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目指すべきは究極のゴマスリ

相手が気に入るようにふるまい自分の利益をもくろむことを“ゴマをする”と言いますが、大抵の場合この言葉は悪い意味で使われていますので、「ゴマスリ男」と呼ばれる人にとっては喜べないことでしょう。

特に職場の上司に対してゴマをするとなれば、先輩や同僚たちからも非難されることを覚悟しなければなりません。

しかし“相手、即ち上司が気に入るようにふるまい自分の利益をもくろむこと”は何故悪いことなのでしょうか?

ゴマスリのどこが悪いのか?

組織内で仕事をする限り、その組織の中には仕事の指示を出す上司と指示を受けて行動する部下がいますので、上司の指示通りに“ふるまうこと”が部下の役目であることは言うまでもありません。
そしてその役目が果たせれば上司は満足しますので所謂“上司が気に入ること”になるはずです。

従って、“上司が気に入るようなふるまい”それ自体がいけないことではないはずであり、むしろ組織で仕事をする人達全員がそれを目指すべきでしょう。

また、そうすることで“自分の利益をもくろむこと“はどうでしょう?
慈善事業でない限り一生懸命仕事をしてそれに対する報酬を得ることや、それをより多く得ること、更には出世することを目指すのは当然であり、何らいけないことではないはずです。

ところが、この二つのセンテンスを繋げた”上司が気に入るようにふるまい自分の利益をもくろむこと“はゴマスリの意味となり、悪い意味として使われてしまうのは何故でしょう。
どうやらそれは“ふるまい”の意味にありそうです。

“ふるまう”とは単に行うとか行動することですので、その行動の結果についての意味は含まれていません。
しかしながら上司が気に入るのはふるまいの結果をも含めて満足できた場合のはずですので、言うならば結果が伴わない行動だけで上司に気に入られようとすること、そしてそれで何等かの利益を得ようともくろむことがゴマスリという言葉が悪い意味として使われる理由なのでしょう。

典型的なゴマスリの言動と究極のゴマスリ

上司がどんなに無理難題を押し付けようが部下として即座に「おっしゃる通りです」と言い「かしこまりました、直ぐにやります」と言って行動に移すことは必ずしも悪いことではありません。
しかしその結果「やはり無理でした、出来ませんでした」と頭を下げることになるようではただのゴマスリとしか言えません。

上司は「直ぐにやります」の意味を「出来るかどうかわかりませんがやってみます」とは捉えず、「必ずやり遂げます」と理解しますので、結果的に出来なかった場合には部下のその言動を信じたことを後悔することがあっても、出来なくてもやろうとしたことに感謝したり、満足したりすることは決してないからです。

このように結果に責任を持てないのに言動だけは気に入られようとするのが典型的なゴマスリであり、それによって得られる利益などはあるはずがないのです。
むしろそうすることで上司に不利益を与えたり、自分自身も不利益を被ることになりかねないのです。

そこで、上司が無理難題と思われることを言った場合には、素直に自分一人ではそれを成し遂げることが難しいことを伝え、何人かで手分けをすることや、別の方法を提案することで結果に責任を持つことが大事になるのです。

これこそが“上司が満足出来る結果を出すふるまいで上司と自分双方の利益をもくろむこと”であり、言うならば究極のゴマスリと言えるのです。

挨拶プラス一言の効果

職場で毎朝「お早うございます」の挨拶を交わし合うことは最低限のコミュニケーションとして誰もが実行していることでしょうが、時にはそこに「何か一言」を付け加えることで、人間関係をより滑らかにする効果があります。

例えば「昨夜は遅くまで大変でしたね」とか「今朝はいつもよりもはつらつとしていますね、何か良いことでもあったのですか?」などがその一言です。
勿論その一言には多少のお世辞的な言葉が含まれていたとしても、それが過度でなければ問題ありません。ただ注意しなければならないのは、上司にその一言を連発すること、それも先輩や同僚達が近くにいる時にそれをすることです。
その一言を聞いた先輩や同僚たちは、それをコミュニケーション良化のための潤滑油として捉えるのではなく、上司へのゴマスリと捉える場合があり得るからです。

実際にはその程度のことで自分に利益をもたらしてくれるような取り計らいをする上司などはいないはずですが、潤滑油を上手く使えない先輩や同僚たちからはそれをもくろんでいると思われがちなのです。
だからと言ってそれを一切止めるべきというのではありません。
上司へのプラス一言同様に先輩や同僚たち、そして後輩にもそうした一言を添えるようにすれば良いのです。そうすることで、皆から悪い意味でのゴマスリ男と見られることはなく、ゴマの油を上手く潤滑油に使う男と見られるようになるでしょう。


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