アクセサリーデザイナーを目指すあなたへ
人間技とは思えない繊細かつ緻密なデザインの指輪や、女性の首元をきれいに飾り立ててくれるネックレス、耳元で揺れて世の男性をイチコロにしてしまうピアスなど、アクセサリーデザイナーは世に出ているさまざまなアクセサリーを生み出し続けています。
というと聞こえはいいかもしれませんが、実際の作業はなかなか難しいです。私は自分のブランドを立ち上げてから3年がたちますが、サイト制作からジュエリーのデザイン、販売まですべて一人で行っています。
そんな中で自分が思うこと、感じたことを、デザイナーを目指すみなさんにお伝えできればと思います。
この職業の魅力
なんといっても苦労してデザイン、作成して出来上がった作品を目にした瞬間、ただの銀の塊が自分の体と一体化した瞬間の喜びというものは、筆舌に尽くしがたいほどの喜びが得られます。
さらにその自分が丹精込めて作った作品を、誰かが買って身に着けてくれるというのは、さらにその一段階上の喜びを感じることができます。
お金を稼げるというのは確かにありますが、なにより自分のデザインを気に入ってくれて購入してくれるということは、何物にも代えがたい喜びとなります。
具体的な仕事内容
具体的には、まず自分が作りたいデザインをノート等に書き込みます。インスピレーションはそこら中に転がっていますので、一つ一つの体験や自分の感じたことを常日頃からストックするようにはしています。
また、自分の中から出てくるものだけではなく、ほかのデザイナーたち、とりわけクラシックやアンティークのデザインの中に、まだ自分が出会ったことがないアイデアが眠っていることが多くあるのです。
デザインが決まったら、実際に作る作業に入ります。自分のバックグラウンドが何かにもよりますが、私の場合はインディアンジュエリーが主体となりますので、インディアンジュエリーの製法を駆使しながら、銀を曲げたり溶かしたりを繰り返し、作品を仕上げて行きます。
作品が仕上がったら早速サイトに写真を載せます。作品のこだわりやサイズなどの詳細をきちんと載せ、気に入ってもらえるように心を込めながらアップロードしていきます。
この職業に就くには
一昔前であれば、それこそ宝石の会社やジュエリーブランドに入社してデザインをしていくというのが一般的であったかと思いますが、しかし今の時代であればネットショップを持つことでたやすく自分のブランドを作ることができます。
大切なのは自分のアクセサリーデザインに対する情熱であると感じています。自分はこれを作りたいんだという気持ちさえあれば、この職業に就くのは難しいことではありません。しかし同時に、その情熱が保てないようであればこの職業に就くことはあまりお勧めしません。
この職業に就きたい方へのメッセージ
自分が本当に作りたいもの、自分の理想を形にしたいという願望が強い方は、ぜひ一度試してみることをお勧めします。
自分がこだわりを持ってデザインしたジュエリーが人の手に渡って、その人とこれからの人生を歩んでいってくれることは、とても他の職業では得難い満足感と幸福感を得られると思います。
自分の目指すデザインを実現するために、頑張っていってほしいと思います。
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