リーダーシップ

後輩育成は、自分自身の可能性も広げる最高のチャンス!! どんどん後輩を育てよう。

忙しくて後輩育成に充てる時間が取れない!忙しいからこそ、後輩育成を

入社しキャリアを重ねていくと、任される仕事が増えていき忙しくなります。
そんな時に後輩が自分の下に配属されたり、元から居た後輩を育成するように頼まれることがあると思います。

「今は忙しくて、とても後輩育成に時間なんて取れる状況じゃないなぁ。」

このように思うこともあると思います。しかし、忙しい時だからこそ後輩育成を頑張ってみて下さい。もっと自分の仕事もはかどるようになりますよ。

この理由についてですが、2点あります。

1点目です。後輩育成に成功すると、その後輩が自分の右腕として活躍してくれます。そうすると後輩に業務を任せることが可能となり、あなたの現状の業務にかける時間が減ります。そして、その時間に更に新たな仕事に取り掛かることが出来るので、結果として後輩も自分もステップアップできるのです。

確かに後輩育成には、最初は時間を取られることもあります。しかし、未来への投資の時間とも言えるのです。

2点目です。後輩育成をすることにより、新たな角度から物事を捉えられるようになります。この経験値が、今後仕事を行う上で、更に内容を濃く進める為のヒントとなり糧となります。

後輩育成をすると、壁にぶち当たる時もあります。
「どうして伝わらないのだろう?」や「何故思うように動いてくれないのか?」等と悩むことも出てくると思います。

後輩育成に限らず人を変えることは難しいです。しかし自分を変えることは簡単です。
壁にぶち当たった時には、後輩ではなく自分の考え方や行動を変えるのです。

「どうして伝わらないのだろう?」は「どうしたら伝わるだろう?」と変換し、「何故思うように動いてくれないのか?」は「どのようにしたら思うように動いてくれるか?」と変換します。

前者は他人に責任転嫁をしている【他責】です。後者は自分にも何らかの原因があるかもしれないと考える【自責】です。

例えば、いつも仕事が遅い後輩がいるとします。「何でもっと早くできないんだ」と怒るのではなく「何故遅いのか?」と考えてみます。もしかしたら「ミスしてはいけない」と慎重になりすぎて、作業箇所を5度も確認しているかもしれません。

この場合は「ミスをしないことは大切だよ。でもあなたの場合は慎重すぎるくらいだから、見返す回数を3回にして良いよ。ミスは誰だってあるから。」とアドバイスをしてあげると、後輩も楽になり作業時間も早くなります。

無能な後輩の為に育成なんて無駄。いや、無能な後輩なんて1人もいないのです

「あの後輩は無能だから、教える時間を取るなんて無駄」

周囲から、こういうセリフを聞いたことは無いですか?
無能な後輩なんて実は1人もいないのです。

人間には顕在意識と潜在意識があります。簡単にいうと、顕在意識は表面に見えていて自分でも分かる意識です。潜在意識は自分でも気づいていない意識で、可能性の宝庫でもあります。

現在見えているのは、後輩の顕在意識のみかもしれません。
後輩の得意分野の可能性を引きだすのも、後輩育成の1つであり醍醐味でもあります。

私も解雇予告をされた後輩を指導した経験があります。就業中はネットサーフィン三昧で、注意してもすぐまたネットサーフィンをする後輩でした。

その後輩に「何故ネットサーフィンをしてしまうのか?」と、ヒアリングしました。ここでのポイントは、必ず2人きりの場所で実施することです。
周囲の目がある所でヒアリングをすると、後輩のプライドを傷つけてしまい、二度と素直な気持ちを教えてくれなくなります。

そこでの回答が「役に立ちたいけれど、周囲が忙しすぎて質問をできる雰囲気ではない。どうしたら良いか分からず、時間を潰す為に仕方なくネットサーフィンをしていた」でした。後輩の発言に、責任転嫁だと思う部分もありました。しかし、冒頭でも述べたように、他人を変えるより自分が変わる方が簡単なのです。

私は後輩に「ネットサーフィンでは、どのようなページを見ていたのか?」と質問をしました。そして気づいたことがありました。この後輩はインターネットからの情報収集方法が上手で、他の人では見つけられないような内容も見つけ出すのです。
その後、この後輩には≪皆が知りたいけれども調べられないような情報≫を調べてもらい、各自に提供する仕事をお願いしました。

その結果、後輩は会社1の情報通として重宝され、今では無くてはならない存在として活躍し、暇潰しのネットサーフィンをすることも無くなりました。

また私は、後輩へのコミュニケ―ション不足についても自覚しました。
もっと頻繁に私が「困ったことは無いか?」等とコミュニケーションを取っておけば、更に早い段階で気づくこともできただろうと思いました。

仕事ができる人=後輩育成もできるとは限らない。ポイントを掴んだ後輩育成を

blank抜群な営業成績をおさめ圧倒的なスキルを持つ、いわゆる優秀な人がいても、その人が後輩育成で優秀かといえば、必ずしもそうではない事が多々あります。

その理由はいくつかあります。例えば「自分のやり方を後輩に押しつける」や「見て学ぶようにと放置する」ことが挙げられます。

後輩育成にはポイントがあります。
まず、自ら考えさせるようにすることです。これは放置とは違います。

後輩に仕事を教える時や質問をされた時に、内容をそのまま教えるのではなく「じゃあ、これについてはどう思う?」や「何故このような結果になると思う?」と逆質問をします。こうすると後輩は考えることを覚えます。新たな仕事も。同じ要領で考えるようになるので、飲み込みが早くなりますし、内容も忘れづらくなります。

そして、とても大事なポイントが「いつでも、どんどん報連相をしてきてね」という先輩の雰囲気作りです。

忙しいので話しかけて来ないでというオーラを出すと、後輩は報連相をしてこなくなります。こうなると、実際に報告をしてくる時は、大変なことになった時のみになります。早く報告をもらえればどうにでも対処できたのにと後輩を責めがちですが、実は自分にも責任があることなのです。

後輩が質問をしてきた時には「今は忙しいから後で」とは言わずに、聞く時間を作りましょう。どうしても厳しければ「今は忙しくて無理なんだけど、30分後には終わるからその時に教えてもらっても良いかな?」等と後で必ず聞かせてねという雰囲気作りをしましょう。

後輩育成で自身も高められる。育成の機会を与えられたことは非常にラッキーなことです

Runner to get to a work solution「後輩育成なんて、本当はやりたくないな。」と思っていますか?
後輩育成の機会を与えられたことは、非常にラッキーなことなのです。

ぶち当たる壁を乗り越えると、自分自身もワンランク上の人間になれます。
この経験は、今後自身の上司やお客様と関わる際にも、必ず結果として現れます。
未来の右腕となる後輩を、率先して育成しましょう。

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