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リーダーシップと組織運営はメンタル強化から

ビジネススキルの最たるものと言えば、「メンタル」面以外の何物でもないことでしょう。
実務的な面は、焦らず地道に積み重ねていく以外に方法はそれほどありません。

一方でこのメンタル面に関しては、意識するだけで即効性の高いスキルアップ法だと経験上、自負しています。
特にリーダーシップや組織運営は、このメンタル面を土台とする上に成り立っているようなもの。土台がぐらついていては、組織など成り立ちようがありません。

まずはメンタル面の強化。ビジネススキルのアップは、ここから始めるべきだと考えています。

自分の力量を知る

仕事というものは慣れないうちは、どうしても無理をしてしまいがちです。
右も左も分からない素人であり、上司や先輩から言われるがままに取り組むしかないのですから、当然といえば当然です。でも、問題は無理をしている自分が、何を目指して無理を強いているのかを理解しているかどうかなのです。

ただ単に無理をして頑張っているだけでは、一定程度のスキルアップで留まってしまいがちのなのです。
最初のうちはベテランになるためとか、先輩に追い付くため、一刻も早く戦力になるため…などと息巻いていても、そのうち失速状態に陥りかねません。

確かに慣れも実力のうちです。でも、本物の実力は慣れを超えたところにあるのです。
つまり、仕事全体を見渡すことができ、細部に至るまで把握しているレベルのことを指すのです。
これは容易なことでは到達できないレベルです。

このレベルに到達するために無理を強いる。つまり、自分の限界、力量を知ることが前提条件となるのです。
自分の限界や力量を認めることは実に難しいことです。人は誰もが自分を高く評価したいものですから…。
でも、ここで敢えて受け入れる覚悟を持つことを勧めるのです。では、いったい力量を認めることにどんな得策があるのか…といった疑問が沸いてくることでしょう。

早速、答えを述べます。
それは力量の範囲内で仕事をするという知恵が生まれるからなのです。

力量を超えるということは、言い換えれば背伸びをすることです。背伸びをして良い結果を出せる訳がありません。一時的には可能かもしれません。まさに瞬間最大風速的に…。でも、アマチュアではないのです。あくまでもプロなのです。

プロとアマの違いについて、格言めいた素敵な談話があります。
「アマは時折8〜9割もの高得点を上げるかもしれない。でも、プロは常時5〜6割の得点を維持する」と。
要するに、この状態こそが目指す到達レベルなのです。

何だか訳の分からない話をしているなあ〜といった感じかもしれません。
仕事なんて、淡々とやればいいだけだろう。実力なんて比例して付いてくるものだし…などといった声が聞こえてきそうです。スキルアップを望まないのなら、それでいいかもしれません。

でも、人間には欲があります。同僚が抜きん出れば悔しくなるものです。いつの間にか、妬み、嫉みなどといった人格が形成されていってしまうのです。結局は、「ライン」から外れてグチり魔となる悪い因子を自ら生み出していくだけなのです。そうならないための「転ばぬ先の杖」。自分の力量を知る意味が、ここにあるのです。

そして、この力量を知って初めて、リーダーシップを真摯に養成する入り口に、ようやく立ったと言えることでしょう。

周囲への感謝が基本

Thank you text on hand design concept自分の力量が分かると、他人の力量も自然と分かってくるものです。
特にリーダーシップを取る上では、部下の力量を知っておく必要があります。力量が分かると、采配の仕方も分かってきます。つまり、すべて余裕を持って対処できるようになるということです。
この余裕こそがリーダーシップの最大のポイントになるのです。

話が元に戻るかもしれませんが、入社以後、少なくとも数年は、ひたすら仕事を覚えることに徹しなければいけないことは言うまでもありません。地道に積み上げていく年代です。
上司や先輩のアドバイスはしっかりと吸収しながらも、できるだけ他人の目を気にせず、仕事だけに神経を集中させていく。こうして30歳も近くなると、中堅の領域に入って、今度は後輩や部下の指導に当たるようになっていきます。

地道に積み上げてきた中で、自分の力量を把握した上でなら、実務的なことはしっかりと指導できるはずです。リーダーシップを十分発揮できることでしょう。

ここで最も大切なのが、後輩や部下への接し方です。
立場上、上から目線で物を言いがちになるケースも結構あるようです。でも、それは絶対にタブーです。

逆に彼らに対して感謝の思いを持つことを勧めます。「えっ、何で部下に感謝?」と思われそうですが、優秀な部下を持つための策と考えてほしいのです。悪い意味ではありません。優秀というのは、仕事上の実績だけを指すのではないことでしょう。職場の環境こそが仕事をする上で一番重要なこと。つまりは部下への思いやりを持つことが肝心になってくるのです。

思いやりは、感謝しようとする感情から生まれます。部下がいてくれて私は安心していられる…とそんな感情を持てるよう心掛けてほしいものです。心理学の応用みたいなものですが、私の経験上、理屈抜きで効果が現れてくることでしょう。

人を動かす…格言に学ぶ

リーダーシップを発揮したり、組織を運営するということは、ある意味、どうすれば人を動かせるかという言い方もできることでしょう。ここは一つ、先人の知恵を拝借するのが一番かと思います。
相当以前の人物から抜粋することにします。第二次世界大戦時の連合艦隊司令長官だった山本五十六の弁です。

やってみせて(説明して)、やらせてみせて、褒めてやらないと人は動かないー

なるほど、まさにその通りだと感心させられる言葉です。
私もこの言葉に従い、自分の部下や後輩たちに実践してきた者の一人です。

少々解説してみましょう。やってみせるためには、自分がそれなりにできないと不可能なことです。スキルをしっかりと積み上げてきたかどうかは、やってみれば一目瞭然です。素人の後輩たちに馬鹿にされてしまうようではリーダー失格というわけです。

やってみせながら説明し、今度は後輩や部下にやらせてみせる。当然、最初はうまくできるわけがありません。
それでも、できた程度に応じて褒めてあげるのです。

「聞いてほしい。褒めてほしい」

これは心理学的に言うところの人間の根底にある心情です。
褒めてもらうと、人はモチベーションが上がります。ですから、まだまだ不十分な成果しか出せないかもしれませんが、しっかりと褒めてあげてください。部下や後輩は以降、あなたを必ずと言っていいほど慕ってくることでしょう。職場環境は向上し、業績もアップしていくに違いありません。

望遠鏡で見て動かす

最後に、かつて某テレビ局の著名なアナウンサーが言った言葉を紹介して締めることにします。

「(あちこち現場へ行って)顕微鏡で調べて回り、終わったら遠くから(高台にでも上って)望遠鏡で見て(人を)動かす」

といった内容でした。まさにリーダーシップを発揮したり、組織を運営するに当たってのバイブルとも言えるような言葉です。そして、これを実践するためにも、自分の力量を知り、部下を含めた周囲への感謝心を持つこと。
「王道」を制する者の絶対的な条件になるものと、深く確信している次第です。


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