wakus

転職を考えた時に知っておくべきこと

“終身雇用”という言葉が忘れ去られつつある日本ではありますが、やはり未だに“転職”と言う言葉にはネガティブなイメージを持たれるケースが少なくありません。

しかしながらその転職の背景にある“退職の理由”によってはとてもポジティブな行為と受け止められるケースもありますので、もしも転職を考えた時、或いはそれを決意した時には知っておくべきことがあります。

但しこれは安易に転職を勧めることでもなければ転職を否定することでもありませんのでその点を誤解のないようにして下さい。

転職に対するネガティブなイメージ

indecisive man and lost chooses the right pathそもそも終身雇用制度なるものは、会社などが、正規採用した労働者を、特別な場合を除いて定年まで雇用し続ける、即ち解雇しないという制度ですので、自分の意志で会社を辞めることとは何ら関係がない訳です。

であるにも関わらず転職に対してネガティブなイメージを持たれるとすれば、それはそれまでの勤め先から“特別な場合“として解雇されたのでは、と考える人たち、特に年配者がまだまだいるからでしょう。 

勿論その疑い通りの退職者がいることも事実ではありますが、だとしても懲戒解雇などではなく、所謂リストラで退職を余儀なくされた人たちまでも同じような疑いの目で見られるのは心外な話でしょう。

また、そうした特別な場合としての解雇ではなく、自分の意志で会社を辞めた場合であってもその理由によっては「忍耐力がない」とか「飽きっぽい」更には「与えられた仕事をやり遂げる能力がない」などと見られることもあります。

そこには“石の上にも三年“、即ち「冷たい石でもその上に3年も座り続ければやがて暖まるもの。辛抱していればいつかきっと成功する」との諺や滅私奉公などと言う考えが一部の年配者にはまだあるからかも知れません。

退職理由の本音と建て前

Heart shape in human head. Concept of love.就職の際にその会社の志望動機を本音で言う人も多いとは思いますが、建て前で言う人がいてもおかしくありません。
「この会社の製品を長年使っていてその品質の良さに感動しましたので、自分もそんな製品づくりに参加して多くの消費者に感動を与えたい・・・」などは本音かもしれませんが、建前としてもよくある話です。

それでは退職の理由はどうでしょう? 例え本音の理由が「上司が自分の意見を全く聞いてくれない」又は「仕事が単純作業で面白くない」であったとしても、退職願にそれをそのまま書く人はまずいないでしょう。
そこには「一身上の都合により・・・」と書くことが一般的ですが、それは本音や建て前というよりも習慣的なものでしょう。

しかしながら、その退職願を出す前の上司との話し合いとなるとどうでしょう。
「どうして辞めたいのか?」との上司の質問に「一身上の都合です」と答える人や、「あなたが私の意見を全く聞いてくれないからです」と本音を言う人は少なく、就職の時の志望動機のように何等かの建て前を言うことが多いのです。

そしてそれは決して不正直ということではなく、日本人特有の本音と建て前で相手を直接的に傷つけるのを避けようとの配慮からでしょう。

転職先で尋ねられる退職理由=志望動機

このように、もしも何らかの理由で退職を決意し、その理由を上司から尋ねられた場合には、その理由によっては建前で話すのも良いのですが、もしも退職を完全に決意する前の話し合いであれば本音で言うべきです。
理由によっては上司の理解とアドバイスによってその理由が消えてなくなり、退職をする必要がなくなる可能性があるからです。

しかしながら退職後に就職する会社など、即ち転職先で前の会社の退職理由を尋ねられた場合には、基本的には建前の話をするべきでしょう。
勿論、懲戒解雇やリストラなどで解雇されたのであれば虚偽の話をしてはいけませんが、自主退職の場合には本音を建前に言い換えるテクニックを使う必要があります。その例としては、

・本音:上司が自分の意見を聞いてくれない
・建て前:自分は業務の改善意欲が高いが、それを提案できる場や制度がない。

・本音:仕事が単純作業で面白くない
・建て前:自分は難しい仕事への挑戦意欲が高いが、それを発揮する仕事が与えられない。

などでありますが、何れも仕事に対する自分の意欲や価値を発揮する場、そしてそれを認めてくれる場を求めての退職であることをアピールする必要があります。

また、建て前であっても決して嘘であってはいけませんので、これらを退職理由とするのであれば、転職先の志望動機はその建前に合致している必要があることは言うまでもありません。

従って業務改善への意欲の高さを示すために、これまで上司に提案しても受け入れられなかった事例や、難しい仕事への挑戦意欲を示すために、自分がどのような難しい仕事に挑戦したいのかの具体例は考えておかなければなりません。

最後にもう一度、以上は安易に転職を勧めることではありません。もしも転職を考え始めたのであれば、先ずはこのような建て前の言葉を使った本音でその理由を上司と話し合うことを強くお勧めします。


LEAVE A REPLY

*

Return Top