wakus

茨木のり子に学ぶ社会人の自己管理能力のすすめ

日本を代表する有名な詩人、茨木のり子さんをご存知でしょうか。名前は知らなくても、次の詩の一文は目にしたことがあると思います。

『自分の感受性ぐらい 自分で守れ ばかものよ』

かなり荒っぽい表現ですが、社会に生きる人たち全てに向けた、非常に的確な「カツ」だと思います。

学生と社会人の一番の違いは、自分を守ってくれる人の存在です。
家族や友人は、仕事の本質的な手助けをすることはできません。また、会社が自分を守ってくれるわけでもありません。

自分を守るのは、自分しかいないのです。

社会に足を踏み出したあなたを守る、自己管理能力についてお話していきたいと思います。

自己管理能力 その① 心

「心」の状態を守ることは、社会を生きていくためには、1番大切な問題です。

働き盛りの人のうつ病や、働きすぎによる悲しいニュースをたくさん耳にします。

それはもちろん、会社の体質そのものにも大きな問題はありますが、不甲斐なくもすぐに改善できるものではありません。結局、真面目で勤勉な人ほど、1人で悩みを抱えてしまうことになるのです。

自分の心を守っていくためには、オンオフの切り替えをしっかり行うことが大切です。

仕事のストレスや人間関係の悩みはつき物です。できるだけ悩まないようにするのではなく、オフの状態の時に、「悩んでいる自分」を客観的に認めてあげる作業が大切になります。

「自分はこのことで頭を抱えているのだな。」
「問題の根源は、あの人にあるのだな。」
「ここの部分がクリアされれば、前に進めるな。」

などと自己分析を行い、悩んでいる自分を全面的に肯定する作業です。

ここでは「自分がまだまだ至らないのかもしれない」という感情は一切不要です。誰だって、最初は未熟なものなのです。

無力な自分を認め、それでも頑張っていることを労わってあげてください。

オフの時間を意識して作っていくことが、心を自己管理する1番の方法です。

自己管理能力 その② 技

どの職業にも、その職種に必要な「技」があります。「スキル」という表現でもいいでしょう。
技は職人さんの世界だけのものではありません。

その技をどれだけ、磨いていくかが永い社会人生活の鍵になっていきます。

学生の時であれば、必要な知識や技術は黙って座っていれば与えてくれるものでした。色んな大人の力を借りて、就職できたはずです。

社会に入っても、社員教育に力を入れている会社であれば、細かなマニュアルとプログラムが用意され、先輩がたが手取り足取り教えてくれるでしょう。

ただ、それだけを受け入れていたのでは、その後の人生に大きな差が生まれていきます。
学んだ技を自分の中に落とし込み、アレンジしていくのは自己管理の力が大きく関わってきます。

学んだことを少しでも早く実践していく勇気。そこで失敗をして更に学んでいこうとする度胸。教わっていないことを自ら盗んでいこうとする気合。その全てが同期と差をつけていくスキルの違いになっていくのです。

自己管理能力 その③ 体

A young stylish businessman going to work by bike.最後は「体」に関する自己管理能力です。

身体は、人間の生活を支える基盤です。
身体が健康ではないと「心」も「技」も支えることはできません。

明け方まで遊んでも体力に自信があった学生時代とは、環境も変わっています。
無理しても乗り越えてこられた陰には、周りの大人が目をつぶっていたことが多いことも忘れてはいけません。

社会人は自分の問題が全て自分に返ってきます。
翌日のコンディションを考えながら、遊ぶ時は遊ぶ。
そしてオンにスイッチを入れた瞬間に100%の力を出せる体力を整えておくことが大切です。

バランスのとれた食生活や、睡眠など、基本的なことで体調を管理することが大前提です。
よく風邪をひきやすいことも、疲れやすいことも、言い訳にすることはできません。
たとえば、朝ごはんを食べる習慣を身につけることや、体力以上の遊びのお誘いをセーブするなどの自己管理がとても大切です。

遅刻や処理能力の低さなど、体調管理がそのままその人個人の評価につながってしまうのが社会の厳しさです。

自己管理を制するものが社会人を制する

以上、「心技体」から見る自己管理能力の高め方を紹介してきました。

「管理」というとどこか厳しい印象を持ちますが、「自分を守ってあげる気持ち」というと、少し真意が伝わるかと思います。
「会社はわかってくれない」「誰も自分のことには興味がない」と思ってしまうことは、たくさんあるでしょう。

みんな自分を守ることで精一杯なのです。

心技体をセルフコントロールできるようになれば、人間関係でつまずいた時も、会社の理不尽なことに疑問を抱いた時にも、自然と進むべき道が見えてくるはずです。

答えは、いつでも自分の心の中にあるからです。

ぜひ一度、茨城のり子さんの詩集を開いてみてください。心をえぐる何かに、胸をうたれると思います。


LEAVE A REPLY

*

Return Top