか。
実は話し上手な人よりも、聞き上手で話すのが苦手なくらいの人の方が営業職に向いている可能性が高いのです。
営業に就く前のイメージは、とても話し上手で、うまく相手をいいくるめるのが営業の仕事であるという変な先入観を持っていました。
しかし、実際に働いてみると、本当に売れている営業マンはそんなことはありません。むしろ話すより聞く方が多いのです。
商品の説明は分かりやすくコンパクトに。そしてお客様の会話の中から不安点であったり、悩みであったりをヒアリングし、それに答えていく。そんなイメージです。
逆に商品説明を長くしてしまい、お客様の話を聞けない営業マンの成績は良くありません。私も売れない頃は自分の主張や商品の話ばかりしていました。
営業職で必要なのは相手の求めている事がどのような事かをしっかりと把握し、相手のニーズに答えること。
相手の求めていない内容をいくら提案してもそれは全然見当違いの提案になってしまいます。
ですので、もしあなたが話し上手でなくても安心して下さい。
2割自分が話して、相手が8割話す。そういった聞き上手になることが売れる営業マンになる第一歩です。
ギブ&ギブをする
営業職はギブ&テイクの関係ではありません。ギブ&ギブの仕事です。
ギブ&テイクは「与えて受け取る」という意味で、逆にギブ&ギブは「与えて与える」という意味です。
見返りを目的としているのではなく、相手のために「与えて与える」のです。
営業を続けていると「こんなに自分がしているのに商談が決まらない」それは何故だろうと一度は考える事になるでしょう。
そんな時に思い出して欲しいのがギブ&ギブの精神です。
ギブは自分が思っているよりも、やりすぎかな?と思えるくらいし続ける事でやっと相手も気づくことになります。
そして、「ああ、この人はとても良くしてくれる人なんだ」と初めて相手も満足するような内容になるのです。
最後に
今回ご紹介した以外にも、名刺交換のマナー、メール送付のマナー、エレベーターに乗る際のマナー、接待のマナーなどなど。営業には色々と必要なことはありますが、最初から全て上手くやれる人はいません。
この基本をマスターし、徐々に覚えていきましょう。
自分を追求し、多くのお客様とふれあい学んでいく事で営業はどんどん成長します。初めての営業職を楽しんでいきましょう。