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【ロゴを作るまでの流れ】 ~グラフィックデザイナーのお仕事はこんな感じ~

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グラフィックデザイナーとは!

私はニューヨークで10年間グラフィックデザイナーとして働いていました。今回はその経験から、「グラフィックデザイナーの仕事って何?」「どういったことをするのか?」をご紹介したいと思います。

そもそもグラフィックデザイナーとは、企業やイベントのロゴの制作から雑誌の広告やポスター、チラシ、商品パッケージなど、主に印刷物のデザインをするお仕事です。 私はデザイン会社で働いてましたが、一般的に耳にするのが広告代理店や広告制作会社、もしくは企業の宣伝部などが代表的な職場ではないでしょうか?もちろんフリーランスとして働く人も多くいます。イラストレーターと同じですね。

「グラフィックデザイナー」と聞いてピンとこない人も多いかと思います。「グラフィックデザイナー」の仕事の中で、一番分かりやすいのはロゴのデザインです。オリンピックロゴのデザインの件は記憶に新しいと思います。去年、東京五輪エンブレムの「パクリ」騒動があり、いったん白紙に戻して改めて選定過程を可視化してオリンピックロゴ「組市松紋」が正式決定したやつ。あれです!あのようなロゴデザインも「グラフィックデザイナー」の仕事です。

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『組市松紋(くみいちまつもん)』
歴史的に世界中で愛され、日本では江戸時代に「市松模様(いちまつもよう)」として広まったチェッカーデザインを、日本の伝統色である藍色で、粋な日本らしさを描いた。形の異なる3種類の四角形を組み合わせ、国や文化・思想などの違いを示す。違いはあってもそれらを超えてつながり合うデザインに、「多様性と調和」のメッセージを込め、オリンピック・パラリンピックが多様性を認め合い、つながる世界を目指す場であることを表した。

 

 

ロゴが出来上がるまでの流れ

ロゴが創られるまでの流れってどんな感じか紹介します。

①まずは「ブレインストーミング」

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クライアント様からの要望・条件を踏まえた上で、まずは「ブレインストーミング=アイデア出し」をします。通常ブレンストーミングとは「アイデアを生み出すための方法で、固定概念にとらわれず取り合えず思いついたことを全て紙に書きだす」ことで、グループで発想を出し合いホワイトボードに書き出したり、個人でノートやパソコンに書き出すなどさまざまです。人によってですが、街を歩いたり雑誌を見たりとインスピレーションを得るために「アイデア」をひねり出そうともがきます。ここでの目的は課題を抽出することによっていくつかの方向性に固めていく作業です。

 ②「たたき台ABC案出す」

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出したアイデアが一発で決まることはほとんどないので、クライアントが方向性を決めるために幾つか違うコンセプトの案ABCを作る。
ここでは「絶対これが良い」「これカッコいいでしょ?」のように自分の意見・主張に偏りがちになり、実際のクライアントの要望とかけ離れているケースがよくあるので、あくまで公正な立場で個人の好みを入れすぎずにコンセプトを考えることが大事になります。

 ③「クライアントミーティング(1回目)」

Group of Business People in a Meeting

1回目のクライアントミーティングでは、アートディレクターやクリエイティブディレクターと突き合わせた案をコンセプト説明とともにクライアントの意向と方向性と合っているかの確認作業です。
「イメージと全然違う」「やり直し」なんてこともざらにあるので、ここでの方向性の確認はとても重要です。あまりにイメージしているものとかい離していると「任せて大丈夫かな?」と不安になるので、もしフリーでやっていてアートディレクターやクリエイティブディレクターなどのクオリティチェックがない場合は要注意です。

④「ブラッシュアップする」

1回目のミーティングでクライアントから出される課題を持ち帰り「ブラッシュアップ=洗練させる」する。方向性とコンセプトからぶれないことは大前提ですが、同時に「マークと文字のバランス」や「色の組み合わせ」も含めたクオリティーを詰めていきます。

⑤「クライアントミーティング(2回目)」

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2回目のクライアントミーティングでは、すでに方向性が決まっているため「クオリティーチェック」の段階です。また会社の名刺、封筒あとはエントランスのサインなどの依頼があるようであれば、それも合わせてプレゼンし最終承諾をもらうことができれば、あとは納品・入稿に向けてファイルの準備で終了。

会社によっては、コーディネーター、コピーライター、フォトグラファー、イラストレーターなどがいる総合デザイン会社もあるので、そこは分担作業となりますね。以上が簡単ですがグラフィックデザイナーのお仕事です。アーティストの集団でとことんクオリティーを突き詰めるタイプが多いので、やはり締め切り前などは夜中まで作業というのは避けられないですね。

 

「会社に所属するのとフリーランスの違い」について

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一般的な「会社員vs.個人事業主もしくは経営者」と同様、デザイナーも会社に所属している限りはサラリーマンと同じです。またフリーランスはもちろんのことながら個人事業主です。

一番の違いは当たり前のことですが、「安定」です。笑

よく言いますよね?「絵描きやミュージシャンなんかなるな。堅実な公務員を目指せ!」なんて。

これまでの実績や人脈もしくは大きな賞を取ったなどによって、常に仕事が振られるフリーのデザイナーって本当に一握りだと思います。
人によっては本業があっての副業でデザイン(私もたまにやりますが)などされる方もいらっしゃるとは思います。ただメインでやるとなると、やはり仕事を常に「取りに」行かないといけない、あと、こればかりはクライアントが良し悪しを判断するので、「これをすれば仕事は完了」というのがありません。言い換えると、いくら良いものを作ったとしてもクライアントの好みや判断1つで次に仕事が回ってこなくなるのも可能性としてあります。一番大変なのは、これを毎日やりながら複数のプロジェクトを同時進行させなくてはなりません。仕事・契約内容によっては報酬が確約されない(クライアントが求めるレベルに達していない場合など)可能性があるからです。

最近だと、LancersやCrowdworksなどのコンペ形式の「お仕事発注サイト」などが有名で、事前に登録しておくことによって現在発注されている案件を見ることができ、そこから案件内容と値段を比較して時間を費やすのに見合ったものが見つかれば、コンペに参加するというものです。ホームページ制作、アプリ開発、ロゴなどのデザイン、ライティングなどなど仕事の依頼は多岐にわたりますが、1つ例を上げると「新しく焼き鳥屋を始めるにあたって、ロゴの作成をお願いします」といったようなものです。
たいては締め切りが2-3週間後で、そこから選定に入り最終の採用案が選ばれるという流れです。登録者にはプロもいればほとんど素人の方もいて作品のレベルもピンキリなので、見ているだけでもある意味面白いです。


 

【最後に】デザイナーを目指している方へ

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「やってみたい」という情熱があるのであれば専門学校に行く、もしくはもうすでに学校に行っているのであれば自分の好みのスタイルの作品を多く手掛けているデザイン会社、広告代理店などを探し自分の作品「ポートフォリオ」を持って売り込みに行くべきだと思います。「フリーランスは大変」「私には無理」という印象を持たれたかもしれませんが、サラリーマン同様に会社員は会社員の悩みや苦労があり、フリーランスはフリーランスなりの悩みがある。ミュージシャン、アーティストなどジャンルを問わず、個人で大成功を収めている方もいれば、会社に所属しながらも数々の有名なプロジェクトを手掛けて活躍されている方もいるので、あまり気にせず「まずはやってみる」のが良いと思います。

デザイナーもある意味では『手に職(スキル)がある』ということなので、『できることを増やす』ことによって知り合いや周りの人間から声がかかる機会が増えます。デザイナーの場合は、ロゴやチラシ作成の依頼などですね。デザインに限らず自分のスキルの幅を広げることによって、お金だけではなく「信頼関係」を築くことにもなり、次の仕事にも繋がるというのが私が実感していることです。

 


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