成果をあげる人に共通しているのは、自らの能力や存在を成果に結びつける上で、
必要とされている習慣的な力である。企業や政府機関で働いていようと、
病院の理事長や大学の学長であろうと、まったく同じである。私の知る限り、知能や勤勉さ、想像力や知識がいかに優れようと、
そのような習慣的な力に欠ける人は成果をあげる事が出来なかった。成果をあげることは一つの習慣である。
習慣的な能力の集積である。
習慣的な能力は、常に習得に努めることが必要である。
習慣になるまで、いやになるほど反復しなければならない。
P・F・ドラッカー
スポーツでイチロー選手や五郎丸歩選手が行って注目されるようになった
ルーティンワークの重要さをよくテレビで見るようになりました。
私の話になりますが、私は営業職が長いのですが、
やはり最初はうまくコミュニケーションが取れず苦労しました。
おそらく営業職というのは多少話術が長けていたとしても、
それだけですぐに売れる営業マンになれるわけではないでしょう。
成果を上げるために必要なことは、
いろいろな事にチャレンジしながら失敗を重ね、
現状の結果についてフィードバックを受けて、
改善を繰り返すといった行動だと思います。
効率を追い求める弊害とは
ただし注意点としては初めから効率だけを意識して成果を求めすぎない事だと思います。
逆説的だと思いますがある程度痛い思いをする事で学べる事もあると思うからです。
「痛感する」という言葉がありますが、
痛い思いが強ければ強いほど二度と同じ轍を踏まないよう注意するようになりますし、
同じようなケースに遭遇したとしても前回と同じような過ちを犯さずに成果を出す事が出来るでしょう。
営業職である以上、どうしても結果や効率は求められると思いますが、
私の経験上、結果だけを出したところで「なぜその結果が出せたのか?」
本質的な答えが出せなかったりします。
まずは圧倒的な行動量と失敗の数が必要
なのでまず順序として、圧倒的な行動量と失敗量を重ねる事。
その上で少しずつ改善を重ねる事。
なぜ急激な改善活動が難しいかというと
自分の器の問題ですが、すぐにキャパシティオーバーになるからです。
表面張力が出来るくらいコップ一杯に水を入れたい時にどうしたら入れられるかと言うと、
見ている周りの人がもどかしいと思うくらいゆっくりと入れるのです。
逆にバケツ一杯の水を持っていたとしても勢いよくコップに入れると溢れてしまいますよね。
つまりは大きな変革は難しくても少しずつでも自分を高めるような習慣さえ身につけば良いのです。
良い習慣を作るためには
ここまで伝えれば習慣の大事さはわかっていただけたと思いますが、
例えば早寝早起きでもジムに通う事でも英語を勉強する事でもダイエットでも
なんでも同じですが習慣化させようとしてもついついサボったり三日坊主で終わる事もありますよね。
良い習慣というのは、継続した行動が必要になりますので、
細切れな活動にならないよう「いつまでにどの程度も目安に行動する」
といった目標を設定したほうが良いでしょう。
何となく始めたものは何となく終わらせる事が多いので、
時間軸も1週間後はココまでやる、1ヶ月後はココまでやると、
具体的なゴールを設定しながら行うようにしましょう。