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人の考えが100人いれば100通りあるワケとは~思い込み、バイアス、レッテル貼りがなぜ起きるのか~

人の考えが100人いれば100通りあるワケとは

043人と意見が食い違う経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

「○○するべき」「普通○○でしょ」「○○タイプの人は○○」

なぜその人はそう考えるに至ったのか。今回は、100人いれば100通りの考えが生まれるワケと、どうしてそういった思い込み、バイアス、レッテル貼りを自分を含め「人」はしたがるのかついて書いていきたいと思います。

楽観的な人、悲観的な人 ~認知バイアス~

あなたの身の回りにも同じ事柄に対し、「楽観的に物事を捉える人」と「悲観的に物事を捉える人」がいるのに気が付いていることでしょう。

例えば、「仕事や何かで自分が失敗した」とします。
楽観的な人は「次やらなければいい。次!次!」
悲観的な人は「自分って本当ダメだな・・・」
となりますね。

どうしてそもそも分かれてしまうのか?

それは、性格のせいでしょうか?それとも血液型?家庭環境?
答えとしては、「脳」と「周りの環境」2つです。

5c1c81e6570946ed5e0fcac6c5386683_s・脳内で喜びや快楽を司る「側坐核(そくざかく)」
・危険を察知し、恐怖のシグナルを出す「偏桃体(へんとうたい)」

この2つは誰の脳内にでも備わっている機能であり、比較的にどちらに傾いているのか。それは人それぞれの今までの環境により割合が違い、それによって楽観的であったり悲観的であったりするのです。

人間の脳は大昔、草原や森などで狩りをしていた時代と現代、仕組みはほぼ一緒であると考えられています。
狩りの時代は凶暴なマンモスやライオン等の天敵から素早く身を守るために脳内に危機察知する機能として偏桃体というものが備わっています。
天敵に意図せず遭遇した時、「これからどう対処するのが正解か・・・」なんて考えていられないですよね。
危険な場所、または物事を記憶しそれを理性を通さず素早く回避出来るように偏桃体という危機管理システムがあります。

「もう狩りの時代じゃないから偏桃体は必要ない?」でもそうではないのです。

現在も例えばあなたが料理の最中だったとします。お鍋を火にかけて、ぐつぐつ煮込んでいます。そして、さあ、そのお鍋をテーブルに移そうとした時に偏桃体がもし無かったとしたら、危険の記憶がないので、素手でお鍋の熱々の部分を触って毎回火傷を負います。
偏桃体があるからこそ、持ち手であったり、熱くないよう気を付けますし、間違って触ったら瞬時に手を引っ込めます。

このように現在でも自分の身を守るために必要な機能なのです。

自分が悲観的なのか楽観的なのかを知る方法があります。
アプリ検索で「認知バイアス テスト」と入力するとテスト出来ます。
これは楽しい絵柄と悲しい又は怖い絵柄を見せて、その後に記号等を表しボタンを押すテストです。

もし楽観でしたら楽しい絵柄に対し反応が早く、悲しい絵柄に対する反応が遅い。
もし悲観でしたら悲しい絵柄に対し反応が早く、逆に楽しい絵柄には反応が遅い。

これと同じく、悲しい情報に多く反応するのか。楽しい情報に多く反応するのか。によって楽観か悲観か日々どう情報を得ているのかにより考え方に偏りが生まれます。

自分が悲観か楽観か興味がありましたらテストやってみても良いかもしれませんね。
そしてもし結果が悲観だったとしても、肩を落とさないでください。これは鍛えることが可能です。

鍛える方法としては、無意識に悲観的情報を自分は選ぶ特性を持っているという事を知り、意識して楽観的情報を見るようにします。
街中でも鍛えられますよ。例えば通りすがる人の顔を観察して、笑顔の人を意識して探すようにします。

これは筋力トレーニングと一緒なので、日々習慣化するまで何度も何度も繰り返すと良いです。

思い込みとレッテル貼り

2af6cffec4ef80651b3b1f692489567c_s人間の脳とは膨大な情報を蓄積しています。石ころ。風景。人。情報。目に映るもの全てです。
それも毎日毎日。

幼少期の頃を思い浮かべて下さい。小さな虫や石ころでも何にでも興味がありませんでしたか?
そして「これって何?」って大人に聞いていたと思います。
幼少期には蓄積情報が少なく、何にでも興味を示し、情報を蓄積します。
でも、大人になったら例えば道端の石ころを眺めて「これって何?」って毎回考えなくなっていませんか?

違いは何か。

大人になると年々膨大な情報が蓄積されており、毎回興味を持って考えていられないくらいの大量の情報に触れているのです。
なので、考えるのに値する情報のみ無意識に選択し、それ以外は、「風景」「きれい」とかざっくりな情報として処理します。
全部考えてたらキリがないですからね。

もうお気づきでしょうか。それこそが、思い込みやレッテル貼りの正体です。
思い込みや物事にレッテルを貼る事により、思考の空間を空けておくのです。

例えば「○○タイプの人は○○」
人は100人いれば100通りの考えがありますが、100人1人1人を詳しく観察し考えるのにはとても時間がかかります。
「○○タイプの人は○○」と片付けてしまえば、その物事に対する思考をストップし、空間を空けておけますね。

このように思い込みとレッテル貼りについては良い面も悪い面もあります。
自分が無意識にレッテルを貼っている又は思い込んでいる中に価値のある情報が隠れているかもしれません。

それに自分が気が付くにはどうすれば良いのでしょうか?
私は人と接する事をお勧めします。

なぜならば、その人は同じ情報に対し自分と違うレッテルを貼っているかもしれないからです。
バイアスとも呼びますね。

他の人の話に耳を傾けることで、自分と違うバイアスがかかっていることに気が付けます。
ただし、その際に注意する点が1つだけあります。
バイアスについては、誰が「正しい」も「間違っている」も無いという事を頭に置いて下さいね。
それぞれの考え方があってそれでいいのです。

自分と異なる意見を聞けたら自分のレッテル、バイアスを外すチャンス!と喜べると尚良いのではないかと私は思います。

最後に

いかがでしたでしょうか。人の考え方というのはそれぞれ違い、それぞれ非常に面白いと私は思っていますし、現状まだ脳については全てが解き明かされている訳ではありません。もしもっとこの分野に興味のあるという方は脳科学、社会科学、心理学それぞれの専門家の論文を見てみるととても勉強になりますよ。


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