マネジメント

マネジメントで大事な「プロセス管理」と「視点」とは?

マネジメントとは、様々な資源・資産・リスクを管理し、効果を最大化する手法のこと。 具体的には、主にビジネス上における様々な資源や資産・リスクなどを管理し、経営上の効果を最適化しようとする手法のことです。

出典:「とはサーチ」

マネジメントという言葉は、ひと昔前までの日本のビジネス界では部下や後輩などの人財を管理し育てるといった意味で使われることが多くありました。しかし今のビジネスの世界では”タイムマネジメント”や”プロジェクトマネジメント”、”経営マネジメント”などとあらゆる言葉に付けて使われています。ということは、私たちが仕事をするうえでマネジメントは、もはや必須のビジネススキルとされています。

ここでは「あるプロジェクトを実際にマネジメントしていく」と仮定したうえで、実際にマネジメント=管理していくためのプロセスと、その際に是非とも持っておきたい視点を紹介していきます。

 

戦略で決まる失敗しないマネジメントのために

まずはじめに、ひとつだけはっきりとさせておきます。
「どんなマネジメントも、マーケティングや商品開発、営業などと同じ戦略の一つ」です。

上記に挙げた”タイムマネジメント”や”プロジェクトマネジメント”、”経営マネジメント”などのすべてのマネジメントはマーケティングや商品開発、営業などと同じく並列して議論されるべき項目であるということです。

ただ、なかなかその認識を持ちづらくさせている原因があるのも事実です。
それはマネジメントの持つ役割=管理、すなわち守りの戦略だからです。

会社を永続的に発展させていくうえでは、やはり売上に直結する営業や商品開発などのほうがフィーチャーされがちです。
しかし、この守りの戦略=マネジメントをないがしろにしていると、必ずどこかのタイミングで取り返しのつかない失敗に襲われます。

そうならないためにも、マネジメントという概念は大切なビジネススキルなのです。

 

プロジェクトの各段階におけるマネジメント

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①計画立案

一番初めの段階です。ここでのマネジメントはプロジェクト全体の概要を描き、実際にプロジェクトを問題なく遂行していくまでの戦略を立てます。
予算や人員的なものからタイムスケジュールなど、決定するべき事項は多岐に渡ります。
プロジェクトの土台・骨組みとなる部分なので、より綿密に計画を組んでおく必要があります。

②組織の人材配置

実際にプロジェクトを遂行していくにあたり、組織内の誰が適任なのか、何人確保しないといけないかなどの人材に関わることを選定していきます。
もし組織外の他社へ外注したり、新しく人員を採用する等の場合もここに当てはまります。

③コントロール

実際にプロジェクトを開始した後に、①で立てた計画の通りに遂行していくよう日々の進捗を管理していきます。
軽微な修正などが発生した場合などは調整するなどして、計画通りにプロジェクトを完了できるようにしていきます。

④問題解決

もし③の範疇でも解決出来ないような問題が発生した場合には、リスクを最低限に抑えつつ解決に向けた手段を考え、実行していきます。
①の時点で、不測の事態が起きた場合の代替案まで計画の中に組み込めておくことが出来れば、大きな損失を被る可能性も少なくなるでしょう。

実際にマネジメントをしていくうえで持ち合わせておきたい視点とは?

では上記のマネジメント戦略を実際に行動していくためには、どういった視点が必要なのでしょうか。
①~④まで各段階に分解されているのですが、マネジメントにおける視点は以下の4つを一貫して持ち続けていることが必要です。

 

マネジメントを成功に導くための4つの視点

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・成功要件 → 感情を抑制して本質課題を追及

プロジェクトを遂行していくうえで、個人的な感情は判断を鈍らせてしまいます。感情を抑制できなければ、上記の②の部分の対人関係を含めた人的なことの問題や、③の部分で軽微なミスを見逃したり、判断が遅れたりするなどの特に問題が起こりやすくなります。物事の本質が感情において左右されることはあり得ないので、いかに個人的な抑え計画通りに実行していけるかが成功の鍵となります。

・目的 → 社員の統制と均一性を実現

同じプロジェクトを遂行していくメンバー同士が同じ目的を持って行動をしていなければ、たとえ個々の能力は優秀でも最良のクオリティを発揮することができません。またプロジェクトを進行していく中で欠員が出たり人員の補充をしなければならない状況に陥る可能性もあります。もしそのような場合でも、代わりの人財が同等レベルの役割をこなしていけるような組織マネジメントも必要です。

・目標設定の考え方 → 過去から現在まで

目標は高ければ高いほど良いというものではありません。過去のこれまでの実績を振り返って、達成可能な小さな目標をいくつも作ることが大事です。その小さな成功体験を何回も積み重ねることで、やがて大きな成功に辿り着くというようなプロセスを踏まえることが重要です。そうすることによって、もしプロジェクトに問題が発生したとしても早い段階で修正を加えることが可能になります。

・どこが異なるのか → 現状を維持

問題が発生した場合には、まず①の当初に立てた計画と現状とを比較して、どこに問題が発生しているのかを把握する必要があります。そして大幅な修正は莫大なコストと時間をロスしてしまうので、不要な修正は加えずになるべく現状を維持した状態でプロジェクトを続けられるよう、最低限の修正に留めておくことが重要です。

 

計画的な戦略をもとにしっかりと戦術を立てることが、マネジメント戦略においても重要

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マネジメントとは管理することです。
管理するということは会社経営において金銭的な部分だけでなく人財や時間、会社としての価値・信用などのあらゆることを、余計なリスクや損失から守るために活用していくビジネススキルです。
そしてマネジメントが上手い人=損失が限定的な人ほど、会社だけでなく自分自身にも大きな利益をもたらしています。

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